「各々思い切り給え」
広布に生きると決めた時
境涯の飛躍は始まる。
さあ打って出よう!
心を結ぶ語らいへ!
(新1227・全910)
四条金吾殿御書 P1111
『当世の僧を見るに人にかくして我一人ばかり供養をうくる人もあり是は狗犬の僧と涅槃経に見えたり、是は未来には牛頭と云う鬼となるべし』
【通解】
当世の僧侶をみると、人には隠して、自分一人ばかり供養を受ける人もある。この人は狗犬の僧であると涅槃経に説かれている。この者は未来世には牛頭という鬼となる。
名字の言 本土復帰50年を迎えた沖縄 2022年5月15日
「行きかう『ドル』と『円』」——1972年5月15日、沖縄の地元紙に躍った見出しである。輸送艦で運ばれた540億円の紙幣と硬貨が、ドルとの通貨交換に使われた▼この日、沖縄は戦後27年間に及ぶ米国施政権下から日本へ復帰した。通貨の変更をはじめ、県民の日常が一変した"世替わり"。生活の向上が期待された一方、本土との経済格差や米軍基地の存続など、喜びと失望は交錯した▼池田先生が沖縄返還に関する提言を発表したのは復帰の5年前。施政権の即時返還や沖縄総合開発銀行の設立など、各分野にわたった詳細な提言は"地に足のついた内容""時代の進むべき道を示した"と評された▼72年1月、先生は沖縄を訪問。復帰直前の揺れ動く社会情勢の中で、師の励ましは友の力となった。葛藤を抱えながら、米軍基地で働いていた女性は"私も幸せになっていいんだ"と涙した。3日間で、師と出会いを刻んだ同志は約8千人を数えた▼御聖訓に「心の一法より国土世間も出来する」(新713・全563)と。楽土建設は人の心の変革から始まる。ゆえに、人間革命の哲理を語り広げていく——その師弟共戦の大道を、本土復帰50年を迎えた沖縄の同志は、これからも歩み続ける。
寸鉄 2022年5月15日
「強敵を臥せ伏して始めて大力を知見す」御聖訓。青年よ勝って新時代開け(新150・全332)
副役職の幹部が活躍する組織は発展。全員が長と同じ自覚で勝利の峰へ!
沖縄本土復帰から半世紀 最も苦しんだ地こそ最も幸福に。平和島の使命大
SNSの中傷被害、1年で1割の人が経験。20代最多。言葉の暴力許すな
国連の「国際家族デー」。人間革命の本舞台は家庭なり。一家和楽の信心で
☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第10回 師子王の心
◇佐渡御書
『畜生の心は、弱きをおどし、強きをおそる。当世の学者等は畜生のごとし。智者の弱きをあなずり、王法の邪をおそる。諛臣と申すはこれなり。強敵を伏して始めて力士をしる。悪王の正法を破るに、邪法の僧等が方人をなして智者を失わん時は、師子王のごとくなる心をもてる者、必ず仏になるべし。例せば日蓮がごとし。』(新1285・全957)
◇勇気の指標
「佐渡御書」は、"川越講義"の第一回と最終回の二度にわたって研鑽しています。(中略)
私自身、恩師と共に苦境を乗り越えて新たな前進を始める中、本抄の一節一節を深くわが精神の力としました。この師弟の魂を、何としても埼玉の同志にも伝えたい! その思いで、一生懸命に講義しました。
◆◇◆
創価の師弟は師子王の陣列です。我らは軽薄な誹謗など痛烈に笑い飛ばしながら、そして、昇りゆく太陽の如く明るく朗らかに「師子王の心」で威風も堂々と進むのです。
「佐渡御書」は「創価学会の御書」と言っても過言ではありません。
御書を身に当てれば、いかなる無理解の悪口罵詈があろうが、何も恐れることはない。
御本仏が大賞讃してくださる、一番正しい広宣流布の人生を進んでいるのです。
◆◇◆
私たちが偉大な生命哲学を抱き前進していけば、社会の根底の精神土壌が変わります。だからこそ、最も根源的な変革へ、共戦の炎を胸中に燃やしていくのです。(中略)
いざや前進! 師子の子は恐るるものなし! です。この世悔いなく、この道を進まん! です。
さあ、不二の師子吼で、正義の歴史を綴り、汝の勝利は確かなりと、共戦の凱歌を轟かせようではありませんか!
◇今再び 広布の旗高く 本橋俊之 総総玉長
あす8日は、「常勝埼玉師弟の日」です。
2007年(平成19年)のこの日、池田先生は緑輝く埼玉池田研修道場を初訪問してくださいました。今年で15周年の佳節を刻みます。
同研修道場で先生は、若き日に恩師・戸田先生の事業の苦境を打開するため、埼玉の地を奔走した歴史などを述懐され、「仏法の根本は『師弟』だ。真実の弟子であるならば、師匠のために体を張ってでも戦うのだ。師の勝利を祈りぬいていくのだ」と、万感こもる重要な指導をしてくださいました。
埼玉は、師弟の魂が刻まれた池田先生手づくりの人材城です。
その原点ともいえる師弟の軌跡が、「川越地区講義」です。1951年(昭和26年)9月から足かけ3年、10回にわたって開催された講義を通して、御書根本、師匠直結の人材を育成してくださいました。
その初回と最後に講義された御書こそ、「佐渡御書」です。今回、この佐渡御書を拝し、師が示してくださった「師子王の大道」を勇敢に歩んでいきましょう。
◇一人立つ勇者こそ
今回学ぶ一節で、日蓮大聖人は、法華経の行者への「迫害の構図」を浮き彫りにされています。
世俗の権力者と嫉妬にまみれた「邪法の僧等」が結託して智者を亡き者にしようと迫害を加える——。佐渡流罪の当時、念仏者らの悪僧や、極楽寺良観が幕府の要人と結託して大聖人を陥れようとした状況の本質を鋭く喝破されています。
先生は「一人立つ勇者こそ仏です」と講義されています。苦難の渦中で「師子王のごとくなる心」を持って立ち上がる人こそが、成仏の境涯を勝ち開いていけるのです。
先生はさらに、「例せば日蓮がごとし」について、次のように講義されています。
「"弟子たちよ、この私を見よ"と断言されているのです。師匠は命に及ぶ大迫害の渦中にあって、仏の大境涯で、厳然とそびえ立っている。そして、今度は弟子たちに向かって、"この『師子王の大道』に続け"と、身をもって教えられているのです。私たち創価の師弟は、真っ直ぐにこの道を貫いてきました」
大聖人に直結し、「師子王の大道」を身をもって示してくださったのが創価三代の会長、なかんずく池田先生です。
私自身の信心の原点となっているのは、1978年(昭和53年)4月の第1回埼玉文化合唱祭で、中等部の一員として"大楠公"を歌ったことです。池田先生は私たちに、ピアノを弾いて応えてくださいました。その後、先生は第3代会長を辞任。創価高校、創価大学に在学中、障魔の嵐の中で、厳然と一人立ち、友を励まされる師子王の雄姿を幾度も目の当たりにし、"自分も同志を守れる人材に"と誓いました。
卒業後、就職した広告代理店では、仕事と学会活動の両立に悩み、壁にぶつかった時もありましたが、そのたびに師弟の誓いに立ち返ることで乗り越えることができました。その後、仕事で独立してからも、創価家族の励ましを力に、学会活動に励む中で大きく境涯革命をすることができたと実感しています。
◇鉄桶の団結固く
"川越講義"から70周年を迎えた昨年、埼玉では教学研さん運動を展開。各部で団結し、最前線の支部等の単位で、同講義で先生が講義してくださった十数編の御書を学んできました。
その中で埼玉の同志は、生き抜く勇気と広布拡大の原動力を湧き立たせてきました。そして埼玉に刻まれた師弟の足跡を改めて学び、師匠手づくりの天地で広布に走れる誇りと喜びをみなぎらせてきました。また壮年部では、数人の同志を担当する「希望長」を中心に、こまやかな激励を重ね、師弟不二の心で立ち上がる人材の裾野が広がっています。
さあ、いよいよ師弟の誓願を果たす「まことの時」です。
鉄桶の団結固く、「広布の旗」を高く掲げながら、勇気と信念の対話拡大で、師弟常勝の新たな歴史をつづっていきましょう!
◇メモ
「佐渡御書」は文永9年(1272年)3月20日、佐渡・塚原で御述作になり、広く弟子檀那の全てに与えられた書である。前年の竜の口の法難、そして佐渡流罪の渦中にあって、弟子の疑念を晴らし、信心を貫くよう指導・激励されている。