2021年6月29日火曜日

2021.06.29 わが友に贈る

「湿れる木より
火を出し」御聖訓。
魂を込めた祈りと
不撓不屈の行動で
限界の壁を破ろう!

経王殿御返事 P1124
『師子王は前三後一と申してありの子を取らんとするにも又たけきものを取らんとする時もいきをひを出す事はただをなじき事なり』

【通解】
師子王は前三後一といって、蟻を捕ろうとする時にも、また猛々(たけだけ)しいものを捕ろうとする時も、勢いを出すことは全く同じである。

名字の言 牧口先生がたたえた社会慈善家・瓜生岩子 2021年6月29日
『人生地理学』が出版された1903年。その年頭、牧口先生は「澎湃子」のペンネームで、ある雑誌に寄稿した。福島県出身の社会慈善家・瓜生岩子についての伝記である▼岩子は家族との死別や生活苦に直面しながらも貧困層の救済、子女の教育に尽くした。医療の心得があり、戊辰戦争では戦場となった城下で、敵味方の区別なく負傷者の手当てに奔走。相手の隊長に見つかり、誰の許しを得ているのだと詰め寄られても、「怪我人の手当てに何の許可がいりましょうか」と、毅然と答えたという(『炎は消えず』文芸社)。その後も各地で災害や戦争が起こると、現地に駆け付け救援の手を打った▼牧口先生は先の寄稿で「女史の如きは、明治の吾等には、最も新しい亀鑑」とたたえた。苦闘の渦中にいる人を放っておかない。そのために今、何をなすべきか。岩子の"無私の心根"に新時代の規範を見たのだろう▼『人生地理学』では「他のためにし、他を益しつつ自己も益する」という人道的競争、すなわち「自他共の幸福」を目指す生き方が提唱されている▼最も大変な地域、大変な友のところへ飛び込み、勇んで希望の活路を切り開く。自他共に益する行動を貫く中に、最も崇高な人生の輝きがある。

寸鉄 2021年6月29日
百回語れば百倍の功徳となって返ってくる—恩師声仏事の聖業を今日も!
調布・狛江が猛追。民衆の大連帯こそ最強の力!栄光の頂へ皆で一直線に
目黒に対話拡大の大旋風全国の声援で勇気百倍!未来まで光る逆転劇必ず
高齢者の単身世帯が増加と。地域の絆の価値益々。社会の共助をさらに強く
宅配業者装う詐欺多し。再配達と偽るメールなど送付。警戒し絶対に無視

☆池田先生と共に 希望・勝利の師弟旅 「7・3」貫く地涌の闘魂 2021年6月21日
6月23日は沖縄の「慰霊の日」である。
愛する沖縄の天地で、私は平和を誓願し、小説『人間革命』を書き起こした。
"一人の偉大な人間革命は、全人類の宿命の転換をも可能にする"との主題を掲げた民衆運動の叙事詩は、1945年7月3日、恩師・戸田先生の出獄から始まる。
殉教の先師・牧口先生の不二の分身として、戸田先生は東京の焼け野原に一人立たれた。その胸奥には、法難の獄中で悟達された「われ地涌の菩薩なり」との大自覚が烈々と燃え盛っていた。
ここに、創価の広宣流布、立正安国の大行進の原点がある。この恩師の一念を思い起こせば、我らの命に何ものも恐れない地涌の闘魂が湧き上がってくるのだ。
◇ ◆ ◇
この秋に発刊される『日蓮大聖人御書全集 新版』には、妙一尼へ宛てられたと推察される御返事が新たに収められる。
妙一尼は「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)の御金言を賜った女性である。
新収録の御文は、佐渡流罪の大難にも一歩も退かず真心の限りを尽くす妙一尼の信心を、釈尊の修行になぞらえて讃えておられる。
「これは末代の凡女、彼(釈尊)は上代の聖人なり。志既に彼に超過せり。来果何ぞ斉等ならざらんや、斉等ならざらんや」
釈尊をも超える信心の志を貫く女性が、仏と等しい大果報に包まれぬわけがない——この御本仏のお約束は、そのまま地涌の生命を躍動させて広布に走る、創価の女性部・女子部への御賞讃と拝されてならない。
草創の共戦の母たちが常に心に刻んでいた「幸福勝利の哲学」がある。
第一に、一人の友の幸せを願い切り、大切にする心。
第二に、目標を最後まで喜び勇んで、やり通す執念。
第三に、苦難に挑む友を守り支える異体同心の団結。
今も赫々と輝き光る太陽の心である。だからこそ、学会家族は負けない。「冬は必ず春」の凱歌を飾るのだ。
◇ ◆ ◇
恩師の出獄から12年後の7月3日、私は権力による冤罪で入獄した。
この直前の6月30日に、民衆厳護の使命を誓って誕生したのが学生部である。
御聖訓には、「今の世間を見るに人をよくなすものはかたうどよりも強敵が人をば・よくなしけるなり」(同917ページ)と仰せである。
真の地涌の闘士は、悪戦苦闘を越えてこそ育つ。
大闘争の中でこそ、師子王の心が継承されるのだ。
男子部・女子部の結成70周年の7月を迎える。
試練の逆境をはね返して、わが後継の若人たちが偉大なる人間革命の逆転劇を創りゆく英姿を、私は祈り見つめている。
共に勝ち進もう!
「地涌の闘魂」を燃え上がらせて!

☆御書カフェ 華陽姉妹の語らい 汝蘭室の友に交りて麻畝の性と成る 2021年6月13日
◇御文
『汝蘭室の友に交りて麻畝の性と成る』(立正安国論、31ページ)

◇通解
あなたは芳しい蘭室の友に交わって感化を受け、蓬のように曲がっていた邪信が麻畑の中で正されたように、真っすぐに正法を求めることができた。

◇教えて
対話することで、互いに成長でき、絆も強まると感じます。

◇池田先生の指導
いかなる境遇であれ、人々のため、社会のために尽くしながら、朗らかに、確信に満ちて力強く生きる姿は、相手の心を揺り動かさずにはおきません。
私たち一人一人は、妙法を持って広宣流布、立正安国の大願に生き抜く時、知らず知らずのうちに、尊貴な「蘭」の如き生命と薫っていきます。私たちの対話は、慈悲の祈りから始まります。妙法とともに生きる私たちが、一人また一人と対話を重ねて縁を結んでいけば、その人々もまた自身の内発の可能性を開いていくことができるのです。(『人間革命の宗教』)
◇ ◆ ◇
同じ時代を生きる仲間として現実社会の課題を率直に見つめ、相手の意見に誠実に耳を傾ける。反発にも笑顔で懐深く受け止めつつ、相手の仏性へ信頼を込めて、聡明に信念を語り切っていくのである。
この語らいから生まれる「蘭室の交わり」こそ、地域にも、世界にも、安穏と平和を創り開く力なのだ。(2019・3・5付、「池田先生と共に 新時代を築く」)