2011年11月26日土曜日

2011.11.26 わが友に贈る

多忙の時だからこそ
まず心を落ち着かせ
戸締り、火の元を点検。
交通事故に注意せよ。
油断を排し魔を破れ!

阿仏房御書 P1305
末法に入つて法華経を持つ男女のすがたより外には宝塔なきなり、若し然れば貴賎上下をえらばず南無妙法蓮華経ととなうるものは我が身宝塔にして我が身又多宝如来なり、妙法蓮華経より外に宝塔なきなり、法華経の題目宝塔なり宝塔又南無妙法蓮華経なり

◇希望の明日へ
師子王の子は師子王となる。法王の御子は法王となる。学会員は御本仏の仏子である。仏となることは約束されでいる。それは三世水遠にわたって、無量の福徳に包まれゆく王者である。ゆえに学会員は、真っすぐに大聖人との"父子の誓い""師弟の道"に生き抜けばよいのである。

☆豊島、台東、墨田、目黒区合同総会「真の人間組織こそ宗教の基盤」S62.12.12
さて、本日は、若き諸君が二十一世紀の立派な指導者と育ちゆくために、広布の「組織」について、種々論じておきたい。
皆さま方は、私のスピーチというと、すぐナポレオンやソクラテスといった話を期待するかもしれない。しかし、将来のためには、たとえ地味であっても、信心の確実な軌道について、きちんと話しておくことも不可欠である。話は少々むずかしくなるかもしれない。眠い方は眠っていただいてもけっこうである。が、私は、後世のために、言うべきことを、きちんと話し、残しておきたいと思う。
まず、「組織」の字義について、確認しておきたい。(以下、主に『大漢和辞典』『広辞苑』等を参照)
「組織」の「組」の字は、もともとは、糸をよりあわせて作った綬(くみひも)を意味したようだ。その原義から、ひもをくむ、組みあわせる「組み立て、組織する」「仲間を作る」こと、また「ひとそろい」「仲間」等々の意味が派生していく。「組」の字の”つくり”にあたる「且」は、「かつ、その上、さらに」の意をもつように、「積み重ねる」という意味をもつともいわれる。また「組」の古い形には、「手」の字が添えられており、こうしたことから「組」の字には”手作りの作業を積み重ねて、なにごとかを作りあげていく”との意味あいもあるように感じられる。一方、「織」は「はたおり」のことであり、ひいては「組みあわせ、組み立てる」ことを意味している。
こうした元来の字義から「組織」とは、「糸を組み、機を織ること」の意味をもつが、現在ではそれに加え、「順を追ってしだいに立派に作りあげること」「秩序をつけて組み立て、作ること」「団体または社会を構成する各要素が、統合して有機的な働きを有する統一体となること。また、その構成の仕方など」の意味がある。
今述べたなかで「有機的」とは、「多くの部分が強く結びついて全体を形作り、おたがいが密接に関連しあって働くようす」をさす。たとえば、動植物など生命体の働きは、まさしく「有機的」である。「組織」は、英語では「オーガニゼーション」というが、その動詞「オーガナイズ」も元来は「有機的構造を与える」「生命体化する」の意味である。そこから「組織化する」「系統だてる」「整然とまとめる」「気持ちを整える」などの意が生まれた。
さらに、「組織」について、現代的な意味あいも含めて、次のように解説しているものもある。
「企業体、学校、労働組合などのように、二人以上の人々が共通の目標達成をめざしながら分化した役割を担い、統一的な意志のもとに継続している協働行為の体系と定義することができる。すなわち、分化した機能をもつ複数の要素が、一定の原理や秩序のもとに一つの有意義な全体となっているものの意であるから、広義には、動物や植物の場合にもひとつひとつの細胞が集まって成り立つ場合、綱胞組織とか人体組織というように用いられる。組織は個人なしには存在しえず、単なる個人の総和以上のものである」(『世界大百科事典16』平凡社)と。
未来の広布の細織を抑う青年たちに、何らかの示唆ともなれば、と思い、「組織」について、いくつかの角度から紹介させていただいた。どうかご了解願いたい。