「がうじゃうにはがみを
してたゆむ心なかれ」
困難の壁が厚いほど
負けじ魂で勇み立つ!
これが学会精神の真髄だ。
御義口伝巻下 P790
『一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり』
【通解】
一念に億劫の辛労を尽くして、自行化他にわたる実践に励んでいくなら、本来わが身に具わっている仏の生命が瞬間瞬間に現れてくる。いわゆる南無妙法蓮華経は精進行である。
名字の言 『人生地理学』につづられた豊かな世界像 2021年6月8日
自分たちの暮らす世界をどう見るか——。この「世界像」を人は誰しも持っている。日本地理教育学会元会長の斎藤毅さんは「豊かな世界像は現代の諸問題を世界的視野で捉えることができ、おのずとそれらと自分との関わりも見え、解決策への模索も促される」と訴える▼生誕150周年を迎えた"創立の父"牧口常三郎先生は長年、地理教育に力を注がれた。大著『人生地理学』は、私たちを取り巻く多様な環境と人間生活との関係を見つめ、地理的な視点から示された牧口先生の豊かな世界像といえる▼例えば、国や社会の在り方について。先生は人類史を俯瞰し、軍事的競争、政治的競争、経済的競争を経て、人道的競争を目指すべきと強調した。利己主義を目的とするのではなく、共同生活を意識的に営むように、自他共に繁栄する道を歩むのだ、と▼『人生地理学』の発刊は1903年。2回の世界大戦や核兵器の開発など「大量死の世紀」と呼ばれた20世紀の初頭である。この時、人道的競争の兆しは見られなかったが、先生は「次に来るべきもの」と展望された▼コロナ禍の今、新しい社会の在り方が模索されている。これを人道的競争が始まる転換点としたい。それが価値創造の生き方である。
寸鉄 2021年6月8日
信心は全ての体験が生きる。塵も残さず無駄なし—恩師。激闘は生涯の宝
調布・狛江が力走。正義は勝ってこそ!庶民の団の力で大逆転の金字塔を
「軍には大将軍を魂とす」御書。大生命力で前進!全幹部が希望の太陽たれ
マスク着用の運動で熱中症の危険大。子どもは特に注意。水分・塩分補給も
政治は何を言ったかではなく"何をやったか"だ。青年よ鋭く見抜き叫べ!
☆四季の励まし」 誠実は最後の勝利を導く力 2021年5月30日
◇池田先生の言葉
「誠実」に
まさる力はない。
誠実は
一時は損のように見えて、
時とともに信頼を得、
福徳をつけて、
最後は勝利する。
信仰者とは
最高に「誠実」な人間の
異名である。
「一念三千」の
仏法であるから、
心は、
すべて通じていく。
言葉一つ、手紙一つ、
電話一つにも、
真心を込めていくことだ。
そこから
一切は開けていく。
自分のいる場所から
友情を結ぼう!
この地元には
不幸を寄せ付けない!
わが地域に
希望を広げよう!
その一念を込めた
誠実な対話の
積み重ねによって、
広宣流布の
現実の土台は築かれる。
そして、それが、
そのまま、地域の発展に
連動していくのだ。
広宣流布とは、
特別な「大きなこと」を
することではない。
今の自分にできる
「小さなこと」を、
地道に粘り強く一つ一つ
行っていくことである。
目の前の「一人」に
同苦し、励ます。
今できる
「一つ」の行動に、
誠実に、
張り切って取り組む——
それは、誰もが直ちに
実践できることなのだ。
日本も世界も、
激動と不安の中にある。
誰もが心から信頼できる
何かを求めている。
だからこそ、私たちは、
目の前の一人を大切にし、
相手の仏性を信じ、
確信を持って語るのだ。
粘り強い大誠実の対話は、
悪意や偏見も打ち破る。
確かな友情を結び、
仏縁を広げていくのだ。
【写真説明】陽光を浴びて、街路樹の緑が青空に映える。東京・信濃町の総本部周辺の並木道。「創価学会の日」である5月3日、池田大作先生が撮影した。
今年の「5・3」は、戸田城聖先生の第2代会長就任から70周年。かつて戸田先生は語った。「『誠実』の道をゆけ! 人間としての大道を堂々と歩め!」と。
御書に「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(1174ページ)と仰せのように、万人を尊敬する人としての「振る舞い」にこそ、一生成仏の証しがある。
自他共の幸福のため、わが信念を堂々と語り抜き、誠実一路に歩みゆこう。
☆心に刻む御書 2021年の要文� 高橋殿御返事
【御文】
『其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ』(高橋殿御返事、1467ページ)
【通解】
その国の仏法流布は、あなたにお任せする。
【池田先生の指針】
そこに暮らす人びとが、わが地域の広宣流布の責任をもつのだ。
地域に応じて、活動の進め方は異なっても、広布を推進する根本原理に変わりはない。
第一に大切なことは、なんとしても、この地域を広宣流布していこうという「決意」である。自分が広布に一人立って、わが手で、この地域を幸福の園にしようという一念と行動がなければ、何年、何十年たとうが、何一つ現状を変えることはできない。
第二に、学会員が地域で「信頼」を勝ち得ていくことだ。信頼という土壌が耕されてこそ対話も実る。信頼は人間関係の基である。
第三には、各人が信仰の「実証」を示し切っていくことである。経済革命や病の克服、和楽の家庭の建設などは、当然、大事な実証となる。
また、さまざまな人生の試練に出遭っても、それに負けない強い心を培い、人格を磨き、誰からも好かれ、尊敬される人になっていくことは、黄金の輝きを放つ実証といってよい。
(第28巻「広宣譜」の章、89ページ)
☆【牧口先生生誕150周年記念特集�】 世界7カ国に広がる創価教育機関
牧口常三郎先生から戸田城聖先生、池田大作先生に受け継がれた創価教育は世界へ——「牧口先生生誕150周年記念特集�」では、各地の創価教育機関を紹介する。
◆
池田先生が創立した大学、小・中学校、高校、幼稚園などの創価教育の学びやは世界7カ国に。「智慧」「勇気」「慈悲」を備えた、人類貢献の「世界市民」を育成している。
アメリカ創価大学
ブラジル創価学園
創価大学・女子短期大学
東京・創価学園
関西創価学園
東京創価小学校
関西創価小学校
札幌創価幼稚園の新園舎の完成予想図
韓国の幸福幼稚園
香港創価幼稚園
シンガポール創価幼稚園
マレーシア創価幼稚園
創価インターナショナルスクール・マレーシアの校舎の完成予想図
� ブラジルSGI教育本部の挑戦
——ブラジルSGI教育本部の歴史を教えてください。
1984年、池田先生の3度目のブラジル訪問の際、15人でスタートしました。
当時のブラジルは、15歳以上の非識字率が約18%。そこで、教育本部として、読み書きができない人に対する「識字教育運動」のボランティアなどに取り組みました。
しかし、90年代に入っても教育環境は改善されず、教育改革が国の最優先課題になっていました。
そうした中、94年4月にポルトガル語版の『創価教育学体系』が発刊されます。"教育の目的は「国家のための人間」づくりではなく、「子どもの幸福」である"との牧口先生の哲学を学び、私たちは改めて教育改革への誓いを立てました。
そして同年9月、識字教育の場を提供してくれたサンパウロ市内の州立カエタノ・デ・カンポス校の小学2年の一つのクラスで、「牧口教育プロジェクト」を開始したのです。
このプロジェクトは、保護者を交えた、児童との共同の手作業で、園芸や図工などを実施するものです。
例えば園芸の場合、児童は野菜の栽培を通して、「生命を育てる」ために、多くの準備や心配りが必要であることを学びます。
また収穫した野菜の葉を使ったサンドイッチを家族に食べてもらい、「おいしい」と笑顔になるのを見て、子どもの喜びもさらに増すのです。
子どもたちは、育った野菜は、食べる人に栄養を与えるだけでなく、心まで豊かにしてくれることを全身で感じます。
一枚の葉がさまざまな「関係」を生み、「価値」を生んでいく。その過程を「体験させる」ことに主眼を置き、知恵を絞り、さまざまな授業に応用していきました。
こうした情操教育に取り組んだ学校関係者からは「学校の空気が変わった」「教育への自信を取り戻した」との声が聞かれ、子どもたちからは「学校に行くのが楽しみになった」などの声が多数、届けられたのです。
◇子どもの幸福のための教育を社会へ
——「牧口教育プロジェクト」は全土に広がっていきました。
教育本部のメンバーが中心となり、セミナー、シンポジウムなどを開催し、情報交換をしながら、より良い活動ができるように研究を進めました。内容は多様化し、地域や学校の実情に合わせた形でプロジェクトを展開できるようになりました。子どもたちの成長につながる教育はもちろんのこと、「創価教育を実践する教育者」の育成も果たし、大きな教育改革運動になっていったのです。
2001年には、各地での取り組みをまとめた『牧口実践教育——平和への教育』を発刊。元サンパウロ大学総長のモラエス氏からは「本書の発刊は、ブラジル教育界にとっても大変に誇り高いことです。誰もが幸福を求めています。だからこそ、牧口教育の種子が、さらにブラジル教育界、社会に広がっていくことを望みます」との評価と期待が寄せられました。
「牧口教育プロジェクト」はこれまで、公立校を中心に920を超える学校に導入され、21万人以上の子どもたちが授業を受けています。
◇牧口先生の哲学と実践を展開する「創価教育アクション」を推進
——2019年、「牧口教育プロジェクト」の名称を「創価教育アクション」に変更したと伺いました。
「牧口教育プロジェクト」は、牧口先生の教育哲学と実践をブラジル社会に広げていくものです。長年にわたって運動を進めていく中で、理解は大きく深まり、各界からも評価されていきました。だからこそ私たちは、牧口先生から戸田先生、そして池田先生に受け継がれた「創価教育」が、より広く、また深く展開されるべきだと考えたのです。
「創価教育アクション」は、公立学校、教育委員会、社会教育・文化機関などで展開されています。1カ月に一度、学校が指定する"教師の共同作業の時間帯"にワークショップを実施している所もあります。
特筆すべき点は、学校向けの教材を作成していることです。
現在はコロナ禍で、教育現場を訪れて研修することが難しいため、各地の教育本部のメンバーとオンラインでワークショップを行い、「創価教育アクション」の実践方法を教えています。
——「創価教育アクション」のほか、教育本部ではどのような活動をしていますか。
現在、七つのプログラムを柱に、オンラインで活動を行っています。「読書推進運動」「識字教育」「創価教育アクション」「保護者・生徒への人間主義指導プログラム」「社会環境教育」「アートワークショップ」「創価教育応用研究グループ」です。これら全ての根幹には牧口先生の「子どもの幸福のための教育」との理念があり、三代の師弟に脈打つ創価教育の哲学をブラジル全土に広げるという使命感があります。
ブラジルでは、牧口先生が提唱された半日学校制度が、法律に基づく制度になっているなど、先生の普遍的な教育思想が広がる土壌が整っていると確信しています。
「智慧と勇気と慈悲を根本とした創価教育の主体者たれ」とのブラジルSGI教育本部のテーマを胸に、創価の人間主義の哲理を体現する教育者の連帯を拡大していきます。