共に祈り共に動く
これが育成の基本!
一人一人に心を砕き
励ましの光を送れ!
法華取要抄 P333
『当世日本国の一切衆生弥陀の来迎を待つは譬えば牛の子に馬の乳を含め瓦の鏡に天月を浮ぶるが如し』
◇希望の明日へ
学会員の一人一人は凡夫である。信心しているからといって、何もかも思うように進むわけがない。前進を妨げる予期せぬ事件や問題も当然ある。むしろ、乱難に耐え、乗り越えてこそ、大聖人に連なりゆく門下の誇りがあり、人間としての如融の即断がある。
☆随筆 我らの勝利の大道No.59 信心練磨の教学
教学研鎖の波は、各大陸で活発であり、この夏、欧州では九度目となる教学研修会がイタリアのミラノで開催された。
二十九力国から集った同志のうち、実に六割が青年部であったそうだ。
教学を通し、人材を育てる。学会の伝統は、世界にあっても変わらない。
研修会では、四条金吾に与えられた二十二編の御消息文とともに、「諸法実相抄」が学ばれた。
「諸法実相抄」といえば、ちょうど三十年前、私が欧州を訪れた折、メンバーと共に学び合ったことも懐かしい。
その際、「ヨーロッパをどう発展させていくべきでしょうか」と、一人の女性リーダーが質問された。
私は、即座に、「信・行・学が根本です」と申し上げた。
強盛なる信心、すなわち御本尊への絶対の「信」。
自行化他の唱題、折伏を実践しゆく「行」。
大聖人の民衆救済と忍難弘通の大精神が脈打つ御書を、心肝に染め抜く「学」。
この「信・行・学」のたゆみなき精進こそ、広宣流布を伸展させゆく根本の機軸である。
ともあれ、信心は一生であり、その信心を深めるために教学がある。
大事なことは、教学を学ぶなかで、「この信心はすごい」という喜びと確信が深まることである。
朝晩、勤行・唱題に臨む姿勢が変わることである。
悩みや苦難にぶつかった時、御聖訓を思い起こして、負けない「師子王の心」を奮い起こすことである。
そして、広宣流布の同志と「異体同心」で歩む尊き使命を知り、誇り高く胸を張っていくことである。
わが青年部よ、「信・行・学」という生命の最極の向上のリズムに則って、黄金の青春を走り抜け! と、私は祈ってやまない。
大聖人
君等を見つめて
讃えなむ
広宣流布の
魂光ると
☆新時代第51回本部幹部会・全国青年部幹部会へのメッセージ
黄金の魂の光を放つSGIの青年研修会、また日本全国の青年部幹部会、そして本部幹部会、誠におめでとう! 本当にご苦労さまです。
日蓮大聖人は、『法(ほう)自(おのずか)ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し』(P856)と仰せになられました。ただ今の一節は、御本仏の御言葉であります。
この大聖人の仰せのままに、私たちは尊く一生を飾っていくのであります。
これほど幸福な正義の人生はない。皆さん方は、その最上第一の集まりです。
皆さんの宿縁はあまりにも深く厚く、そして福運は無量無辺であることを、晴れ晴れと大確信し、胸を張っていってください。
世間は多事多難であります。
自然災害が相次ぎ、経済の不況も、いまだ深刻です。
かのトインビー博士が喝破されたごとく、人類は、生存を脅かすさまざまな「挑戦」に、いやまして雄々しく「応戦」していかねばならない時を迎えています。
だからこそ、私は声高らかに宣言したい。
「世界に、わが創価の青年あり」 「人類に、我ら青年学会あり」と。
私が青春時代、わが生命に刻みつけた「開目抄」の一節があります。
『難を忍び慈悲のすぐれたる事は・をそれをも・いだきぬべし』(P202)
日蓮仏法の真髄が、ここに鮮烈に明かされております。
それは、いかなる苦難があっても、絶対に負けない。どんな迫害にも耐え抜いていく忍耐であり、どんな強敵も打ち破っていく勇気であります。
さらにまた、いかなる不幸の人であっても、断じて見捨てない。どんな苦難も一緒に乗り越え、どんな宿命も共々に勝ち越えていく大慈悲であります。
大聖人の正統の尊き門下として、創価の三代の師弟は、この生命の極致の大道を断固と進み抜いてきました。一歩も退かず、一度もぶれておりません。
最も苦労した人が、最も幸福になれる。最悪の試練に打ち勝った生命が、最善の仏の生命となれる。
この妙法の「変毒為薬」の大功力を、創価の師弟は一人一人の勝利の無数の実証をもって、人類に示し切ってきました。
そして今、時は来たり、時は満ちて、全世界で若き地涌の菩薩が歓喜踊躍し、希望の光、平和の光を、いよいよ新鮮に放ち始めてくれている。
私はうれしい。何よりもうれしい。
一閻浮提広宣流布の未来は、盤石だからであります。
多彩にして麗しい「桜梅桃李」の世界の青年同志と共に、私は万感の思いを込めて、「異体同心事」の一節を、ここにあらためて拝したい。
『日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし』(P1463)との仰せであります。
どうか、この永遠に崩れざる、永遠に破れざる青年学会の「異体同心」の陣列を、一段と強く、一段と仲良く生き生きと拡大していってください。
今月は、あの戸田先生の「青年訓」の発表から満60年になります。
「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」と始まり、「奮起せよ! 青年諸氏よ。闘おうではないか! 青年諸氏よ」と呼びかけられております。
この60年、私は、その通りに師匠と共に奮起し、同志と共に闘い抜いてきました。
今再び、私は、「奮起せよ! わが創価の青年よ。勝ちまくろうではないか! 我ら青年学会よ」と叫んで、メッセージといたします。
皆、健康第一で、何かあっても楽しく朗らかに生き抜いていってください。