事前の準備が
未来の勝利を決する。
今の課題を見極め
具体的な目標を定めて
堅実に進みゆこう!
妙密上人御消息 P1241
『国中の諸人一人二人乃至千万億の人題目を唱うるならば存外に功徳身にあつまらせ給うべし、其の功徳は大海の露をあつめ須弥山の微塵をつむが如し』
【通解】
国中の人々が、一人・二人・ないし千万億の人が題目を唱えるようになれば、しらずしらずのうちに功徳が自身にあつまることであろう。その功徳は、ちょうど大海が露をあつめ、須弥山の微塵を積んで大きくなっていくようのものである。
名字の言 核兵器、環境問題、新型コロナに立ち向かう時の共通点 2020年8月18日
昨夏、広島の平和記念資料館を訪れた時のこと。展示室の入り口付近で小学生の女の子がお母さんの手を握り、「帰ろうよ」と。その手を握り返しながら、お母さんはじっと立っていた。展示室では、被爆した中学生の遺品の説明文を、同じ年くらいの男の子に涙を流しながら読み聞かせているお母さんもいた▼今年、長崎の原爆資料館に胸打つ言葉が掲げられた。「核兵器、環境問題、新型コロナウイルス…世界規模の問題に立ち向かう時に必要なこと その根っこは、同じだと思います。自分が当事者だと自覚すること。人を思いやること。結末を想像すること。そして行動に移すこと」▼核兵器廃絶の運動は、「被爆の苦しみを二度と誰にも体験させてはいけない」との被爆者と被爆地の方々の熱い思いに支えられてきた。その心で創価学会も運動を進めてきた。言うまでもないが、核兵器も環境の問題も、地球に生きる全ての人が当事者である▼大事なことは、当事者の私たちが無関心、無防備であれば、危機はひたひたと押し寄せ、私たちの命を脅かす。反対に一人一人が危機を自覚し、連帯し、行動すれば、抑えることは不可能ではないことだ。コロナ禍はそれを教えている▼人類の一員として生きる責任感を心に刻む夏にしたい。(進)
寸鉄 2020年8月18日
世界の分断が進む今こそ会長の人間主義が必要—総長。弟子の振舞で拡大
栃木県青年部の日。人格光る信頼の人に!君らの勝利の実証が同志の希望
拡大に共通点—マスクなしで会話、症状出ても勤務継続等と。油断を排せ
会食も集団感染の因に。食事は大皿でなく個別に配膳を。家庭等でも注意
高齢者半数、認知機能の衰えを実感。背景に会話の減少と。地域の絆強く
☆創大通教 夏季スクーリング開講への池田先生のメッセージ 2020年8月12日
不撓不屈の探究へ、負けじ魂燃ゆる通教生の皆さん、誠に誠にご苦労さまです。
集い合えなくとも、全国・全世界の尊き皆さん一人一人と、私の心はいつもつながっております。豪雨等で被災された地域の方々をはじめ、さまざまな困難の中で、夏期スクーリングに挑む皆さんに、私は最敬礼して、健康と勝利への祈りを捧げております。
オンライン授業という初の試みに尽力してくださる教員の先生方、職員やお世話になる関係者の方々にも、心より御礼申し上げます。
今、私は、あらためて創価教育の師父・牧口常三郎先生の精神を、皆さんと共に思い起こしたい。すなわち、「学光の塔」に刻まれた「学は光、無学は闇。知は力、無知は悲劇」との師子吼であります。
探究の「熱と誠」で破れぬ壁はない
牧口先生とほぼ同じ時代に、先生と相通ずる「学の光」で、人類の悲劇を転換する闘いに挑んだ医学・細菌学者が、北里柴三郎博士でありました。博士は、働きながらの苦学生の最中、面倒を見ている弟妹たちへの手紙につづっています。
「人々一大業を成さんと欲せば、各々その基礎を堅固ならしむべし。その基礎とはすなわち一身上の勉強なり」(福田眞人著『北里柴三郎——熱と誠があれば』ミネルヴァ書房)と。すなわち、偉業は、"生涯を通じての勉強"を基に果たされていくというのです。
とともに、人類の脅威であり続けたペストの原因菌を突き止め、野口英世など、名だたる後進を育てた博士は訴えています。「人に熱と誠があれば何事でも達成するよ」「世の中は決して行き詰まらぬ。若し行き詰まったものがあるならば、是は熱と誠がないからである」(北里研究所編『北里柴三郎傳』岩波書店、現代表記に改めた)と。
人生も社会も、永遠に闘争です。創価の「学」光る皆さん方には、探究と価値創造への燃え上がる「熱と誠」があります。破れぬ壁は断じてありません。
◇創価教育の志を継ぐ一人一人に
思えば、牧口先生も戸田先生も、時代を先駆けた通信教授を行われておりました。
皆さん方こそ、創価教育の師弟の志を受け継がれ、偉業を成し遂げゆく一人一人であります。
どうか、それぞれに体に気をつけながら、最高に有意義な一日一日を勝ち飾っていってください。私は毎朝毎晩、皆さんの無事安穏と幸福栄光を祈り抜いています。一体不二で崇高な向学と向上の歴史を刻まれゆく、ご家族の皆さんにも、くれぐれもよろしくお伝えください。
愛する誉れの通教生、万歳! いついつまでも、お元気で!
☆明日を照らす テーマ:信心の継承
今回の「明日を照らす」は、「信心の継承」がテーマです。池田先生は、小説『新・人間革命』第9巻「光彩」の章で、つづっています。「どんなに広宣流布が進んだように見えても、一代限りで終わってしまえば、未来への流れは途絶えてしまう。信心の継承こそが、広宣流布を永遠ならしめる道であり、一家、一族の永遠の繁栄の根本です」と。家庭で、地域で、信心のバトンを後継に託すことこそ、万代の広布の礎になることを学んでいきましょう。
経王御前御書
『経王御前を儲させ給いて候へば現世には跡をつぐべき孝子なり後生には又導かれて仏にならせ給うべし』(御書1123ページ)
◇未来の宝を大切に育む
【通解】経王御前をもうけられたので、現世には、必ず後を継ぐ孝子である。また、後生には、この子に導かれて仏に成られるであろう。
◇
生まれた子どもは、今世では自らの後を継ぐ親孝行な子であるばかりでなく、仏法の三世の生命観から見れば、来世では自分たちを成仏へと導いてくれる存在である——。親子には、不思議な深い縁があることを示された一節です。
本抄は、文永9年(1272年)、日蓮大聖人が佐渡流罪中、種々の御供養とともに子ども(経王御前)の誕生を報告した門下に送られました。
子どもは、親にとって何物にも代えがたい"宝"であることは言うまでもありません。その上で、"親子"の関係性を超えて、次代の広宣流布を担い立つ"人類の宝"であり、"未来の宝"であるという、より深い使命を帯びた存在であることを教えられているとも拝せます。
大聖人は、「一切の仏法も又人によりて弘まるべし」(御書465ページ)、「伝持の人無れば猶木石の衣鉢を帯持せるが如し」(同508ページ)と仰せです。いかに偉大な法であっても、それを受持し、弘通する人がいなければ、末法の衆生を救っていくことはできません。
池田先生は、後継の友を育てる意義について「未来を創ることそのもの」と、つづっています。
"広布の使者たち"を、家庭はもとより、地域一丸となって励まし、学会の庭で大切に育んでいく——。それが、広宣流布を永遠たらしめる要諦であり、人類の幸福な未来を開く大偉業にほかならないのです。
上野殿母御前御返事
『同じ妙法蓮華経の種を心に・はらませ給いなば・同じ妙法蓮華経の国へ生れさせ給うべし』(御書1570ページ)
◇妙法の絆は三世永遠
【通解】同じ妙法蓮華経の種を心に孕まれるなら、同じ妙法蓮華経の国へお生まれになるでしょう。
◇
駿河国(現在の静岡県中央部)の女性門下・上野殿母御前(南条時光の母)は、夫・南条兵衛七郎に早くに先立たれ、遺された子どもたちと信心に励んでいましたが、弘安3年(1280年)9月、末子の五郎を16歳の若さで突然、失いました。
五郎の四十九日に当たって認められた本抄で、日蓮大聖人は"父の後を継ぎ、題目を唱えていた五郎の成仏は間違いない"と断言され、"題目を唱える功徳によって、妙法に生き抜いて亡くなった家族と、必ず同じ妙法の国に生まれ合わせることができる"と、母御前を包み込むように励まされました。
故人の遺志を継ぎ、後継者として広布に生き抜くことこそ、自他共の成仏を開く直道にほかなりません。
池田先生は、本抄を拝してつづっています。
「妙法の同志は、生死を超えて一体である。亡くなられたご家族の生命とも、ご友人の生命とも、題目で結ばれている。
後継の人材群が広布のため、友のため、社会のために進み働く姿を、霊山から喜び見つめておられるに違いない。常楽我浄の生命の旅を永遠に一緒に続けていけるのだ」
価値観が多様化する現代は、家族の在り方もさまざまです。しかし、学会には、三世にわたって誓願を共有する"創価家族"の強い絆があります。
互いに励まし合い、共に苦難を乗り越えていく中で、絆はさらに強まり、未来へと広布のバトンが受け継がれていくのです。