夏の疲れが出る頃。
睡眠時間を確保し
しっかり栄養を取ろう。
リズムを崩さないことが
健康を勝ち取る秘訣だ!
椎地四郎殿御書 P1448
『大海へ衆流入るされども大海は河の水を返す事ありや、法華大海の行者に諸河の水は大難の如く入れどもかへす事とがむる事なし、諸河の水入る事なくば大海あるべからず、大難なくば法華経の行者にはあらじ』
【通解】
大海には多くの河川が流れ込んでいますが、大海が川の水を押し返すことがあるでしょうか。それと同じように、大海のような法華経の行者に大難は諸河の水のように入ってくるけれども、法華経の行者はそれを押し返すことも、とがめることもないのです。諸河の水が流れ込むことがなければ大海が存在しないように、大難がなければ法華経の行者では無いのです。
名字の言 きょう「伝統的七夕」。夜空を見上げてみては? 2020年8月25日
コロナ禍で遠出もままならない夏休み。小学4年の娘の思い出にと、男子部員の父親が星空観察を提案した▼午前3時。寝ぼけ眼のわが子を車に乗せ、都内の芝生公園へ。広い原っぱにレジャーシートを一枚敷く。二人で大の字に寝転んだ瞬間、少女は小さく歓声を上げた。図鑑で調べた星座の名を、天を指さしながら次々と挙げていく。東には冬の代表格オリオンの姿も。刻々と動く星空を、彼女は「宇宙が生きてるみたい」と表現した▼「見上げたる 星満てる空 今宵なる 愛といのちの いかに多きや」。これは、天文学者ウィックラマシンゲ博士が14歳の時に詠んだ詩である。池田先生との対談の折に紹介したものだ。先生も夏の夜空を流れる天の川を仰いだ少年時代を振り返りつつ、「古の人々の願いを託した星座の物語に、深遠な宇宙へ心の翼を広げたものです」と応じた▼宇宙への感動は「生命への畏敬」の念を育むことにも通じる。百万言を費やして愛や生命の尊さを語る以上に、星空を見上げながら大宇宙のロマンを語らうひとときの中でこそ、実感できることもあろう▼きょう25日は「伝統的七夕」。旧暦における七夕だという。今宵、天の川を望み、織姫・彦星に会える地域もあるかもしれない。宇宙に心をはせよう。(之)
寸鉄 2020年8月25日
「幸福な生活への脱皮には勇気が必要」牧口先生。師子王の心起こす祈りを
未入会家族や近隣を大切に。挨拶一つも大誠実で。信頼拡大は身近な所から
皆と一緒に歩む所に道ができる—詩人。団結は力。宝の同志と絆強く前進!
火傷のようになる日焼け増加と。皮膚がんの危険も。男性も日傘等で対策
文化芸術を守るため尽力する公明に感謝—芸術家多様な声を国政に生かせ
☆心に御書を 第68回 今こそ柔和忍辱の名指揮を
〈御文〉
『いまにはじめぬ御心ざし申しつくしがたく候日蓮が悦び候のみならず釈迦仏定めて御悦び候らん、我則歓喜諸仏亦然は是なり』(六郎次郎殿御返事、1464ページ)
〈通解〉
今に始まったのではない御志、申し尽くしがたい。日蓮が喜んでいるだけでなく、釈迦仏もきっとお喜びであろう。(法華経見宝塔品第11に)「我(釈迦仏)は歓喜する。諸仏もまた同様である」とあるのはこれである。
〈池田先生が贈る指針〉
壮年の変わらざる信心の志は頼もしい。人知れぬ陰の奮闘は、誰が褒めなくとも、御本仏がご照覧だ。諸仏も歓喜する。
百戦錬磨の黄金柱には勇気も忍耐も智慧もある。太陽の婦人部を大切に、従藍而青の青年部を応援し、創価家族の無敵の力を発揮するのだ。
今こそ「此の事にあはん為なり」と、柔和忍辱の名指揮を!
☆小説「新・人間革命」学習のために 「未来部」編
◇未来は君たちのもの! きょうも挑戦の一歩を!
小説『新・人間革命』の山本伸一の激励・指導などを紹介する「My Human Revolution(マイ・ヒューマン・レボリューション)」。今回は、「未来部ドリームチャレンジ期間」(8月31日まで)の応援企画として、「未来部」編を掲載する。次回の第15巻は31日付2面の予定。挿絵は内田健一郎。
◇"対等な人格"として接する
<1964年(昭和39年)6月、江東区での男子高等部の結成式に出席した山本伸一は、会合終了後、担当幹部の在り方について語る>
「高等部は未来の広布を考えると、極めて重要な部になります。本来、私が一人ひとりのメンバーを育んでいきたいが、とても、そこまではできない。
だから、皆さんのお力をお借りしたい。私に代わって、メンバーを励ましていただきたい」(中略)
一人の担当幹部が尋ねた。
「高等部や中等部の指導にあたって、最も強調すべきことはなんでしょうか」
伸一は、即座に答えた。
「あくまで勉学第一であり、学問に励むようにすることです。当然、根本は信心です。(中略)
また、大勢の先輩、よき相談相手が周囲にいれば、安心して自分の人生行路を決めていくことができる。若芽が未来に、スクスクと伸びゆくための応援をしていくことが、高等部、中等部の結成の趣旨です」(中略)
「豊かな心を培い、また、人間としての生き方の骨格をつくっていくのが信仰です。だから、若いうちから、信心をすることが大事になる。
人間として大成するために、信仰の『種』、信念の『種』、哲学の『種』を植えていくんです。そして、将来の社会の指導者を、学会の指導者を育てていくことが、担当者の皆さんの使命です」(中略)
「高等部といえば、もう大人です。昔なら、元服を終えている。したがって、担当者としては、どこまでも対等な人格として、若き同志として接していくことです。同じ人間として、人格の触発を行っていくことが、本当の指導です」
(第9巻「鳳雛」の章、118〜120ページ)
◇自分に勝つ人が本当の勇者
<70年(同45年)6月、伸一は箱根の研修所で高・中等部、少年・少女部の代表と懇談し、激励する>
「民衆を守り、幸福にするために、みんな、しっかり勉強してほしい。私は、このなかから、大文学者や大科学者、大記者、また、偉大な政治家も、どんどん出てもらいたいんだ。全員が、何かの道で、最高のものをめざしてください。羊千匹より、獅子一匹だ!
それには努力です。天才とは何か。人より十倍、百倍、努力した人のことです。
また、人生の勝負は何歳か。いろいろな考え方ができるが、一つの目標として、私は五十歳だと思っています。その時に、人間の真価が決まるといってよい。
人生というのは、"絶対にこうしよう""こうなっていこう"と心を定め、真剣に頑張り抜いていけば、必ず、自分が納得できる結果が得られるものです。大切なのは、毎日毎日の精進です。どんなに辛く苦しくとも、負けないで、懸命に努力を重ねることです。それが人生の根っこをつくることになる。
根が深くなければ、大木には育たない。二十代、三十代で、有名になったとしても、人生の本当の価値とはならないことが多い。むしろ、それによって人生の真実の価値がわからなくなり、幻惑されてしまうこともある」(中略)
伸一は、子どもたち一人ひとりに視線を注ぎながら言った。
「私は、みんなが五十歳になった時に、どんな人生を歩んでいるか、じっと見ていきたい。
みんな、頑張れるね」
「はい!」(中略)
だが、彼は、あえて厳しい口調で言った。
「返事は簡単です。実際にそうなるかどうかが問題だ。それには、自分に厳しく挑戦し抜いていくことです。人は、みんな自分の弱さに敗れていく。自分に勝つ人が、本当の勇者なんです」
(第14巻「大河」の章、322〜324ページ)
◇一人一人に光り輝く才能が
<箱根の研修所での語らいでは、男子中等部員が、"頭がよいとはどういうことか"と伸一に尋ねる>
「いい質問だね。かつて戸田先生が、紙に筆で一本の線を引き、そのすぐ上と下を指さしながら、こうおっしゃったことがある。
——『頭がいいとか、悪いとか言ったって、所詮、この程度の差だ。違いなんてほとんどない』
人には誰でも、得意、不得意はあるし、実は皆、なんらかの天才になる力をもっているものなんだ。だから、総合的に見れば、人間の能力なんて、そんなに変わるものではない。(中略)
これから花火をやりますが、一流の花火師もいる。花を育てるのが上手な人もいる。人を思いやる能力もあれば、人を笑わせる能力もある。絵や文の才能がある人もいれば、野球がうまい人もいる。また、頭がよいといっても、記憶力や理解力だけが能力ではない。探究する能力や独創性に優れた人もいる。(中略)
これまで成績が悪かった人がいたとしても、『自分は頭が悪い』なんて思うのは間違いです」(中略)
「ある人が『頭がいい人というのは常に疑問をもっている人である』と語っていたが、私もそうだと思う。一つ一つの事柄を、ただ鵜呑みにするのではなく、『どうしてそうなるのだろう』『本当にそうなのだろうか』『もっとほかに方法はないのか』と考える人です。(中略)
その探究心が大切なんです。
人には、皆、個性がある。全く同じ顔の人がいないように、もっている能力もさまざまです。だから、互いに尊敬し合いながら、師子の子らしく、自分の決めた道で、一流をめざしていってもらいたい」
(第14巻「大河」の章、324〜326ページ)
◇信仰貫き心に平和の砦を!
<さらに、女子中等部員が、"将来、世界平和に貢献していくために、今するべきことは"と、伸一に質問する>
「まず、世界の平和を生涯のわが使命と決め、信心を貫いていくことです。人類の平和実現の根本的な道は、生命の尊厳を説き明かした仏法にしかないからです。だから今は、しっかり信心に励み、教学も学んで、仏法への確信を深めていくことが必要です。
また、理想を実現していくためには、健康であることが大事です。したがって、体を鍛え、頑健にしておくことです。(中略)
そして、勉強です。実際に平和貢献する場合、なんらかの専門的な知識や技能が求められる。今は、その基礎となる勉強を、しっかりしておかなければならない。特に、語学は欠かせません。平和は対話から始まるからです。語学ができなければ、世界の人たちと、コミュニケーションが図れない。
あとは、人格を磨いていくことです。お母さんや友だちと喧嘩したりしないで、誰からも信頼される人になっていってください。
口で平和を唱えても、周りの人と喧嘩ばかりしているようでは、まやかしの平和主義者です。平和といっても、身近なことから始まります。まず、自分自身のなかにある、人に対する偏見や差別、また、わがままな心と戦い、勝たねばならない。同時に、慈悲、つまり人びとの幸福を願い、行動する強い心を培い、自らの人間性を高めていくことです。
戦争を起こすのは人間です。だから、その人間の生命を変え、人間の心のなかに平和の砦を築かなければならない。それが人間革命であり、その源泉が題目です。
この人間革命の思想と実践の道を世界に伝えていくことこそ、人類の平和を建設する根本なんです」
(第14巻「大河」の章、327〜328ページ)