2021年8月11日水曜日

2021.08.11 わが友に贈る

対話拡大の先頭に立つ
わが地域の青年部を
大切にし讃えていこう!
自らの壁を破った体験は
必ず人生の土台となる。

曾谷殿御返事 P1056
『此法門を日蓮申す故に忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ命にも及びしなり、然どもいまだこりず候』

【通解】
この法門を日蓮が申す故に、忠言は耳に逆うの道理であるから、流罪にされたり命にも及んだのである。しかしながら、いまだ、懲りてはいない。

名字の言 教師が成長するためには? 2021年8月11日
"教師が成長するために学び続けることは、子どもと同じ床に立ち、同じ世界にいること"とは、教育者の大村はま氏の言葉だ▼戦前から戦後の半世紀以上にわたり教壇に立ち続けた氏は、子どもが安心して授業に臨めるように教師の「新鮮さ」「謙虚さ」を大切にしてきた。同じ資料を使って授業をすることがなかったという▼氏は断言する。「昨日よりも今日というふうに、何か気づいたり工夫したりして、教師自身に成長の実感がなくては、いきいきと指導にあたる力、子どもを動かす迫力が、出てこない」と(『日本の教師に伝えたいこと』ちくま学芸文庫)▼ある教育部員は、児童の健康状態の確認、秋の運動会での実施競技や運営方法の検討など、2度目の"コロナ禍の夏"も去年と同様、忙しい毎日を送る。だが、「一つだけ違います」と彼は語る。それは「子どもたちの学校生活を"去年より絶対によくしてみせる"という、私自身の決意です」▼池田先生は「教育とは子どもたちのために何ができるかという、自らの生き方をかけた、大人たちの挑戦にほかならない」と語っている。あす12日は教育本部の「原点の日」。未来創造という聖業に奮闘する友に、真心のエールを送りたい。

寸鉄 2021年8月11日
創大通教生が夏期授業。人は学び続ける限り永遠に向上。社会照らす光と
人生の一番大事なことは目的観—牧口先生。広布のため!そこに真の充実
「一日に二三度えみて向へとなり」御書。親孝行も心遣い一つ。感謝込めて
達成感の積み重ねで幸福度は高まる—医師。今も自分史に前進の一頁を
都内の感染者、約7割が30代以下。3密回避徹底。重症化リスクを甘く見ず

〈社説〉 2021・8・11 感動の東京五輪が閉幕
◇挑戦の先に「人生の金メダル」が
205カ国・地域から約1万1000人の選手が参加した、第32回夏季オリンピック東京大会が閉幕した。東京では新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が続く中で、ほぼ無観客という異例の開催となったが、17日間にわたる熱戦は、想像を超える喜びと感動を私たちに与えてくれた。
近代五輪の父・クーベルタンが提案した「より速く、より高く、より強く」という五輪のモットーに、今回の五輪から「共に」という言葉が加わった。人類の団結でパンデミック(世界的大流行)の試練を共に乗り越えるとのメッセージが含まれているという。
大会の実施には、かつてない困難な状況下で助け合い、アスリートが輝く舞台を支えたボランティアをはじめとする関係者の献身と尽力があった。「復興五輪」の理念の下で、東日本大震災の被災地は野球、ソフトボールなどの開催地となったほか、メダリストに贈られた「ビクトリーブーケ」には岩手、宮城、福島3県の花が使用されるなど貢献をした。
一方、競技が終われば共に寄り添い、国境を超えてたたえ合うアスリートの清々しい姿には特に感銘を受けた。逆境の中での東京五輪は、共に団結して挑めば困難を乗り越えることができるとの「希望のメッセージ」を世界中の人々に送ったのではないだろうか。
また、競技を終えた直後のインタビューで、「感謝」の気持ちを伝える選手が多かったことも象徴的だった。そこに至る苦闘のドラマを物語っているといえよう。
開会式では、一人の女性アスリートが移ろう季節の中、黙々とランニングマシンでトレーニングするパフォーマンスがあった。
五輪の1年延期、コロナ禍の孤独や不安、中止への恐れなど、アスリートは複雑な心の葛藤を抱きながらも諦めず、未来の勝利を信じて練習を重ねてきた。圧倒的な「陰の努力」の積み重ねは、五輪という"ひのき舞台"へとつながり、私たちに大きな希望と勇気を与えてくれた。
先日の「わが友に贈る」には、「眼前の山を越えゆく/挑戦の一日一日の先に/人生の金メダルは輝く。/『やり切った』と誇れる/大満足の日々を歩もう!」と。
五輪アスリートの躍動を胸に、世界の平和と安穏のため、「人生の金メダル」を目指し、共に「挑戦の夏」のドラマをつづりたい。

☆質問BOX 次から次へと目標に挑み続けるのはなぜでしょうか?
◇回答
自らの人間革命を懸けて、学会活動に挑み続けていく中に、人生の充実と幸福があるからです。
日蓮大聖人は、「法華経はあいのごとし修行のふかきは・いよいよあをきがごとし」(御書1505ページ)と仰せです。法華経は、万人成仏を説く偉大な経典ですが、その真価を発揮できるかどうかは「修行のふかき」つまり実践する私たちの信心に懸かっています。何度も染め上げるように、信仰を深め、実践を重ねていくことで、仏界の生命が開かれていくと教えられているのです。
池田先生は「いよいよ戦い続ける信心が、日蓮仏法の真髄である。たゆまぬ発心、そして挑戦の繰り返しこそ、わが生命を永遠に輝く仏界に染め抜いていくのだ」と語っています。順調な時も、大変な時も"いよいよ"との心で戦いを起こしていくことで、揺るぎない幸福境涯が築かれていくのです。

☆みんなで学ぶ教学 第19回 従藍而青
◇後継の友を自分以上の人材に
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「従藍而青」がテーマです。大聖人直結の創価学会に脈打つ、後継者育成の精神について学んでいきましょう。新入会者のリホさんは、座談会に参加していた支部女性部長のユリコさんの長女・サユリちゃん(高校2年)の姿に感動しているようです。

リホ サユリちゃん、素晴らしい決意発表でしたね! 感動しちゃいました。

ユリコ 私もびっくり!
子どもは、いつのまにか成長しているものね。
激励してくれている、青年部と未来本部をはじめとする、壮年部・女性部の皆さんのおかげだわ。

リホ 私も、いつも支えてくれる"学会家族"の皆さんに、心から感謝しています。
そういえば、創価学会では青年部・未来部をとても大切にしていますよね。

ユリコ もちろんよ! 一人一人が偉大な後継者よ。「従藍而青」の大人材だと思っているわ。

リホ 「従藍而青」……。どこかで聞いたような気がします。「染め物」に関連する言葉でしたっけ?

ユリコ そうね。中国の思想家・荀子の「青はこれを藍より取りて、しかも藍より青し」との言葉を踏まえたものよ。
「藍染め」という伝統工芸では、「藍」という植物を絞った染料を使うの。それは鮮明な青色ではないのだけれど、何度も重ねて染めることによって、濃くて鮮やかな青色になっていくのよ。

リホ 「藍染め」のことなんですね。
でも、それが後継者に関係しているのでしょうか?

ユリコ 「従藍而青」は、藍染めと同じように、学び続けることの大切さを教えているの。そこから、教えを受けた人が教えた人よりも優れること、弟子が師匠をも超えた人物に成長していくことを譬えるようになったのよ。

リホ なるほど。

ユリコ 日蓮大聖人は、青年門下・南条時光が、幼い頃に亡くした父の遺志を継ぎ、富士方面の門下の中心者として成長した姿を、次のようにたたえられているの。
「亡くなられた南条兵衛七郎殿(=時光の父)こそ、情けに厚い人といわれていたが、(時光は)そのご子息であるから、父君の優れた素質を受け継がれたのでしょう。青は藍より出でて藍より青く、氷は水より出でて水より冷たいようであると感嘆しています」(御書1554ページ、通解)
見守り続けた時光が、立派な後継者として成長したことを喜ばれているのね。

リホ お父さんの兵衛七郎を「藍」に、時光を「青」に譬えられているんですね。
大聖人の深い御慈愛の心を感じて、なんだか感動しました。

ユリコ 創価学会では、この大聖人の御精神のままに、"後輩を、自分以上の人材に"という伝統を大切にしているわ。
それに、誰よりも池田先生が私たち後継者に期待してくださっているの。
先生は「若くして妙法を持った皆さんは、かけがえのない青春を、どんな苦難があろうとも、ますます希望に燃え、勇気に燃えて、必ず勝利で輝かせることができます。ゆえに、『〈後継〉とは無限の希望なり』と私は申し上げたいのです」と語っているのよ。

リホ 無限の希望……。そこまで期待してくださっているんですね。

ユリコ 学会では、皆がその思いに立っているから、未来を担う青年や子どもたちに積極的に声を掛け、励ましを重ねていくのよ。それが心の滋養になっていくの。だから、リホさんみたいに次々と素晴らしい後継の人材が育つのね。

リホ 私もサユリちゃんに追い付けるように頑張ります!