2015年8月2日日曜日

2015.08.02 わが友に贈る

「善き友を持つことが
仏道修行のすべて」
縁した友人を大切に
心の交流を広げよう!
友情こそ人生の宝だ。

法蓮抄 P1046
『譬えば竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るる』

◇人生の座標
十代、二十代のころも、よく即興詩を作り、ときに詠み合った。当時は現代よりも、文学や詩歌のロマン、総じて「言葉の美」というものの価値に、人々は鋭敏であったように思う。
これも時代であろうか。それでも私は、渇いた現代人の魂を潤し、蘇生させてゆく詩心の偉大さを信じる。人と人、人と自然、そして人と宇宙を結んでいく、大いなる「詩の力」を信じてやまない。

☆こころに響く言葉
約束は必ず守る

私は子どもとの約束は、どんなことがあっても守ることを一つの信条にしてきた。
時間を守り、約束を守ることは、いつしかわが家のルールになっている。
躾ということは、何か叱って子どもに押しつけるものではないと思う。

☆『指導集 広布最前線の輝き』発刊に寄せて
真実の
 仏の修行は
  最前線
 私の不二の
  同志はここに

地湧の勇者は、最前線で光る。
幸福の太陽は、最前線で輝く。
頼もしき地域広布の黄金柱、わが盟友たるブロック長の皆さん!
朗らかに平和の世紀を照らす、わが敬愛する白ゆり長の皆さん!
御本仏・日蓮大聖人の仰せのままに、毎日毎日、誓願の天地で、友のため、社会のため、未来のため、尊き奮闘、誠に誠にありがとうございます。
人と会い、人と語る。すべては、ここから始まります。
少子高齢社会が進み、自然災害との戦いも打ち続く中、「人間の絆」の大切さが、今、あらためて見直されております。
世界を見ても、紛争や貧困、環境問題など課題は深刻であり、試練に負けない「連帯の力」が、ますます必要になってきています。わが足元の大地から、温かな友情の心を通わせ、不安を希望に、不信を信頼に、あきらめを勇気にと変えゆく地道な対話が、これほど待ち望まれている時代はないでありましょう。
南米アルゼンチンで命を賭して人権闘争を貫いてこられたエスキベル博士との対談の中で、強く一致したことがあります。それは——
「人間に焦点を!」
「人間に希望を!」
「人間とつながれ!」ということです。
まさしく、これこそ、わがブロック長、白ゆり長の皆さんが、来る日も来る日も、広宣流布の最前線で展開している祈りと行動であると、私は声高らかに宣言したいのであります。

わが師・戸田城聖先生は言われました。
「我々は何のために生まれてきたのか——。
それは、法華経に『衆生所遊楽(衆生が遊楽する所)』とあるように、遊びに来たのである。だから、人生を楽しまなければ、つまらないではないか。
御本尊を信じきった時に、生きていること自体が楽しい、何をやっても楽しいという人生になるのである」と。
自行化他の題目こそ、「歓喜の中の大歓喜」の生命のエンジンです。たゆまず広布に励む実践の中で、自ら悩みを乗り越えながら、何ものにも崩れぬ絶対的な幸福境涯を大きく開いていくことができるのです。
日々、真剣に祈り、誠実に粘り強く友の話に耳を傾け、明るく賢く励ましの声をかける。なかなか会えない人のもとへは、何度でも訪ねる。そして、常に苦楽を共にし、心新たに歓喜の一歩を一緒に踏み出していく。
このブロック長、白ゆり長の一つ一つの着実な実践の積み重ねが、「人間革命」の波動を起こし、「衆生所遊楽」の社会を、壮大に世界へ創り広げていると言っても決して過言ではありません。

あの忘れ得ぬ、一支部で一カ月に弘教1万1111世帯を成し遂げた「大阪の戦い」も、誇り高き最前線の同志と共に打ち立てた不滅の金字塔です。
私は常に心で題目を唱えながら、路地の奥まで分け入って、友に会いました。大阪中を駆け回る中では、すり減った靴をはきつぶし、自転車も乗りつぶしました。一人一人を徹して励まし抜いて、常勝不敗の人材城を築き上げていったのです。
法華経寿量品に「毎自作是念」(毎に自ら是の念を作す)とあります。いついつも、一切衆生を無上道に入らせ、成仏させようと心を砕き続けている、この仏の一念に、創価の地湧のリーダーの心は、真っ直ぐに連なっています。
——どうしたら、あの人が元気になるか。
——どうしたら、この人らしく輝いていけるか。
友を思う祈りから、智慧は無限に湧いてきます。
誰人も、「生老病死」の苦悩を逃れることはできません。その確固たる打開の道を、万人が心の底では渇望しております。
最も苦しんできた人をも、最も幸せにしていけるのが、この日蓮仏法です。
弘教こそ、永遠に朽ちない『今生人界の思出』(P467、「持妙法華問答抄」)です。
私たちは、わが愛するブロックに、いやまして「常楽我浄」の功徳の体験を咲き薫らせながら、「大法弘通」「慈折広宣流布」の大波を起こしていこうではありませんか!

ともあれ、最前線の強さが、学会の強さです。
一人のために!
一人を大切に!
一人が立つ!
それを貫き通してきたからこそ、創価の連帯は世界192カ国・地域に大発展したのです。
初代会長・牧口常三郎先生は、北海道、東北、関東、信越、関西、中国、九州、さらに静岡と、全国各地へ転教し、毅然と折伏を敢行されました。官憲が監視する座談会でも、堂々と仏法の正義を訴えられたのです。自宅に来る同志を激励されたことも数知れません。一人また一人、真の同志をつくる——それが殉教の先師の決心であられたのです。
軍部政府の弾圧で投獄される直前、第2代会長・戸田先生が、東京・信濃町に足を運ばれ、折伏をされた記録が残っています。まさしく、その隣接の地に、今、広宣流布大誓堂が聳え立っているのです。
それぞれの地域に、皆さんにしか励ませない友がいます。皆さんだからこそ救える友がいます。皆さんが今、蒔いた種こそが、未来に計り知れない花を咲かせるのです。
戸田先生は叫ばれました。
「人を育てよう! それが、何よりも未来につながる勝利の道だ」と。
なかんずく、将来を託す青年部や未来部は、わが子と思い、わが家族と思って、大切に育ててまいりたい。そして地区部長、地区婦人部長、また支部長、支部婦人部長と異体同心の団結で、楽しく朗らかに天下第一の幸福和楽の園を創り広げていっていただきたいのであります。

創価家族の集いは、ブロックにあります。ブロックこそ、創価家族の実像です。
家族の間に明るい声が弾めば、世の中は明るくなる。創価家族が、励まし合い、讃え合い、共に力強く生きていく時、その地域はもとより、社会にも、世界にも希望を広げていくことができる。
その創価家族のお父さんはブロック長、お母さんは白ゆり長の皆さんです。
父が厳然と立てば、家族は磐石で揺るがない。
母が太陽と昇れば、家族は涙を決意に変えることができる。
恩師が「命よりも大事な組織」と言われた学会の組織にあって、その命脈を握っているのはブロックです。
ブロック長、白ゆり長の皆さん方こそ、私にとって一番大切な共戦の同志です。これまで、折々にスピーチや随筆などを発表してきたのも、最前線の皆さん方の励ましに少しでもなればとの思いからです。このたび、『広布最前線の輝き』として編集され、発刊の運びとなりました。皆さんと各ブロックの前進勝利へのエールの一書になれば、これに過ぎる喜びはありません。
これからも、私と妻は、世界広布新時代の躍進の原動力たるブロック長、白ゆり長の皆さん方のご健康と、ご一家のご多幸を、心から祈り抜いてまいります。
どうか、いついつまでも、お元気で!

ブロック長
 白ゆり長の
  皆さまと
 誉(は)れの共戦
  永遠に輝け

二〇一五年七月三日