新時代の扉を開くのは
勇気ある青年だ!
真剣な一人だ!
「誰か」ではない。
「自分」が決然と立て!
四条金吾殿御返事 P1136
『火にたきぎを加える時はさかんなり、大風吹けば求羅は倍増するなり、松は万年のよはひを持つ故に枝をまげらる、法華経の行者は火と求羅との如し薪と風とは大難の如し、法華経の行者は久遠長寿の如来なり、修行の枝をきられまげられん事疑なかるべし、此れより後は此経難持の四字を暫時もわすれず案じ給うべし』
◇人生の座標
愛する人の死に、そして自分自身の死に、どう向き合って生きていくか。元気なときから「死」を見つめることは、「生」を真剣に考えることになる。それ自体が「生命の質」を高めることにも通じます。
☆こころに響く言葉
子どもの主体性を確立する配慮
こづかいや、おやつの与え方にしても、ねだって泣けば与えるというのではいけないだろう。
こづかいは一ヶ月にいくら、おやつは何時にどれくらい、というぐあいに、
きちんと決めることが大事ではなかろうか。それは母親自身の主体性の問題である。
子どもは、決められた枠のなかで、それをどのように生かそうかと知恵を働かせる。
その日のおこづかいを使うのをやめ、貯蓄することも覚えるであろう。
そこに、子どもの主体性の確立がなされていく。
☆創大通信教育部新世紀第15回学光祭 創立者のメッセージ
日本全国、さらに遠く海外から、向学の大情熱を燃やして集い合われた、わが宝の友たる通教生の皆さん、猛暑のなか、本当に本当にご苦労さまです。
私もディスカバリーホールに駆け付け、皆さんと楽しく新世紀学光体操をし、リポート作成の苦労を朗らかに分かち合い、そして誉れ高く勝利の歌声を上げゆく思いで一切を見守っています。
お世話になっている教職員はじめ陰で支えてくださっている方々にも、心から御礼を申し上げます。
皆さんが清々しく放たれている「学の光」——それは、私が対話を重ねてきた世界のリーダーたちも、皆、鮮烈に発する生命の輝きです。、
オーストラリアの平和学者スチュアート・リース博士は、小学生の時に教わった女性の校長先生の励ましを、今も深く心に刻まれています。すなわち、「教育こそ『広がりのある人生』を歩む唯一の道である」という信条です。
この「広がりのある人生」とは、今回、通教開設40周年を目指し、皆さんが掲げた「新時代を拓く創造的世界市民」という素晴らしい指標とも、深く響き合っているのではないでしょうか。、創造的世界市民とは、まさに人間教育の開拓者として「広がりのある人生」を歩みゆく人だからであります。
その広がりは、第一に「生きる誇り」の広がりです。
「正義と真実」の学の光を体現された創価教育の父・牧口常三郎先生は、軍部政府の弾圧による獄中でも、哲学の研鑽を貫きました。
どんな困難な状況にあろうとも、信念をもって学び続ける人間の尊厳を奪うことはできない。勇敢にして不退転の求道の一歩から、必ず希望が生まれます。その忍耐強い探究が生きる誇りとなって、いかなる試練にも打ち勝つ力を漲らせることを、牧口先生は示されているのであります。
第二に「価値創造の智慧」の広がりです。
私の恩師である戸田城聖先生は、苦学して身に付けた学問は絶対に無駄にならない。全てを生かして価値創造の力に転じていけるのが「創価の智慧」であると教えられました。この証明者こそ、皆さんです。今や、創大通教出身の先輩方は、実に多彩な分野で価値創造の大活躍を生き生きと繰り広げてくれています。皆さんも胸を張って続いてください。
第三に「平和の連帯」の広がりです。
「学び」は、あらゆる差異を超えて、人間と人間を結び合い、高め合うことができます。共に学ぶ心で他者に接していくならば、常に新鮮な発見があり、尊敬と信頼が育まれます。このスクーリングに象徴されるように、通教の皆さんの友情を軸として、国を超え、世代を超えて、学びの世界市民のネットワークが一年一年、拡大しています。ここに、何よりも尊く嬉しい平和のフォートレスの実像があると讃えたいのであります。
そして、皆さん一人一人の日々の偉大な挑戦が起点となり、模範となって、地域社会においても、創造的世界市民のスクラムが、未来に限りなく広がりゆくことを、私は確信してやみません。
ともあれ、私と妻にとって、皆さん方は大切な大切な一生の学友です。どうか、聡明に健康第一で、労学一体の坂道・山道を、共々に励まし合いながら、明るく、たくましく、辛抱強く、登り切っていきましょう!
敬愛してやまぬ創造的世界市民の皆さん方に、喜劇王チャップリンの「なんだって、熱意がなければできやしない」(千葉伸夫著『チャプリンが日本を走った』)との言葉を贈り、私のメッセージといたします。お元気で!