◇今週のことば
賑やかな活気に満ちた
少年少女たちの声こそ
核兵器を抑える希望だ。
わが未来部の輝く命を
励まし伸ばしゆこう!
2021年8月9日
四条金吾殿女房御返事 P1134
『此の世の中の男女僧尼は嫌うべからず法華経を持たせ給う人は一切衆生のしうとこそ仏は御らん候らめ、梵王帝釈はあをがせ給うらめとうれしさ申すばかりなし』
【通解】
この世の中の男であれ女であれ、僧であれ尼であれ、法華経を受持された人は、すべての人の「主人」の立場であると仏は見ておられるであろう。(この人を)梵天・帝釈は仰いで尊敬されるであろうと思い、うれしさは言いようもない。
名字の言 暑中見舞いで広がる友好の輪 2021年8月9日
コロナ禍が長引くからだろうか。今年は、暑中見舞いのはがきを出した方からの返事が多かった。わざわざ電話で元気な声を聞かせてくれる友も。一枚のはがきで、一本の電話で、心がつながるのがうれしい▼東京の婦人からは、真っ赤なトマトが描かれた絵手紙が届いた。「リコピンで 元気もりもり 越・猛暑!」と力強い。早速、連絡を取ると、暑中見舞いを書いているさなかという。「友好活動しながら暑さを乗り切ります」と頼もしい▼地域の壮年は、LINEで動画による暑中見舞いを送ってくれた。青空に湧き立つ入道雲、せみ時雨、風鈴の音などが流れ、「新型コロナに負けずに この暑い夏を乗り切りましょう」と。最後に花火が上がり、心に涼風が吹き抜けた▼真心の交流を広げる中で人生は豊かになる。誠実な出会いを重ねる中で境涯は拡大する。御書に「一日でも私の味方となって、心を寄せてくれた人を、どうして、ないがしろにできるだろうか」(1460ページ、通解)と。縁ある一人一人を大切にするのが日蓮大聖人のお心である▼これまで絆を結んだ友人を大切にしながら、新たな絆を結んでいきたい。年齢とともに友好の輪が広がり、境涯も大きくなる自分自身でありたい。
寸鉄 2021年8月9日
長崎原爆の日。悲劇繰り返さぬために平和勢力の拡大を。草の根対話益々
信心すれば苦しみ自体がだんだん浅くなる—恩師宿命転換の道を粘り強く
力を発揮することが喜びなのだ—詩人。今できる挑戦を地道に!日々前進
熱中症の救急搬送、前年同時期の1・7倍と。水分補給、空調使用等、早めに
身体的距離の確保、取れないならマスク—これが感染防ぐ基本。油断せず
☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第9回 堅塁の人材城
◇生死一大事血脈抄
『総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か』(御書1337ページ12行目〜14行目)
◇池田先生の講義
日蓮仏法の根幹はどこまでいっても「師弟不二の信心」にあります。「師弟不二」という縦糸と「異体同心」という横糸によって、世界へ「広宣流布」という平和と幸福の多彩な旗が織り成されていくのです。
この御文で「生死一大事の血脈」、つまり万人成仏の血脈を一切衆生に受け継がせるための三点の要諦を教えられています。
まず「自他彼此の心なく」です。自分や他人という分け隔てや対立、エゴの心をなくしていくことです。
続いて「水魚の思を成して」とあります。水と魚が互いに、かけがえのない存在であるように、尊敬し合い、理解し合い、助け合っていくということです。
さらに「異体同心」と仰せです。個性や立場が異なっていても、同じ目的や価値観に立つということです。
◆◇◆
今、仏法の人間主義の大潮流が、世界中に広がっています。私たちの創価の対話を、人類が求めているのです。頼もしき後継の青年たちと共に、勇気と確信に満ちて、一人一人の宝塔を開きながら、この地球に生きる民衆の連帯を拡大していきたい。
(『人間革命の宗教』から)
松波利子 中部女性部長
◇異体同心で立正安国の凱歌へ
7・27「中部の日」45周年をかつてない対話と正義の拡大で勝ち飾り、中部の同志は、いや増して意気軒高です。今月、各地で記念の座談会を開催。互いの健闘をたたえ合い、"勝利の夏"へ、力強く出発しました。
「中部の日」の淵源は1976年(昭和51年)7月27日に行われた記念幹部会です。その席上、池田先生は、団結の旗印である「中部旗」を託し、苦難を勝ち越えてきた同志を大激励してくださったのです。
2年後の「7・27」には、先生ご自身が作詞された中部歌「この道の歌」が発表されるなど、師弟共戦の歴史を幾重にも刻んでくださいました。
◇縦糸と横糸
先生は、今回学ぶ「生死一大事血脈抄」の講義で、「広宣流布」という平和と幸福の多彩な旗は、「師弟不二」という縦糸と「異体同心」という横糸によって織り成されていくと教えてくださっています。
中部広布の歩みも、まさにこの通りの歴史です。
私自身、第1次宗門事件の嵐が吹き荒れた時、岐阜の垂井で壮年・婦人の本部長をしていた両親が、同志を守るため、必死で極悪と戦う姿を目の当たりにしました。後年、岐阜を訪れた先生は両親をたたえてくださいました。「ご一家は勝ちに勝ちました。生々世々、幸福の大長者ですよ」——万感の励ましを送られる師匠のお姿を忘れることはできません。
嵐を勝ち越えるたびに、先生と中部の同志の師弟の絆はますます強固になり、決して崩れない堅塁の団結が築かれてきたのです。
◇新しい自分へ
この「生死一大事血脈抄」の一節は、45年前の記念幹部会で、先生が同志と拝してくださった、中部にとって大事な御書です。
この時、先生は、"後輩は先輩を尊敬し、また先輩は後輩を大事にし、共々に守り合っていくという異体を同心とする善知識の団結で、広宣流布の大願に進もう"と指導されました。
昨年の2月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、さまざまな学会活動が自粛になりました。未曽有の事態に戸惑いもありましたが、"本当に新しい自分へと生まれ変わる時!"と決意しました。
以来、祈りに祈り、一歩でも広布を前進させていこうと、同志を励ましてきました。日々、重ねた題目が今月で700万遍を超え、気が付いた自身の変化があります。
同志と懇談していると、目の前の方が、師匠へのどれほどの思いと戦いを重ねて今があるのかと、その方の奥にある広布の闘争が胸に迫り、一層、尊敬の念が湧いてくるのです。
また、青年は、先生が期待を寄せる後継の宝です。未来部・青年部を育てることなくして、師匠にお応えする道はないのだと、より強く感じるようにもなりました。
「自他彼此の心なく」と御文にありますが、それは形式や単なる心の持ち方ではなく、自らの信心の挑戦、人間革命から始まります。
師弟を根本に、「水魚の思」でたたえ合う時、堅固な異体同心の団結が生まれるのだと、改めて確信することができました。
◇「堅」の字の意義
先生はかつて、「堅塁」の「堅」の一字には、"どんな試練にも揺るがぬ「堅固」""どんな苦難をも耐え抜く「堅忍」""どんな変化にも勝ち抜く「堅実」"という意義がある、と教えてくださいました。
試練の時こそ、堅塁の人材城が強く輝く時です。中部女性部では、コロナ禍にあっても、堅忍の心で小単位のグループの集いを、堅実に開催。堅固な励ましの連帯を隅々にまで広げてきました。スマホやタブレットを上手に使い、オンラインで活躍される80代・90代の先輩方も数多くおられます。
先生は講義の中で、「創価の異体同心の『調和』の世界には、信心という『心』で結ばれた、最も強く最も深く最も美しい『人間の絆』があります。この麗しき人間共和の世界を築き広げることは、二十一世紀の宗教の何よりの証明といえるでしょう」とつづられています。師の心を心として、一人でも多くの同志や友人へ真心の対話を広げ、一人一人が"広布の一番星"と勝ち光っていきたいと思います。
創立100周年までの「勝負の10年」を決する本年。ヤング白ゆり世代から多宝会の先輩まで、全ての中部女性部の異体同心の団結で、立正安国の凱歌の秋を勝ち開く!——この心で、大きく動き、語り、"堅塁"中部から、新たな広布拡大のうねりを起こしていきましょう!
◇メモ
「生死一大事血脈抄」は文永9年(1272年)、佐渡・塚原で認められ、同じく佐渡に流罪中の最蓮房に与えられたとされる。「生死一大事」とは、生死を繰り返して流転する私たちの生命における根本の大事を指す。「血脈」とは、親から子へ血筋が受け継がれるように、法が仏から衆生へ伝えられていくことを譬えた表現である。したがって、「生死一大事の血脈」とは、仏から衆生に伝えられる、生命の究極の大事——すなわち、"万人成仏の大法"を意味する。