換気や消毒等を万全に
安心と喜びの語らいを!
会場提供者や近隣への
こまやかな配慮忘れず
決意の出発を共々に!
同生同名御書 P1114
『此の御文は藤四郎殿の女房と常によりあひて御覧あるべく候』
【通解】
この手紙は、藤四郎殿の夫人とつねに寄りあってご覧なさい。
名字の言 「流水濁らず、忙人老いず」 2022年5月21日
テレビ番組「料理の鉄人」などで活躍した、和食料理人の道場六三郎氏。「何かやり続けている人のほうが、いつまでも生き生きしている」との意味を込めて、自身が考えた「流水濁らず、忙人老いず」との言葉を信念としている▼日課は4000歩以上の散歩。91歳の今もスッと背筋を伸ばし、「銀座ろくさん亭」の調理場に立つ。料理の道に入って70年を超えてなお、新しい料理のアイデアを生み出し続けている(『91歳。一歩一歩、また一歩。必ず頂上に辿り着く』KADOKAWA)▼身体に負荷がかからない状態だと、どれほど筋力が低下するかを調べた実験がある。被験者は、ほぼ寝たきりの状態で生活した。実験開始から2週間後、太ももの筋肉は14%も減少していたという。1日1%の割合だ。動かなければ身体的機能は衰える。それは「心」も同じだろう▼日蓮大聖人は御入滅の直前にも、病を押して門下に「立正安国論」を講義したと伝えられる。令法久住のため、最後の最後まで弟子を薫陶し、広布に生き抜かれた。この"戦い続ける心"こそ学会精神だ▼さあ、きょうも動こう! 語ろう! 「水のごとくと申すは、いつもたいせず信ずるなり」(新1871・全1544)の御聖訓を胸に。
寸鉄 2022年5月21日
御書「信心のいさぎよきはすめるがごとし」。広布誓願の強盛な祈りは叶う(新2135・全1262)
「山光提言」の日。拡大に先駆の鳥取と島根の同志 愛する郷土を光の天地に
正義が誠実さの因—哲人プラトン 青年よ胸張り堂々と語れ 真剣な声が友の心動かす
対面は"画面会議"より創造的アイデア多く—研究 長所・短所を理解し活用
帯状疱疹が若年層に増加 感染禍のストレスが因の恐れも。早期治療が重要
〈社説〉 2022・5・21 きょう世界文化多様性デー
◇差異から学び合う対話の道を
「9・11」米同時多発テロが起きた直後の2001年11月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、異文化間の対話による相互理解と共生を訴える宣言を採択。翌年の国連総会で宣言されたのが、5月21日の「対話と発展のための世界文化多様性デー」である。多様で豊かな文化は、長い歴史の中で、多くの人々の知恵と努力の結晶が連綿と受け継がれてきた人類の財産だ。異文化に触れ、理解を深めることは、新たな創造の活力ともなろう。
昨今、世界では文化的相違を背景とした対立や外国人の排斥、ヘイトクライム(偏見や憎悪が動機の犯罪)が続発する。14日、米ニューヨーク州で10人が死亡する銃乱射事件が起きた。遺族と面会したバイデン大統領はその後「白人至上主義は毒だ。その毒はこの国にはびこっている」と演説した。
いかに偏見と社会の分断を克服するのか。ドイツの哲学者でボン大学のマルクス・ガブリエル教授は近著で、「住む世界が違う人同士が出会う機会を社会に作る」ことを提唱。「自分が他者だと考えている人々と腹を割って話す」ことで今まで見えなかった現実を知る「すばらしい学び」があると強調する(大野和基インタビュー・編、月谷真紀訳『わかりあえない他者と生きる』PHP新書)。
創価学会は座談会をはじめ多様な人々が出会う"語らいの場"を地域と社会に提供してきた。そして「一切衆生に皆仏性有り」(新210・全291)との仏法の生命観に基づき、互いの尊厳と個性を尊重しながら「人間革命」という生命変革の潮流を広げている。
14日に行われた米ミネソタ大学「名誉人文学博士号」授与式の謝辞で池田先生は、差異を「人類共通の未来の宝」とし、異なる人々に学んでいくべきだ、との歴史学者トインビー博士の主張を紹介。そして「博士が託してくださった、この『差異から学び合う』対話の道を、私も報恩と後継の一念で、半世紀にわたり貫き通してまいりました」と述べている。
差異に学ぶ対話から、新たな信頼と友情が広がる。新たな連帯が生まれ、新たな平和の創造へとつながっていく。それは、多様性を破壊する最大の愚行である戦争をなくす道でもある。池田先生が歩んできた「対話の道」に連なる誇りを胸に、私たちは今日も心弾む語らいの薫風を広げよう。
☆学ぼう「黄金柱の誉れ」Q&A 第26回 地域のため奮闘するのが仏法者
〈一人一人が「貢献の行動」を〉
かつては、定年後の生活を"余生"ととらえる人が多かった。しかし、これからは、長年培ってきた力をもって、地域に、希望を、活力を与える"与生"であらねばならない。
仏法即社会であり、地域広布即地域貢献である。一人ひとりが、地域のため、人びとのために、何ができるかを考え、果敢に貢献の行動を起こしていくなかに、幸せの拡大があり、広宣流布の建設もあるのだ。
日蓮大聖人は仰せである。
「一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」(全758・新1056)
人びとが苦しむ問題があれば、それをわが苦ととらえ、その解決のために奮闘していくのが、仏法者の生き方といえる。壮年が、その使命を自覚し、地域建設の中核となり、推進力となっていってこそ、わが地域の建設も、繁栄も、勝利もある。
(小説『新・人間革命』第28巻「広宣譜」)
〈垣根をつくらず、友情と連帯を〉
壮年は尋ねた。
「これから地域社会の建設に取り組んでいくうえで、どういう努力が必要でしょうか」
伸一は言下に答えた。
「一人ひとりの同志が、なんらかのかたちで、『自分は、こうやって地域のために貢献している』と言えるものをもつことです。社会と学会の間に垣根をつくるのではなく、信仰を原点として友情の翼を大きく広げ、新しい人間の連帯を地域につくり上げていくことです」
(小説『新・人間革命』第17巻「本陣」)
〈自らが「模範の存在」と光る〉
地域を大切に! この思いは、壮年部や男子部も同じ。だが一般的に、男性陣は、普段、地域でなじみが薄いようだ。
しかし実際には、行事の設営や、防火・防犯のために近隣を回る夜警など、男性に求められる役割も少なくない。
では、どうすれば、男性の地域参加を促進できるのか。
そこで大切なのが、地域貢献に励む、身近な模範の存在だ。それは「自分にもできるかも」「やってみたい」という前向きな気持ちにさせてくれる。
今、各地の壮年部や男子部の中には、そんな先駆の姿が光っている。
仕事もある。家庭も大事。学会活動も忙しい。それでも「地域のために」と、自治会や青年会、PTAの役員など、推されて地域役職に就き、奔走している。近隣の清掃など、地道な地域貢献に励む友も多い。
(中略)
地域に幸福と平和の花を! その花々で世界を包みたい——そこに恩師の深き願いもあった。
(本紙2015年2月13日付、「随筆 民衆凱歌の大行進」)