わが地区を世界一に!
こう心に決めた一人から
広布の大前進は始まる。
皆が主体者の自覚で
大いなる理想へ出発!
法華初心成仏抄 P556
『人に吉と思はれ人の心に随いて貴しと思はれん僧をば法華経のかたき世間の悪知識なりと思うべし』
【通解】
人によく思われ、人の心に従って、皆から貴いと思われているような僧は、法華経の敵であり、世間の悪知識であると思いなさい。
名字の言 学会伝統の人材育成 2021年8月18日
「創価ファミリー大会」が各地で行われている。今月は「未来部躍進月間」。家庭や地域で後継の友を温かく育んでいきたい▼東京・板橋区の集いでは、創価大学1年の男子学生部員が、高等部員時代からの体験を発表した。彼は21歳。高校1年の時に引きこもりになり、通信制高校に転入した。卒業後、公務員試験に挑むも失敗。今年2月、創大を受験するが不合格だった。しかし後日、追加合格の通知が届く▼彼には、創大で学ぶ明確な目的があるわけではなかった。"辞退した方がいいのではないか……"。葛藤する彼の背中を押したのは、地域の壮年部員。「君には使命がある。絶対に行くべきだ」。この一言に勇気を得た彼は今、感謝を胸にはつらつと学業に励む▼使命のない人はいない。誰もが無限の可能性を秘めている。だが、それを自分で信じ切るのは難しい。悩み多き年代であれば、なおさらだ。その心に寄り添い、不安を払う確信の言葉がどれほど大きな力になるか▼池田先生が創大生に贈った指針に「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」と。苦悩の先に使命の道は必ず見えてくる。それを知る先輩が後輩の成長を祈り、エールを送る。ここに学会の人材育成の伝統がある。
寸鉄 2021年8月18日
人の心を動かすのは誠実と熱意—恩師。電話一本、一瞬の出会いも真心込め
栃木県青年部の日。後継の胸に敢闘精神は赤々。勇敢に正義拡大の先駆を
御書「いかなる病さはりをなすべきや」。闘病の友よ負けるな!祈りを強く
やろうと思ったら今すぐ実行せよ—詩人。決意即行動。ここに成長の劇も
夏休みは子どものゲーム依存に注意。親子で規則決めを。話し合い大切に
〈社説〉 2021・8・18 "札幌・夏の陣"から66年
◇立正安国は目の前の一人から
東京五輪では、札幌市の大通公園を発着点にマラソンと競歩が行われた。この札幌を舞台に、66年前の1955年8月、学会史に輝く広布拡大の歴史が創られた。
若き池田先生と共に、10日間で388世帯という全国一の弘教を成し遂げた"札幌・夏の陣"だ。全国45都市で行われた夏季地方指導で結実した弘教は平均100世帯。その4倍に迫る快挙だった。
先生は友が運転するスクーターの後ろに乗り、市内を走った。走行中、"出会う人が、皆、仏法に縁できるように"と願い、小声で題目を唱え続けた。「弘教は、もうできません」という友には、「弘教は相手への慈悲なのだから、"もうできない"ということはありえません」と励ました。
後に「慈悲の人は、あの人のために何をしてあげたらいいかと、常に心を砕きに砕く。ゆえに、誰も気づかないところにも気づき、皆がうっかり見過ごしてしまうようなところまで、自然に見えてくる」と述懐。未曽有の広布拡大は、どこまでも一人を大切にした、深い慈悲の結実だったのだ。
"388世帯目の入会者"となった女性部の友は当時、多額の借金と病に苦しみ、人生に絶望していた。彼女は、参加した会場で先生の渾身の激励に触れた。「この信心を実践していけば、絶対に幸せになりますよ。一緒にやりましょう」。その揺るぎない確信に胸を打たれ入会。翌年、借金を返済し、病も乗り越えた。以来、「皆にも幸せになってほしい」と、実らせた弘教は77世帯にのぼる。
"目の前の一人を幸せに"と祈り走ったあの夏から66星霜。その魂は今、青年に受け継がれている。札幌の男子部リーダーは、3年前から友人に仏法対話を重ねてきたが、なかなか入会には至らなかった。そんな彼を、先輩が励ました。「本気になって相手の幸福を祈ろう!」。奮起した彼は長年、闘病を続けてきた友人に心から寄り添えるよう真剣に祈り、「一緒に人間革命しよう」と率直に語った。熱い思いは友の心を開き、晴れて入会へ。その後、友人の病状は好転。喜びは大きく広がっている。
御書に「世間のことわざにも一は万が母といへり」(498ページ)と。自らが一人立ち、目の前の一人に誠実に語ることが、社会の変革と世界の平和につながる。
今いる場所から、立正安国へ、希望の号砲を響かせよう。
☆創大通教 夏期スクーリング開講への池田先生のメッセージ
◇皆さんは新時代の先頭を走りゆく価値創造の走者
学問に挑む喜びと誇りに満ちた夏期スクーリング、誠にご苦労さまです。
打ち続く試練にいやまして燃え上がる"学光スピリット"に、私は喝采を送りながら、日本全国、全世界から勇み参加される尊き皆さんの学業成就と健康安穏、全日程の無事進行を真剣に祈念しております。
どうか聡明に、体調や生活リズムを整え、信頼する教員の先生方、職員の方々とともに、最高に充実した向学の夏を勝ち飾ってください。
思えば1976年、わが創大が通信教育部を創設した当時、日本で通教を行っている大学は10校ほどでありました。45年を経て、現在は約80大学・大学院にまで増加しています。
人生100年時代を迎え、たゆまず、しなやかに学び続けながら、激動の社会に価値を創造しゆく英知を、皆がいよいよ求めています。
わが創大通教の皆さんこそ、民衆の連帯に立脚しつつ、新時代の先頭を走りゆく、価値創造の走者なりと胸を張っていただきたいのであります。
世界で最大級となるインドの通信制大学では、優に300万人を超える方々が学んでいます。
"教育の力"で伸びゆく精神の大国・インド——その基礎を築いた哲人指導者が、ジャワハルラル・ネルー初代首相です。
ネルー首相は独立闘争の中で、9回、延べ約9年の月日の投獄を耐え抜いた闘士です。その間、愛娘に手紙を通し、人類の歴史を教え励ましています。それは、さながら父からの"通信教育"でありました。
その手紙にはつづられています。「知恵がどこにやどっているにしろ、まだそこにはもっと多くの知恵をいれるすきまがあり、それ以上もう場所がないなどということがあるはずはない」そして「勇敢でありなさい。そうすればほかのことは、それにつれて自然に道がひらけてくるものだ」と(J・ネルー『父が子に語る世界歴史』大山聰訳、みすず書房)。
人間の知恵に限界はありません。勇気をもって磨けば磨くほどに、「学の光」は一段と輝きを放ち、混迷を深める社会の闇を赫々と照らし晴らしていくことでありましょう。
わが恩師・戸田先生は「強き生命力と、たくましき智慧とによって、わが人生を自在にリードして、自他共の幸福を創りゆけ」と叫ばれました。
無限の使命と可能性を抱いた"学光王者"である皆さんが、生き生きと栄光勝利の峰へ、前進されゆくことを心から願ってやみません。
猛暑の折、無理なく水分と休憩、睡眠を十分に取りながらの探究であってください。ご家族の方々にも、どうかくれぐれもよろしくお伝えください。