2015年8月26日水曜日

2015.08.26 わが友に贈る

学会の役職は
同志に尽くす責任職。
新任のリーダーは
友の幸福勝利へ
誠実と率先の行動を!

松野殿御返事 P1386
『天より四種の花ふり虚空に音楽聞えて、諸仏菩薩は常楽我浄の風にそよめき娯楽快楽し給うぞや、我れ等も其の数に列なりて遊戯し楽むべき事はや近づけり』

◇人生の座標
どんな人にも、人間らしい最終章を飾る権利があります。介護はその人生のフィナーレを演出する貴い仕事です。
真心で尽くし、能力を引き出し、人格を最大に尊重していくという点では、教育とともに、介護は「人生の聖業」といえるでしょう。

☆こころに響く言葉
家計簿をつけることから

計画性のある主婦は、まず家計簿をつけることから始まるようだ。
国家でも会社でも財政が乱脈であれば、必ず崩壊してしまう。
一家の財政がささやかなものであるからといって、放っておいては大きな挫折にあう。
家計の整理と計画がないようでは、生活の向上を願っても無駄である。
何しろ私たちは、厳しい資本主義社会に生きているのだ。

☆アメリカ創価大学新入生歓迎レセプション 創立者のメッセージ
新しき地球文明の創造を担いゆく、アメリカ創価大学(SUA)の15期生の皆さん。晴れの入学、誠におめでとうございます。また、SUAの大学院に進学される皆さん方も、心から祝福します。
皆さんは、世界の数ある大学の中から、SUAを選び、勇み集ってくださいました。創立者として、これほど嬉しいことはありません。
ご家族の皆様方にも心よりお慶び申し上げます。お世話になる教員・職員の皆様方も、宝の俊英を、どうかよろしくお願いします。
皆さんの前途が、カリフォルニアの天地の如く燦々と輝き、太陽の大海原の如く洋々と開かれゆくことを念願しつつ、祝福のメッセージを贈ります。

毎年、世界の最優秀の新入生をキャンパスに迎える8月は、私にとって格別に感慨深い月です。
第2次世界大戦の終戦を迎えたのは、1945年の8月、私が17歳の時でした。さらに、人生の師匠である戸田城聖先生と初めてお会いしたのも、その2年後の8月でした。戦争の残酷さを体験した青年の一人として、偉大な信念の師匠のもと、世界平和への価値創造の挑戦を開始した原点の月です。
21世紀に入り、一年また一年、8月に、いやまして英知光る平和の人材群が躍り出てくれる。このSUA新入生の歓迎の集いこそ、何ものにも勝る希望と歓喜の劇なのです。
わが恩師は、その生涯を通して、平和は「一人」の人間革命から始まることを、身をもって示し抜きました。平和の松明をともす一人がいれば、その灯は、まず隣にいる友を照らします。一人から次の一人へ——この対話の波動こそが、社会を変え、世界を変える確かな道です。

本日、皆さんに贈る指針の第一として、私は「心開かれた対話で平和の連帯を」と申し上げたい。
わがSUAには、世界中から多くの友が集い、全米の大学でも模範と仰がれる、文化的、民族的、言語的な多様性に満ちています。そして、何よりも麗しい対話の伝統が漲っています。
皆さんは、この最良の世界市民の広場で、心開かれた対話を重ねていってください。
トルコ出身の世界的な人類学者であるヤーマン博士と私は、争いや対立を乗り越え、人々を結ぶ武器は、対話であると一致しました。「対話」によってこそ、人間は互いの差異から学び、互いを高め合い、そして新たな価値を創造していくことができます。
ヤーマン博士は、対話のあるべき姿として、「相手を尊敬すること」、そして「耳を傾けること」を挙げられました。
私がお会いしてきた世界の指導者や指揮者も、まさに卓越した対話の名手であり、この二つの資質を備えていました。
この誠実にして勇敢なる対話の持続にこそ、SUAが掲げる平和と価値創造の人間主義が凝縮されているといっても過言ではないでありましょう。
どうか皆さんは、自らの可能性を無限に開きながら、世界の人々の心と心を闊達に結び、平和の連帯を広げゆく、"対話の達人"となっていただきたいのであります。

第二点として、「希望は苦闘の中にこそ輝く」と申し上げたい。
先日、1期生の先輩方が、卒業10周年を記念して、母校のSUAに戻ってきてくれました。皆、厳しい現実社会の真っ只中で、SUAで鍛え上げた知性と人格の力、そして麗しい友情を励みとして、新たな道を開拓してくれています。
その先輩方が、異口同音に誇りとし、財産としているのが、SUAで悪戦苦闘しながら学び抜いた一日一日なのです。
皆さんも、現実の学生生活は、厳しい学問との格闘の日々でしょう。自信をなくしてしまうことも、あるかもしれない。しかし、それでもへこたれずに克服すべき課題に挑んでいく中に、希望は必ず輝きます。
「人生における最大の栄光は、決して失敗しないことではなく、失敗のたびに立ち上がることである」とは、私たちの大切な友人であった、南アフリカの人道の大英雄・マンデラ大統領の信条です。
我ら創価の朗らかな負けじ魂もまた、同じであります。

最後に、「民衆に勇気を贈る旭日のリーダーたれ」と訴えたい。
アメリカの桂冠詩人ラングストン・ヒューズには、学生時代、貧しかった自分を真心で支援し、激励してくれた老婦人がいました。
彼がのちに、ハーレム・ルネサンス(黒人文芸復興)の指導者として活躍できたその陰には、人種の隔たりを超え、青年の成長を祈る一人の婦人の慈愛があったのです。
私には、アメリカ創大生の成長を、共に見つめ、喜び合う方たちがいます。
自らは大学に行きたくても行けず、向学の夢を青年に託してくださっている方々も、少なくありません。
SUAは、世界中の方々の真心でつくられ、支えられている「民衆立の大学」です。これほど、誇り高き学城はありません。どうか皆さんは、民衆の祈りの込められた学舎での一日一日を、向上のチャンスに変え、学問という名の幸福の峰を、誇りも高く登攀していってください。
民衆の心を深く知り、民衆と共に戦い、民衆に限りない勇気を贈りゆく旭日のリーダーに、成長していただきたいのであります。
結びに、ヒューズの詩を贈り、私のメッセージとします。
「夜明けと 朝とともに歩む者たちだから/朝の太陽とともに 歩む者たちだから/ぼくたちは 夜を恐れない/陰気な日々も/暗がりも——/朝の太陽とともに 歩む者たちだから」(斎藤忠利・寺山佳代子訳『夢の番人』)
人類の希望の太陽と輝く、諸君の幸福と友情と大勝利を祈りつつ。