人知れず苦闘する友に
光を当てて称賛を!
分かってくれる人がいる
それが生きる力となる。
幸福勝利への伴走者に!
四条金吾殿御返事 P1149
『日蓮をたすけんと志す人人少少ありといへども或は心ざしうすし或は心ざしはあつけれども身がうごせずやうやうにをはするに御辺は其の一分なり心ざし人にすぐれてをはする上わづかの身命をささうるも又御故なり、天もさだめてしろしめし地もしらせ給いぬらん』
【通解】
日蓮を助けようと志す人々が少々いるとはいっても、あるいは志が薄い。あるいは志が厚くても、行動がそれに伴わない。さまざまな人がおられるなかに、あなた(四条金吾)は、日蓮を本当に助けようとする一人である。志が人よりすぐれておられるうえ、日蓮がわずかの身命を支えることができているのも、また、あなたのおかげである。このことは、天も必ず知っておられるし、地もご存じあろう。
名字の言 被災者の苦悩を"わが事"と捉える 2021年8月4日
災害に遭って1カ月が過ぎると、頭痛や食欲不振等の急性ストレス反応が出る場合がある。精神科医の桑山紀彦氏が語っている▼疲れや緊張に加えて、自宅の復旧などに格差が生じるのが原因の一つ。「被災者を一人にしないでほしい。同じ体験をした人同士が集える場所をつくることが大事」と訴える(「中国新聞」2018年7月20日付)▼7年前の8月、広島市安佐南・安佐北区を中心に大規模土砂災害が発生した。9月に入り、被災者の疲れはピークに。そんな時、一枚の写真が届いた。「負げでたまっか広島 一日も早い復興を祈っています」。横断幕を掲げた宮城・石巻の同志303人の集合写真だった▼自宅が床上浸水した女性部員は、東北の友の真心に、"負げでたまっかだ!"と心を奮い立たせた。自宅が片付くと、彼女は近隣の知人宅を訪れるように。明るく励ましを送る彼女の姿に触れ、知人は「あなたが読んでいる聖教新聞を私も読みたい」と。地域に希望の輪が広がった▼被災者の苦悩を"わが事"と捉えゆく同苦の心は、誰も置き去りにしない温かな社会を築く基盤となろう。静岡・熱海市の大規模な土石流をはじめ、列島を襲った豪雨災害から1カ月。日々、同苦の祈りをささげたい。
寸鉄 2021年8月4日
私の楽しみは若い人を育てていく事だ—戸田先生共に青年の心で戦い前進
学生部が教学実力試験へ研鑽の夏。大いに学べ!信心の骨格を築く時は今
事をなすには人に先んずべき—孫文。何事も先手必勝!"今できる事"を
河川の水難事故に注意。水深が浅い場所でも警戒強く。皆で声掛けを徹底
子どもの感染増加。経路は7割が家庭内と。まず大人が基本を怠らず防げ
〈社説〉 2021・8・4 「推し活」から考える創価の哲学
◇友の幸せ願い真心の励ましを
「推しを推す」——自分が心ときめく人や物を応援するという意味で、その行為は「推し活」とも呼ばれる。
本年、第164回「芥川賞」に輝いた『推し、燃ゆ』(宇佐見りん著、河出書房新社)では、「推し」の男性アイドルを人生の中心に置く、生きづらさを抱えた女子高生の姿が鮮明に描かれている。
今や、「推し」に夢中になっているのは若者だけではない。ある壮年部員は、入院中に偶然見た「ピアニストユーチューバー」の動画に元気と癒やしをもらい、人生初の推しができた。
退院してからも運転中などに曲を聞いたり、子どもと推しの話で盛り上がったりすることができたという。
「推し活」の形は人それぞれ。グッズを集めたり、SNSで支援したりする人も少なくない。だが、それは、何か投資に見合った報酬を求めているわけではない。
"推しの幸せは私の幸せ"との言葉と一緒に、動画等をSNSに投稿するファンもいる。「推し活」は自身の活力にもなっているのだ。
大切な存在を支えたい、頑張っている誰かを応援したい——そうした他者に向ける熱量は、「推し活」に限ったものではあるまい。
翻って、わが創価の同志が友の幸福を願い、励ましを送り続ける真心は、実に深く、広く、熱い。
"一人も置き去りにしない"との精神で、いつ、いずこにあっても、学会の同志は"目の前の一人"の応援団であり続ける。
日蓮大聖人は「不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)と仰せである。
創価の師弟は万人の仏性を信じ抜き、いかなる状況にある相手に対しても、粘り強く、勇気と希望を送る対話を重ねてきた。
その励ましによって、どれだけ多くの人が自身の宿命転換を懸けて立ち上がり、人間革命のドラマをつづってきたことか。
温かな励ましと歓喜の連鎖によって、今や創価の民衆連帯は192カ国・地域にまで広がっている。
「たとえ、あなたがどこで悲しみに沈んでいようと、私は草の根をかき分けても捜し出して、必ず幸福にしてみせるよ。これが、創価学会の会長の精神です」(小説『新・人間革命』第17巻)と池田先生はつづっている。
師の心をわが心として、この夏も多くの人に励ましの声を届けていきたい。
☆御書の旭光を 第45回 地涌の使命に生きる誇り
〈御文〉
『此等の大菩薩末法の衆生を利益したもうこと猶魚の水に練れ鳥の天に自在なるが如し』(曾谷入道殿許御書、1033ページ)
〈通解〉
これらの大菩薩(地涌の菩薩)が末法の衆生を利益されることは、魚が水中を自由に泳ぎ、鳥が天空を自在に飛ぶようなものである。
〈池田先生が贈る指針〉
我らは地涌の菩薩なり。濁世の衆生を救うことが久遠よりの誓願だ。この誇りに立てば恐れるものはない。水を得た魚のように、天空を舞う鳥のように民衆の中へ飛び込み、一人一人に幸の仏種を広げていけるのだ。
無数の眷属を将いて躍り出た我らである。勇気の対話で仏縁を結び、地涌のスクラムを呼び起こそう!
☆大学校生とナットクTALK テーマ:祈り方
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回のテーマは「祈り方」。新田ニュー・リーダーが、日頃の疑問を思い切って中村団長に相談します。
◇テーマ:祈り方
登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。
新田ニュー・リーダー 人材会社勤務の25歳。何ごとも納得してから行動したい性格。
Q.どう祈ればいいか分からなくて……
A.根本は"広布のために"が大切
中村区男子部大学校団長 この夏、いよいよ男子部大学校生大会が開催されるね! 当日に向けて、お題目や対話拡大に挑戦して、一緒に信心の確信をつかむ夏にしよう!
新田ニュー・リーダー あの、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……。
中村 おっ、どうしたの?
新田 私は題目が苦手で、正直言うと、どういう心構えで祈ればいいのかよく分からないんです。会合で活動報告とかを聞くと、「絶対にこの悩みを乗り越える!」って皆さん祈ってるみたいなんですが、自分にはそういう悩みもあんまりなくて……。
中村 題目ってすごいんだよ。御書では、"小さな音でも、ほら貝に入れて吹く時、遠くまで響くようなものである"という例えを通して、"題目を唱える声は、大宇宙にまで届く"と示されている(御書808ページ、趣意)。
宇宙というと壮大過ぎて実感が湧かないかもしれないけど、要は"僕らの祈りが通じないところはない"ということだよ。
新田 宇宙にまで!? すごいですね!
中村 祈りに特別な"型"はないんだ。御書には「苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ」(1143ページ)とある。苦しい時は「苦しいです」、うれしいことがあった時は「うれしいです」と、ありのままの気持ちで祈っていけばいいと思う。
悩みがないって言っていたけど、ささいなことでも"もっとこうなったらいいのに"とか"これがつらいな"って思うことない?
新田 そう言われると、あります! どうしても仕事が終わらず残業が多いんですが、少しでも早く帰れるようになりたいんですよね。
中村 じゃあ、まず、そこから祈っていこうよ! 池田先生は祈りについて、「自身の悩み、苦しみの克服や、種々の願いの成就を祈る時にも、"広宣流布のために、この問題を乗り越え、信心の見事な実証を示させてください。必ず、そうしていきます"と祈っていくんです。祈りの根本に、広宣流布への誓願があることが大事なんです」とつづられているよ。「自分のための祈り」が「広宣流布のための祈り」に変わると、祈りが深くなって境涯を大きく開けるし、結果も変わってくるよ。
新田 早速、挑戦してみます!
中村 よし、8月の大学校生大会に向けて、一緒に目標を定めて前進しよう!