◇今週のことば
「日夜朝暮に又懈らず」
たゆまぬ勤行のリズムで
宇宙と一体の生命力を。
伸びゆく未来部と共々に
今日も挑戦・発見・向上!
2020年8月16日
妙密上人御消息 P1241
『国中の諸人一人二人乃至千万億の人題目を唱うるならば存外に功徳身にあつまらせ給うべし、其の功徳は大海の露をあつめ須弥山の微塵をつむが如し』
【通解】
国中の人々が、一人・二人・ないし千万億の人が題目を唱えるようになれば、しらずしらずのうちに功徳が自身にあつまることであろう。その功徳は、ちょうど大海が露をあつめ、須弥山の微塵を積んで大きくなっていくようのものである。
名字の言 ずっと心に残る「思い出」とは? 2020年8月16日
体が不自由な少女部員。小学校の登下校は母が車で送迎していた。ある日、母が風邪をひき、「今日は学校を休ませましょう」と家族に相談した。すると祖母は「いえ、こんな時だからこそ行かせましょう」と言った。祖母と少女は「1、2、1、2」と声を掛け合いながら徒歩で学校に向かった▼後年、女子部員となった彼女から「大切な思い出」として聞いた話だ。「その気になれば、できることを増やせる。ささやかですが大事な自信になりました」と彼女は述懐した▼苦難に負けなかった思い出は忘れ難い。その出来事が「楽しかったのか、苦しかったのか」以上に、「自分を成長させてくれた」ことが、深く心に残るからだろう▼学会活動も同じである。池田先生は語る。「広布の労苦には、少しの無駄もない。あとから振り返れば、最も苦しい時こそ、最も人間革命が進み、最も輝く『今生人界の思出』(御書467ページ)となる」と▼長期のコロナ禍、また各地で豪雨被害が続いた中、創価後継の友も試練に負けまいと奮闘している。「未来部ドリームチャレンジ期間」(31日まで)を応援する担当者の真剣な声が、耳から離れない。「皆に『この夏は大変だったけれど、僕は、私は頑張った』という思い出をつくらせてあげたい」(白)
寸鉄 2020年8月16日
学会には青年が育つ場がある—博士。全員で世界青年部総会の成功を応援
「札幌・夏の陣」65周年。歴史は本気の一人から!らも足元から幸福拡大
頑張れ受験生!変化の中でも努力は裏切らない。天王山の夏、自分を磨け
「歩きスマホは危険」が9割。他人にケガさせる事例も。迷惑行為と戒め
今後2週間は高温の予報—気象庁。水分・塩分補給や空調活用を。甘く見ず
〈社説〉 2020・8・16 「札幌・夏の陣」から65年 2020年8月16日
会えない時こそ絆を結ぼう
電話や手紙、オンラインを活用した友への励ましが定着してきた。直接会うに越したことはないが、励ます側の心一つで、どんな方法や手段でも、信心で立ち上がるきっかけをつくれる。65年前、それを示したのが池田先生だ。
「戦いは勝ったよ」——1955年(昭和30年)8月16日、札幌に到着した若き先生が、出迎えた地元の同志に語った。当時、全国で行われた夏季地方折伏。その札幌派遣隊の中心者として、10日間で388世帯という日本一の弘教を成し遂げた「札幌・夏の陣」の初日のことだ。
先生は、1カ月以上前から、手紙や電話を使い、東京から現地の友に心温まる励ましを送っていた。この手紙は回覧され、一人また一人へと勇気の炎がともされていった。対話は大きく展開され、先生が札幌に入るや勢いは加速した。
戦いの終盤、先生は市内の友に電報を打った。「悔いなき闘争を祈るのみ 池田」。毎日のように顔を合わせている友も多くいた。だが、それを受け取った同志の感激は、周囲の幹部の想像をはるかに超えた。この電報をきっかけに、折伏はさらに爆発的に進んでいった。
当時、札幌班の女子部員として戦ったある婦人。友人に座談会への参加を呼び掛けるが、誰も取り合ってはくれない。肩を落とし、拠点になっていた旅館に戻ると、そこには池田先生が。「"今のまま純粋な信心を貫けばいいのです"と声を掛けてくださったのです。札幌を出発する朝には、和歌をしたためた絵はがきまで頂きました。生涯の宝として胸に刻み、きょうまで歩んできました」
折伏が実っても実らなくても、先生は爽やかな涼風のごとく励まし続けた。地元の友が運転するスクーターに同乗し、座談会場を回った。時間をこじ開け、手紙やはがきにペンを走らせた。その真心が同志の前進の原動力となった。
いかなる状況であっても、"私から希望を広げよう"との心意気は今、青年部にも受け継がれている。二つの離島がある稚内北斗県の男子部長は、泊まりがけの訪問・激励とともに、距離が遠い分、日頃からオンラインや電話、手紙でのつながりを大切にしてきた。そんな中、今春、高校を卒業し、漁師になった男子部員が20人の友に友好対話を広げるなど、未来のリーダーが着実に育っている。
10年前の夏、先生は青年部に語った。「ひとたび結んだ人間としての絆は、どこまでも大切にする。それが私の信条である。友情こそ宝だ。交流こそ喜びだ」と。たとえ会えなくても、心を結ぶ方法はたくさんある。どんな手段であれ、相手を思う真心は必ず届く。希望の励ましと対話で"私の夏の陣"を勝ち飾ろう。
☆四季の励まし 終戦75年——友の心に平和の花を 2020年8月9日
【写真の説明】鮮やかな蓮の花。淡紅色の花弁が大きく開く。先月22日、池田大作先生が都内でカメラに収めた。
蓮の花は、泥水の中で育っても、泥に染まらず、美しく咲き薫る。蓮華のように、現実のさまざまな悩みや苦難の真っただ中にあっても、自他共の幸福を願い、社会や地域に"平和の花"を咲かせてきたのが、我ら創価の同志である。
きょう9日は、広島(6日)に続き、長崎に原爆が投下された日。15日には、終戦75年を迎える。
池田先生は小説『新・人間革命』の冒頭につづった。「平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない」と。師の思いを胸に、平和の大道を開く、励ましの対話を着実に広げゆこう。
◇池田先生の言葉
国と国、民族と民族、
宗教と宗教の間における
偏狭な
「差異へのこだわり」は、
人間が克服すべき
根本の病の一つといえる。
異なる人間への差別意識、
差異へのこだわりを
克服することこそ、
平和と普遍的人権を
創出するための
第一歩であり、
開かれた対話を
可能にする道である。
人類は"地球を故郷とする
一つの民族"との
視座に立てば、
あらゆる差異を超えて、
共生していける。
生命という共通の基盤に
立つことこそが、
平和の礎であろう。
民衆同士が互いに
相手のことを深く知り、
友情を結んでいけば、
戦争を起こそうとする
動きに対する
ブレーキとなる。
戦争や対立の背景には、
互いの疑心暗鬼がある。
だからこそ、
民衆自身の手で
「対話の窓」を
広げていく努力が
必要となってくるのだ。
「真の対話」は、
相手を尊敬し、
相手から学ぶことだ。
そこに互いの向上があり、
喜びがある。
「対話」で開けぬ道など
絶対にない!——
この確信で、真心と慈悲の
発露のままに語ることだ。
相手の仏性を信じ抜く
祈りを根底に置いて、
誠実に言葉を紡ぐ時、
「真の対話」が生まれる。
仏法の根本は友情である。
善友の拡大である。
平和のため、
人類の幸福のために、
あの地でも、この地でも、
美しき対話と友情の花を
咲かせてまいりたい。
私たちの本領発揮の時は、
いよいよ、
これからである。
世界中が
私たちの活躍に期待し、
創価の人間主義の勝利を
待っている。