2012年6月27日水曜日

2012.06.27 わが友に贈る

「随喜する声を
聞いて随喜し」
信心の喜びを伝えよ!
情熱と確信の対話が
友の生命を照らす!

開目抄下 P235
『我並びに我が弟子諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ』

◇希望の明日へ
悲しみにつけ、喜びにつけ、何があろうと、ただ「南無妙法蓮華経」と唱題していく。その信心に最高の遊楽の人生がある。心の願いのとおりに、ありのままの姿で、唱題を重ねていく。すべてに探き祈りを込めて、唱題根本の信心即生活を重ねていく。その人は必ず所願満足の人生となる。妙法こそ御本仏が全人類に贈られた"遊楽の人生の秘術"である。
平5・2・28

☆我らの勝利の大道No.75 青春の華 幸福の太陽
◆ありのままの姿で
確固たる哲学を持って生きる女性には、苦難の烈風にも決して負けない強さがあり、明るさがある。世界文学の最高峰の一つと仰がれる『源氏物語』の作者である紫式部−−。
彼女もまた、同時代の清少納言らと共に「女人成仏」の法理を明かした法華経に深く親しんでいた。
紫式部は、宮廷の人びとの悪口や嫉妬にも毅然としていた。
「人はどういおうとあくまで自身を大切にして行こう」という意味の歌も、凛と詠じている。
また『源氏物語』で有名になると、"傲慢で人を見下す人間だ"などと陰口を叩かれた。
しかし、彼女は気取らず、和やかに、人の輪の中に打ち解けていった。
その聡明な姿に接した人びとは、「実際つき合ってみると、不思議なほど鷹揚で、まるで別人かと思われるほどです」などと語り、周囲の偏見は吹き飛んだというのである。
ともあれ、勇気と知恵をもって、ありのままの姿で人と会っていく。見栄を張ったり、無理に飾る必要はない。どこまでも自分らしく、わが信念を誠心誠意、語っていくのだ。
これこそ、信頼拡大の方程式ではないだろうか。
東京・小平市の創価学園の側を流れる玉川上水に沿った遊歩道には、「ムラサキシキブ」の木が植わり、小さな花も咲き始めた。
「哲学者の道」の愛称で親しまれるこの道を通う、わが学園の乙女たちよ!
一日一日を大切に、楽しく、伸び伸びと「女性の世紀」を担い立つリーダーに育ち、幸福と平和の絵巻を綴っていってほしいと、私はいつも見守っている。

◆苦労は幸福の土台
女子部の皆さんも、仕事や勉学、学会活動に奮闘するなかで、思うようにいかない場合があるだろう。
子育てや人間関係などの現実に悪戦苦闘している、ヤング・ミセスの皆さんもおられるかもしれない。
しかし、若き日の苦労は、すべて幸福になるための土台作りである。
名作『母』や『大地』で知られるアメリカの作家パール・バックは、今月で、生誕百二十周年を迎える。
自ら母として、重い障がいを抱えた我が子を慈しみ育て上げながら、熱い正義の心で平和の行動を貫いた気高い女性である。
彼女は語っている。
「悲しみには錬金術に似たところがある」「悲しみが喜びをもたらすことはありませんが、その知恵は幸福をもたらすことができるのです」
ましてや、苦労した人が一番、幸福になれる信心である。妙法を唱えながら貫いた努力と忍耐は、必ず未来の宝と輝くことを、明るく確信していただきたい。

大聖人は、義母の看病に真心を尽くし、自らも病気との闘いを続けていた富木常忍夫人に、繰り返し激励のお手紙を送られた。
有名な「可延定業書」には、大聖人御自身が深き祈りで、母親の寿命を四年、延ばされたことを通されながら、こう仰せである。
『今女人の御身として病を身にうけさせ給う・心みに法華経の信心を立てて御らむあるべし』(P985)と。
そして、善医である四条金吾の治療を受けていくように、こまやかに促されている。
さらに大聖人は『一日の命は三千界の財にもすぎて候なり』(P986)とされた上で、『法華経にあわせ給いぬ一日もいきてをはせば功徳つもるべし』(同P)と励ましておられる。
題目を唱え、広宣流布を目指して、生き抜いていく一日また一日が、どれほど素晴らしいか。
どうか、日本中、世界中の婦人部・女子部の皆様が日々、健康第一で生き生きと、そして一日でも長く幸福長寿であられるように−−これが、私と妻の、ご祈念の第一項目である。