2021年9月1日水曜日

2021.09.01 わが友に贈る

天災は予期せず起こる。
この教訓を決して忘れず
日頃から万全の備えを!
避難場所や連携方法など
話し合う機会設けよう。

四条金吾御書 P1176
『又御をととどもには常はふびんのよしあるべし、つねにゆせにざうりのあたいなんど心あるべし、もしやの事のあらむにはかたきはゆるさじ、我がためにいのちをうしなはんずる者ぞかしとをぼして、とがありともせうせうの失をばしらぬやうにてあるべし』

【通解】
弟たちに対しては、いつもよく面倒を見ていきなさい。いつも湯銭や草履の代金などに気を配ってあげなさい。
もしものことがあったならば、敵は許すまい。自分のために命を失おうとする者であると心得て、欠点や過ちがあっても、少々は見ても知らないようにしていきなさい

名字の言 きょう「防災の日」。自分にできることを考える 2021年9月1日
法律に基づき、主な事業所には社員らで構成する自衛消防隊が設置されている。以前、学会本部の青年職員から成る同隊が、地元の消防訓練審査会に出場した際の映像を見た▼彼らは小雨にぬれ、はねた泥で汚れながら、最後まで機敏に消火活動を実演した。無論、実際には訓練が役立ってしまうような事態が起こらないのが一番いい。彼らもそれを願いつつ、それでも"絶対に災害を防ぎ、同志が集う会館を守る"と、今の自分ができることに全力を尽くす——そんな姿に感嘆した▼きょうは「防災の日」。"災いを防ぐ"というのであれば、コロナ禍との戦いも当てはまるだろう。ウイルスへの感染防止のため、長期間、さまざまな制限を強いられた人々の心身は疲弊している。いまだ出口が見えない不安も募る▼そんなとき、"自分だけが努力したところで……"と諦めてしまえば、不安に押しつぶされてしまう。一方、"今の自分にできる最大限のことを実践しよう"となれば、不安を押し返す生命力が増す▼仏法では"人類の生存を脅かすものは魔である"と教える。科学的方策を賢明に講じつつ、各人が満々たる生命力を発揮し、魔の脅威に打ち勝っていく。この「善の結合」で危機を乗り切ろう。

寸鉄 2021年9月1日
「二人・三人・百人と」御書。まず自分が立つ!広布のドラマもそこから
牙城会の日。厳護の誓い燃える若き師子よ!誇り高く拡大の突破口を開け
VOD「立正安国と創価学会」が好評。混迷の世に光送るのが仏法。時は今
連休明けは子がストレス感じやすい—医師。寄り添う心でSOS見逃さず
孤独感じる若者世代多し—調査。青年部が友の声に耳を。友情育む使命大

〈社説〉 2021・9・1 書籍「危機の時代を生きる」が発刊
◇一歩一歩が価値創造の日常を
本社報道局編『危機の時代を生きる』が先月、発刊された(潮出版社)。コロナ禍の実相を明らかにして私たちの進むべき道を探るため、本紙では、昨年4月に連載企画「危機の時代を生きる」をスタート。同書は、その登場者の中から26人のインタビュー等を収録したものである。
「人類はウイルスとどう向き合うか」「人間と生命の可能性を問う」「危機の時代を生きる」「コロナ禍の『多様なリスク』と戦う」の4章立て。医学や生命科学、歴史、経済など多彩な分野の一級の識者が"ウィズコロナ"の時代に求められる視点や心構えを語っている。
WHO(世界保健機関)がパンデミック(世界的大流行)を宣言した2020年3月11日は、東日本大震災から9年のその日であった。同書で歴史学者の磯田道史氏は、"人類は「災後」ではなく「災間(災害と災害の間)」を生きている"と述べている。であるならば、大震災から10年余の今こそ、「これからの10年」を、自他共に幸福で健やかに生きゆくためのターニングポイントにしていかねばならない——この思いで本紙は取材を重ね、現在も連載を続けている。
生態系の破壊、成長一辺倒の経済の行き詰まり、SNSでの誹謗中傷など、インタビューでは、コロナ禍で浮き彫りになった課題を取り上げている。多くの識者が語ったように、それらは今に始まったことではない。人々が気付かなかった、あるいは見て見ぬふりをしてきた諸問題が、コロナ禍によって"あぶり出された"といえる。
私たちが当たり前のように送る日々は、無数のつながりに支えられている。一方で、自己の目的のために自然や他者を傷付けてしまっている可能性は、いつどこにでもある。その事実と真摯に向き合い、これまでの生き方や価値観を転換することが今、強く求められているといえよう。
作家で精神科医の帚木蓬生氏が、法華経の「即是道場」の思想を通して、今この場所を「自分を磨く場」と捉えることの大切さを訴えたように、生き方の転換へと一歩踏み出す舞台は、「日常」をおいて他にはない。これが同書を貫くメッセージである。
2030年への10年、いつかはゴールに到達するというのではなく、一日一日がゴールであるような価値創造の日々に挑む一人一人にとっての、希望の書となろう。

☆大白蓮華巻頭言2021年9月号 広布の山を今再び共々に!
愛する大九州の大分の天地から、「青年よ 二十一世紀の広布の山を登れ」と呼び掛けてより四十星霜——。
あれから試練の峰を幾つ制覇してきたことか。今、雲海の彼方に「世界広布」と「立正安国」の展望が見渡す限り開かれている。
私には、断固として共戦しながら登りきってくれた、尊き宝友たち一人一人の黄金の足跡が胸に迫ってくる。
皆、長編詩の如く「太陽の大仏法を持ち」、「大衆と温かき連係をとりながら」、青春の苦難の坂を越えてきた。
できることならば、その人間革命の勝利の登攀を一人ももれなく宣揚して差し上げたい。私の偽らざる心である
広布の山を登ることは、まさに「所願満足の歓喜の法戦」とともに「無上道の人生」を勝ち飾りゆくことなのだ。
日蓮大聖人は、御自身が命に及ぶ種々の大難を勝ち越えることができたのは、毎日、妙法を読誦し、仏天への誓願を貫いてきたからだと示され、こう仰せになられた。
「法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり」(P1357)と。
牧囗先生・戸田先生以来、創価の師弟は、この御聖訓の通り、不退転の信心に立ち、悪に詐り親しむことなく、如説修行に邁進している。そして、皆が生活の中で福徳の実証を示し、生命凱歌の大果報をつかんでいくのだ。
「絶対勝利の信心」の軌道は、まぎれもなくここにある。一つ一つの信仰体験が何よりの証明といってよい。
広宣流布の大願とは、戸田先生が言われたように、人類の境涯を仏の高みへと引き上げていく挑戦である。
さあ、全創価家族が老いも若きも、今再び、燃え盛る地涌の青年の心で、あの友この友を、希望と充実と幸福の大行進に誘いながら、広布の山を共々に登りゆこう!
「世界に平和の鐘を 社会に正義の旗を 打ち建てゆくために!」
新たなる
 広布の山を
  勝ち疂れ
 地涌の人華を
  万朶と咲かせて

☆〈学ぼう 9月の学会史 2021〉
◎9・7、9・25 地区講義70周年
1951年(昭和26年)9月、第2代会長の戸田先生の命を受け、池田先生が地区講義を。神奈川・鶴見支部市場地区(7日)、埼玉・志木支部川越地区(25日)で開始され、本年で70周年。
※参考資料=小説『新・人間革命』第26巻「奮迅」

◎9・8「原水爆禁止宣言の日」
1957年(昭和32年)9月8日、戸田先生は"核兵器は絶対悪"との思想を全世界に広めゆくことを、遺訓の第一として後継の青年に託した。
※参考資料=『人間革命』第12巻「宣言」

◎9・8 「日中国交正常化提言」発表の日
1968年(昭和43年)9月8日、第11回学生部総会の席上、池田先生は「日中国交正常化提言」を発表した。
※参考資料=『新・人間革命』第13巻「金の橋」

◎9・8 小説『新・人間革命』の新聞連載完結の日
2018年(平成30年)9月8日、『新・人間革命』の新聞連載が完結。新聞の連載回数は、日本一の6469回(全30巻)。

◎9・9「女子学生部の日」
1975年(昭和50年)9月9日、池田先生の女子部学生局(当時)の集いへの出席が淵源。
※参考資料=『新・人間革命』第22巻「波濤」

◎9・9「北海道の日」
1973年(昭和48年)9月9日、池田先生が出席して行われた第1回北海道青年部総会が淵源。

◎9・12「教学部の日」
1976年(昭和51年)制定。750年前の1271年(文永8年)9月12日、日蓮大聖人が「竜の口の法難」に遭われ、発迹顕本を遂げられたことに由来する。

◎9・15「ドクター部の日」
1975年(昭和50年)9月15日、池田先生がドクター部の総会に出席。後に「部の日」に。
※参考資料=『新・人間革命』第22巻「命宝」

◎9・23「少年少女部結成記念日」
1965年(昭和40年)9月23日、池田先生の提案で結成。
※参考資料=『新・人間革命』第9巻「鳳雛」

◎9・26 米ハーバード大学での初講演から30周年
1991年(平成3年)9月26日、ハーバード大学で「ソフト・パワーの時代と哲学」と題して記念講演。本年で30周年。
※参考資料=『新・人間革命』第30巻〈下〉「誓願」