2021年8月20日金曜日

2021.08.20 わが友に贈る

5教学実力試験に挑戦する
智勇兼備の学生部よ!
剣豪の修行の如き鍛錬で
「行学の二道」を邁進!
民衆を守る英知の人に。

椎地四郎殿御書 P1448
『僧も俗も尼も女も一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり』

【通解】
僧も俗も尼も女も、一句でも他人に語る人は如来の使いである。

名字の言 どこで人と「差」がつくのか——男子マラソン・大迫選手 2021年8月20日
「誇れるレースができた。そのことが僕にとっては何事にもかえがたい勝利」とは、東京五輪の男子マラソンで6位入賞を果たした大迫傑選手の言葉。終盤の激走に、胸を熱くした人も多かっただろう▼長年、トップランナーとして活躍するが"僕よりも速い選手はいくらでもいた"と大迫選手。では、どこで差がつくのか。その理由を"自分がダメな時に頑張れるかどうか"と語る▼ライバル同士で互いに頑張っている時は、差はつきにくい。違いが生まれるのは、故障や不調の時。彼はどんな状態であっても"練習しない日"をつくらなかったという。「いつもと同じことはできないかもしれない。でもその中で、今の自分ができる範囲の努力をし続けること」と記す(『走って、悩んで、見つけたこと。』文藝春秋)▼感染症の再拡大や、長引く豪雨への警戒が続く。マラソンでいえば、霧で先の見えない中を走っているようなもの。だがそんな時こそ、足元を見つめ、知恵を湧かせ、自らの歩みを止めないことが大切だろう▼仏法は「現当二世」と説く。「今」の生き方が「過去」を意味あるものにし、「未来」を決定づける。「月月・日日に」(御書1190ページ)との心で、今日なすべきことに全力を尽くしたい。

寸鉄 2021年8月20日
「一流は皆、迅速だ」恩師。戦いは先手必勝。幹部率先で走り激励の大波を!
「意が声とあらはる」御書祈りを込めた声は必ず届く。粘り強い語らいこそ
夏休み明けは子の不登校増加。休み中も小さなSOS見逃さぬよう傾聴を
歩きスマホの危険性は想像以上—識者。重大事故多し。少しだけが命取り
首都圏の感染者の95%がデルタ株と。侮らず"しく"恐れ基本対策順守

☆池田華陽会御書30編 研さんのために 乙御前御消息
◇「勇気」が青春勝利を開く
今月は「乙御前御消息」を学びます。池田先生はつづられました。
「『乙御前の母』が、どれほど真剣に信心に励んできたか。それは、大聖人が全て御照覧です。しかし、幼き乙御前を抱え、逆境の中にいることは変わりません。そこで、大聖人は励まされています」「今こそ、もう一重、深く、強く、勇気を奮い起こしなさい。必ず大きく打開できるのです、との大激励です。この今一重深きに就く勇気の継承者こそ、わが『従藍而青』の青年たちであります」
日蓮大聖人が、乱世を生き抜く女性門下に示された「今一重」との勇気の信心を学び、日々、自分らしく「人間革命」の勝利劇をつづっていきましょう。

◇本抄について
本抄は、建治元年(1275年)8月、日蓮大聖人が身延で認められました。あて名は「乙御前」ですが、内容は乙御前の母に対して送られたものです。
乙御前の母は鎌倉の門下で、夫と離別し、幼い娘を一人で育てながら、純粋な信心を貫きました。大聖人の佐渡流罪中には、遠路はるばる佐渡へ足を運び、大聖人から「日妙聖人」という最高の称号を贈られています。
本抄の御執筆当時、再びの蒙古襲来の可能性に世間は騒然としていました。しかしこの時も、乙御前の母は求道の心で大聖人のおられる身延を訪れます。
本抄は、大聖人が、一点の迷いもなく師弟共戦を貫く、女性門下の「幸福」と「勝利」を心から願い、いよいよ強盛に信心に励むよう呼び掛けられたお手紙です。

◇御文
『是は御ために申すぞ古への御心ざし申す計りなし・其よりも今一重強盛に御志あるべし、其の時は弥弥十羅刹女の御まほりも・つよかるべしと・おぼすべし、例には他を引くべからず、日蓮をば日本国の上一人より下万民に至るまで一人もなくあやまたんと・せしかども・今までかうて候事は一人なれども心のつよき故なるべしと・おぼすべし』(1220ページ10行目〜13行目)

◇通解
これは、あなたのために申すのである。あなたの前々からの御志は立派であり、とても言い尽くせない。しかし今、それよりもなお一重強盛な信心の御志に立ちなさい。その時はいよいよ十羅刹女の守りも強くなるのだと思いなさい。
その例は他から引くには及ばない。この日蓮を日本国の上一人より下万民に至るまで、一切の人々が害しようとしたが、今までこうして無事に生きていられることは、日蓮は一人であっても、法華経を信ずる心が強いゆえである(だから諸天の守りも強い)と確信していきなさい。

◇解説
妙法には、計り知れない力があります。それを最大に引き出すものは、自らの強き「信心」です。
日蓮大聖人は本抄で、佐渡へ、身延へと、師匠を求めて訪れた、乙御前の母の信心を称賛され、「必ず諸天善神もお守りになり、十羅刹女も心をかけてくださることでしょう」(御書1220ページ、通解)と励まされます。
さらに、目の前の一人の女性門下を心から尊び、語り掛けるように「法華経は女性のためには、暗い所で灯火となり、海を渡る時に船となり、恐ろしい所では守りとなることを誓っています」(同ページ、通解)とつづられました。
この一節に、大聖人の"あなたが幸せになることは、経文に照らして絶対に間違いない"との大激励のお心が拝されます。仏法は、苦しんでいる人の最大の味方なのです。
続いて、人が生まれた時から左右の肩に付き添い、常にその行動を、交互に天に報告するといわれる「同生天・同名天」の働きを通し、誠実で真面目な信心の実践を、誰が見ていなくとも、諸天善神がすべて承知していることを示されます。
さらに妙楽大師の言葉を引用され、「心の固き」(同ページ)、すなわち、信心の強い人、広宣流布への心が固い人に、諸天善神の守護は、必ず強く現れることを述べられました。
そして掲げた御文では、"これはあなたのために申し上げるのです"と前置きをされ、まず、これまでの乙御前の母の信心を、改めて心からたたえられます。
その上で、あえて「今一重強盛に御志あるべし」と仰せです。いかなる時にも"もう一重"と、深き誓いを込めて祈り、前進する「勇気の信心」に、諸天善神の守護は、いよいよ厳然と現れるのです。
続く「例には他を引くべからず」では、「心の固き」信心で、妙法を実践してきたのは、大聖人御自身であることを教えられています。
そして、これまで命に及ぶ大難に遭われながらも、全て勝ち越えてこられた理由を「心のつよき故なるべし」と仰せです。
すなわち、"信心が強かったゆえである"と明かされ、門下にも、師と同じ「勇気の信心」で、断じて幸福になり、勝利していくことを呼び掛けられました。
私たちは「信行学」の実践を根本に、師弟不二の信心を磨き、青春勝利を開いていきましょう!

◇池田先生の指針から
因果の理法は厳正です。
仏法の世界に、小才や要領は通用しません。地道に取り組んだことは全部、わが身の福徳の果報となって戻ります。真面目に戦った人は、絶対に守られます。真剣な人は、必ず報われます。(中略)
私自身、戸田先生のもとで一切の陰の戦いをやり抜きました。(中略)
現在の私の一切は、戸田先生をお護りし抜いた福徳の果報であると、断言できます。これが仏法の世界です。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第3巻)
◇ ◆ ◇
大聖人は、たった一人であっても、こうして堂々と勝ってきたのは、「心の強き」ゆえであると結論されています。
この「心の強き」の対極が、「臆病」です。(中略)
臆病に勝ち、深き信心の志に立つことが勇気です。偉大な人生の勇者の道です。(中略)
「勇気ある信心」、それ自体が、仏界に通じます。我ら創価の師弟は、永遠に、この「勇気の力」をもって戦い、勝っていくのです。(『わが愛する青年に贈る』)

研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第3巻(聖教新聞社)
○…『わが愛する青年に贈る』(同)