一言を大事にする人は
心を大切にできる人だ。
どうすれば友が喜び
自信を持てるか。
言葉に祈りを重ねよう!
阿仏房御書 P1304
『抑宝塔の御供養の物銭一貫文白米しなじなをくり物たしかにうけとり候い了んぬ、此の趣御本尊法華経にもねんごろに申し上げ候御心やすくおぼしめし候へ』
【通解】
さて、宝塔への御供養の品として、銭一貫文と白米、それに種々の贈り物を、確かに受け取りました。あなたのこの志を、御本尊・法華経に丁重に申し上げました。御安心ください。
名字の言 「妙音会」の集いに参加して 2022年5月26日
聴覚に障がいのある友のグループ「妙音会」の集いに参加した。会合前、館内のホワイトボードを会場前方に移動し、御書の御文や通解等を書いていく▼御書講義が始まった。健常者のリーダーの言葉を手話通訳者が伝える。通訳者の"手の動き"を真剣に見入る妙音会の友。この時、御文等を板書した意味が分かった。健常者は御書を見ながら講義を耳で聞くことができるが、それと同じ環境——御書と手話通訳者を同時に見ることができる状況を提供するためだった▼相手の立場に立って行動することは、何と難しいことだろう。自分が世界の中心にいる限り、自分の目でしか相手を見ることができない。そんな小さな自分への執着を捨てて、相手の世界に入って行動する時、共感が生まれる。新しい目が開かれる▼会合が終わり、妙音会の友が帰宅する時のこと。会合の模様を聞いた会館警備を担当する壮年が、にわか仕込みの手話で「ありがとうございました」と伝えた。妙音会の友は満面の笑みで同じ手話を返した。「心が通じました」と壮年も目を細めた▼相手を完全に理解することは困難だが、だからといって相手の立場に立つ努力は惜しむまい。さあ、きょうも心と心を通わせる対話の一日を!
寸鉄 2022年5月26日
幹部の熱と確信が発展の要諦—戸田先生。闘魂を燃やし拡大。率先の将に
広島県女性部の日。地域照らす平和の太陽。"私の対話"から希望の連帯を
佐賀県女性部の日45周年 栄えの国に広がる語らいの薫風。友好の花、万朶と
御聖訓「鉄は炎い打てば剣となる」。全ての労苦が糧に。鍛えの道を邁進(新1288・全958)
子を乗せた自転車の転倒事故に注意。ヘルメットやベルトの着用等を必ず
〈社説〉 2022・5・26 進化する自動運転車
◇人間のための科学技術を
先日、車の試乗に出掛けた時のこと。その性能の向上ぶりに驚かされた。速度を一定に保つ機能やブレーキアシスト……。少し前までは高級車にしか搭載されていなかった技術が、コンパクトカーや軽自動車にまで使われるようになっている。
自動運転技術には、レベル0からレベル5までの6段階がある。レベル0というのは、自動化技術が何もない状態。いわゆる従来の自動車だ。レベル1、2は、衝突被害軽減ブレーキ、車間距離制御装置などのように、アクセルやブレーキ操作を支援する仕組み。運転支援はこれに当たる。
レベル3になると、高速道路などの限定された領域で、自動運転する仕組みになる。限定された領域とはいえ、ドライバーの操作なしに走行が可能なため、このレベルからが自動運転と言える。ただ、自動走行中に何かあった時のため、ドライバーがすぐに運転に戻れなければならない。
レベル4は、決められた条件下であれば、ドライバーを介在せず、システムだけでの走行が可能になる。現在、各地でラストワンマイル(主に中山間部で、公共交通の最終地と自宅など最終目的地を結ぶ移動システム)などの実証実験が行われている。レベル5は完全自動運転車のことだ。
自動運転技術は、交通事故の軽減だけでなく、いろいろな効果が期待されている。タクシーやバスなど公共交通機関のドライバー不足の解消、地方在住の高齢者の移動手段、物流の効率化など。そのための社会実験が行われている。
ただ、便利な科学技術には必ず"影"も存在する。「科学は本来、善でも悪でもない。良いことに使えるし、悪いことにも使える。毒にも薬にもなる性格を持っている」との湯川秀樹博士の指摘は今も説得力がある。核エネルギーが核爆弾に利用されたように、どのような技術でも軍事利用は可能だ。航空機の自動操縦技術が無人ドローン偵察機などに使われているのは周知の事実だろう。
科学技術をどのように利用するのか。それは使う側の倫理観にかかっている。便利にしたいというだけでなく、弱者に対する思いやりという視点があるか。子どもや高齢者など交通弱者のためになるのか。"人間を幸福にするための科学技術"という視座から、社会の進歩を見つめていきたい。
☆勝ちゆく君へ 第28回 希望の声を凜と響かせ
◇理想は高く挑戦は足元から
荒波の社会へ勇敢に船出した新出発の友、おめでとう!
尊き使命の職場です。勇気に燃えて、失敗を恐れず、自分らしく挑戦を貫いてください。
朝に勝つ。元気な挨拶。体調管理。約束を守る。基本を大切にすることが一流への道です。
青年時代に積み上げた信用こそ、一生の財産と輝きます。
戸田先生は望まれました。
——理想は高く、社会・世界への貢献を! そして、身近な足元を固めていけ! と。
張りのある勤行で生命力を漲らせ、日々、新たな価値創造を! 多忙な中でも、工夫して創価家族との連携を大事に! 励ましの絆こそ、活力の源泉です。
◇心を結ぶ友情交流を
御書には、「日蓮はこの法門を申し候えば、他人にはにず多くの人に見えて」(新2120・全1418)と仰せです。
この御本仏の立正安国の大精神を受け継ぐのが、創価の師弟の対話運動です。
半世紀前、対談を開始した英国の大歴史学者トインビー博士をはじめ、私は世界中に友情と平和の橋を架けてきました。あらゆる差異を超え、胸襟を開いて語らい、心と心を結んできたのです。
「人のため」「社会のため」との志を分かち合う友がいる。その人生は豊かであり、幸福です。
さあ、人間の中へ、希望の声を凜と響かせ、縁する一人一人と心の交流を!
☆質問BOX 決意はするのですが、なかなか行動に移せません。
◇答え
信心の実践を決意しても、行動に移そうとすると、いろいろと考えてしまい、一歩踏み出すことができない——。そういう経験をした人は、少なくないのではないでしょうか。
そんな時は、活動を共にする同志に、決意を述べてみることが、最初の一歩となっていきます。心にある誓いを声に出すことは、それ自体が行動に移すことにほかならないからです。そして、決意を聞いた同志が、その一人の目標を"わが事"として祈り、共に励まし合っていくのが創価学会の伝統です。
池田先生は「同志が集い合っては、仏法の教えを語り合い、確認し合っていく。それによって、"よし、頑張るぞ!"と決意し、新しい挑戦の歩みを踏み出すことができる」とつづっています。
同志と共に"決意の声"を響かせ合いながら、歓喜の前進をしていきましょう。