2021年8月23日月曜日

2021.08.23 わが友に贈る

◇今週のことば
我らの誓願の地区こそ
生命蘇生のオアシス
地域活性の電源地なり。
「能く能く語り給い候へ」
座談会から勝利の光を!
2021年8月23日

日女御前御返事 P1243
『爰に日蓮いかなる不思議にてや候らん竜樹天親等天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を末法二百余年の比はじめて法華弘通のはたじるしとして顕し奉る』

【通解】
ここに日蓮は、どういう不思議であろうか、竜樹、天親等、天台、妙楽等でさえ顕されなかった大曼陀羅を、末法に入って二百余年を経たこの時に、初めて、法華弘通の旗印として顕し申し上げたのである。

名字の言 東京パラリンピックが、あす開幕 2021年8月23日
東京パラリンピックが、あす開幕する。開会に先立ち、都内で行われた聖火の点火セレモニーには、神奈川の未来部員も参加した▼彼は生まれつき両太ももと、右腕の二の腕から先がない三肢欠損の障がいがある。困難に負けない心を培おうと、父の勧めで水泳を始めた。パラリンピック出場を目標に親子で努力を重ね、全国大会で金メダルを受賞。パリ大会の期待の星として注目される▼先日、彼は地域の創価ファミリー大会で登壇。応援してくれる同志に「障がいを乗り越えて頑張っている人のために、祈りを込めて聖火をつなぎたい」と決意を述べた▼障がい者スイマーといえば、日本オリンピック委員会会長を務めた古橋廣之進氏がいる。事故で左手中指の先を失ったハンディを克服し、世界新記録を連発。「フジヤマのトビウオ」とたたえられた。氏は生前、本紙で語っている。ハンディがあったから「"人より努力しなくては絶対ダメだ"という強い思いが、いつも自分にあった」。偉業を成し遂げられたのは"世界を見据え、常に記録を狙ったから"と▼試練に負けず大いなる目標に向かって進む人には、成長と歓喜がある。我らも"広布と人生の金メダル"を目指し、自己新記録の拡大に挑みたい。

寸鉄 2021年8月23日
学会員には一人を大切にする心が—教授。仏法の魂ここに。誠実な振舞を
苦労して戦った分、福運の地盤に変わるんだよ—恩師。試練の今がその時
芸術こそ人々を結ぶ力—詩人。東京富士美、来館者900万人。確かな平和貢献
些細な会話でも孤立感を癒やす効果と。近隣の絆は希薄化。声掛けを益々
防災対策、何もしてないが半数—調査。避難経路の確認等、できる事から

〈社説〉 2021・8・23 あすは本紙の「創刊原点の日」
◇希望を紡ぐ「人間の機関紙」
「三大発明」といえば、ヨーロッパのルネサンス期における火薬・羅針盤・活版印刷術を指す。いずれも中国が起源だが、欧州で改良され、普及した。特にグーテンベルクが発明した活版印刷は、人々の生活に大きな影響を与えた。
それまでの書物は手書きで、部数も限られていたため、一部の特権階級の所有物だった。だが、印刷という方法によって、誰もが知識を得やすくなった。
そして今、インターネットやSNSが普及し、情報量は膨大になった。しかし、それに伴って根拠なきデマや中傷も増大した。正確かつ有益な情報はもとより、混迷の時代だからこそ、勇気と希望に満ちた言葉が必要であろう。
ロシアの文豪ドストエフスキーは論じた。「勇気と美しい生涯の実例は、スキャンダルや醜悪な事件より、百倍も大きな利益を社会に貢献するのではなかろうか」(米川正夫訳『ドストエーフスキイ全集20』河出書房新社)
池田先生の言葉や同志の体験談など、文豪が洞察した"人間のもつ偉大な力"の「実例」をつづってきたのが、聖教新聞である。
あす24日は本紙の「創刊原点の日」。1950年(昭和25年)の8月24日、戸田先生と池田先生が機関紙創刊の構想を語り合った。この師弟の語らいが淵源となり、翌年4月、聖教新聞は産声を上げた。
以来、本紙は「人間の機関紙」として発展。本年4月には創刊70周年を迎え、大文字化やカラー紙面の倍増など、読みやすいよう工夫を重ねてきた。聖教電子版は現在、210カ国・地域からアクセスがあり、時代に応じた"価値創造の歩み"を続ける。
30年以上にわたり、本紙を愛読する友人が語っていた。「一般紙が社会や経済を切り口として"小さな人間"を報道しているのに対し、聖教新聞は"一人の人間がいかに偉大であるか"ということを教えてくれます」
こうした読者をはじめ、「無冠の友」(配達員)、通信員、新聞長ら本紙を支えてくださる全ての方々に感謝は尽きない。
かつて池田先生はつづった。「一つ一つ、『活字』として厳然と残していく。必ず、それが人類の精神遺産を豊かにし、未来への光になると確信するからだ」と。
師の思いを胸に、聖教新聞はこれからも、人間主義の言論で未来への希望を紡ぎ出していく。

☆四季の励まし 舵を切れ 生命尊厳の時代に 2021年8月15日
◇池田先生の言葉
宗教者が返るべきは、
あらゆる差異を払った
「人間」「生命」という
原点であり、
この普遍の共通項に
立脚した対話こそ、
迂遠のようであるが、
相互不信から相互理解へ、
分断から結合へ、
反目から友情へと
大きく舵を切る
平和創造の力となる。

胸襟を開いた
語らいによって、
核兵器の廃絶を願う、
素朴な人々の
思いを汲み上げ、
結集していってこそ、
時代を動かす
大きな平和の潮流が
つくられる。

世界の平和とは、
お母さんが
幸福になることである。
一日また一日、
まじめに生き抜く女性が、
一番、幸福を勝ち取って
いくことである。
そのように、
文明の中心軸を
変えていくことが、
広宣流布であり、
立正安国である。

一人一人が、
全世界の平和と
民衆の幸福を成し遂げゆく
「主体者」であり、
「責任者」である。
さあ、共に出発しよう!
我らこそ、
世界平和の先導者なり!

人間と社会の現実に
どこまでも関わり、
人間生命そのものを
変革し、
内なる智慧と慈悲を
開発していく以外に、
真実の平和はない。
そのためにも、
人間革命の宗教が
絶対に必要なのだ。

我らの人間革命の前進が、
戦争と決別し、
生命尊厳の世紀を開く
確かな光明だ。
この大情熱で、
「地涌の陣列」即
「平和の陣列」を
幾重にも拡大して
いこうではないか!

【写真説明】陽光きらめく大海原を、一隻の船が白波を立てて疾走する。1999年(平成11年)2月、池田大作先生が、東京と沖縄間の機内からシャッターを切った。
太平洋戦争で国内最大の地上戦が行われ、多くの尊い命が奪われた沖縄。先生は同月、本部町の沖縄平和記念墓地公園を初訪問し、「永遠平和の碑」の除幕式へ。同碑の前で厳粛に題目を唱え、力強く語った。「もう二度と、沖縄に戦争はない」と。それは"戦争で苦しんだ地を、断じて平和の楽土に"との師子吼であった。
きょうは76回目の「終戦の日」。全ての戦没者に祈りをささげ、不戦の誓いを深める日である。