台風による大雨や
土砂災害に厳重警戒!
過ぎ去った後も
増水河川に近づかない等
油断をせずに行動を!
上野殿御返事 P1557
『とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ、殿一人にかぎるべからず信心をすすめ給いて過去の父母等をすくわせ給へ』
【通解】
ともかくも法華経に身をまかせて信じていきなさい。あなた一人だけが信ずるだけでなく、信心をすすめて、過去の父母等を救っていきなさい。
名字の言 "祖父と孫"の会話を聞いて—— 2021年9月18日
今年の正月、届いた年賀状に牛の絵が多いことを不思議がる子どもに母が教えた。「うし年だから。ちなみに来年はとら年」。すると子どもは驚いて言った。「もう決まったの?」▼十二支の慣習を知らない子どもにとっては素朴な疑問だろう。ただ、時に子どもの無垢な発言は、大人がすでに認知しているつもりの"事の本質"を見直すきっかけになることがある▼3世代が同居する男子部の友から心温まる話を聞いた。過日、彼の実父と小学生の息子が隣の部屋で話し込んでいたという。聞くともなく、"祖父と孫"の会話が耳に届いた▼「僕、夏休みに題目をあげたけれど、願いはかなわなかったよ」。不平をもらす孫を祖父が諭した。「かなうまで祈らにゃ、祈りとはいわん。でも祈りきれば必ず道は開けるよ」。「絶対?」「ああ、絶対だ」という会話を数回繰り返した後、孫が言った。「じゃあ、もう少し頑張ってみようっと」。このやりとりに男子部の友は、わが子の成長を喜ぶとともに、自身も信心の決意を新たにしたという▼今月20日の敬老の日と、23日の少年少女部結成記念日に挟まれた21日は中秋の名月である。多宝会と広布後継の宝——宝の両者が月を仰ぎつつ、心広々と信心を語らうのもいい。
寸鉄 2021年9月18日
「仏をば世雄と号し」御書 現実社会が青年の本舞台 誠実第一で信頼の大旗を
広島戸田総県が不撓不屈の魂で前進!動き、語り、勝利への突破口を今こそ
東京の北、足立、豊島、板橋が勇進。勢いで勝て。総力で正義の対話拡大!
打ち合わせや会議は要点を定め簡潔に。清々しい心で励ましを友のもとへ
抗体カクテル療法、患者95%が症状改善。公明推進で外来でも投与広がる
〈社説〉 2021・9・18 ハーバード大学講演30年
◇「内発の力」で人間の絆を蘇生
「ソフト・パワー」という概念が生まれたのは、1990年。米ハーバード大学教授で国際政治学者のジョセフ・ナイ博士が提唱した。それは、文化や価値観を通じて他国を魅了する力であり、軍事力や権力、富といった「ハード・パワー」とは対極にあるものだ。
ナイ博士自身や、同大学ケネディ政治大学院の"創立の父"といわれるジョン・モンゴメリー博士らを中心に、同大学から池田先生に講演を要請する招聘状が、3度にわたって送られた(87年3月、同年6月、91年3月)。
世界は当時、東欧民主化、米ソ冷戦の終結、東西ドイツの統合、湾岸戦争の勃発……と激変した。古い国際秩序は崩れ、希望と不安が錯綜する中、人類は新たな道を模索していたといってよい。
要請に応え、先生が「ソフト・パワーの時代と哲学」と題して、同大学での1回目の講演を行ったのは91年9月26日であった(2年後に2度目の講演が実現)。
歴史を動かす力の軸足が、ハード・パワーからソフト・パワーに移りゆく時代状況を見据えつつ、先生は、今こそ、ソフト・パワーを支える哲学、人間自身の「内発の力」が必要だと訴えた。
例えば、文化が必ずしも友好を促すわけではない。異文化の接触が嫌悪や反目につながる可能性もある。そうした破壊の悪を抑え、人間の絆を結ぶ善きものにしていくには、苦悩や忍耐や熟慮を厭わぬ「内発的な自己規律、自己制御の心」が求められるのだ。
世界には今も、ハード・パワーの衝突や対立がある。だが一方で、地球規模の気候変動や感染症等に対する国境を超えた協力などを見ても、国際外交における対話重視の傾向を見ても、ソフト・パワーの重要性は確実に増している。
先生は、自己規律の哲学は「友情、信頼、愛情など、かけがえのない人間の絆を瑞々しく蘇生」させうるとも期待を込めた。
ソフト・パワーは身近なものだ。文化や価値観の異なる他者と向き合う時、どんなに苦悩や葛藤があっても、相手の善性を信じ、対話を諦めない。その内発的な自己規律に裏打ちされた言葉は、いつか必ず相手の心に届く。共に平和への一歩を踏み出す力となる。
ハーバード講演から30年。平和を創るソフト・パワーの「内発の力」は、我らの日々の対話に脈打っていると、誇り高く前進したい。
☆桂冠詩人40周年 勇気の舞 凱歌の行進 第5回 東海道・静岡編
◇「富士光る幸の宝土」(1988年)
刻々と動きゆく天空に
富士は堂々とそびえ立つ
七彩の雲をいだきし頂は
純白にきらめき
その包容の裾野は
美しき羽を広げぬ
◆◇◆
広宣流布のために
自分は何をすべきか——
常に その問いかけを忘れまい
そして
人を恃むな
そこに後退の因はある
どんなに大勢でも
それに安住してはならない
それぞれが それぞれの
使命を果たさずしては
大願の成就は決してないからだ
ゆえに君よ
創価学会のなかの自分ではない
自分のなかに
創価学会はあることを忘れまい
おお 素晴らしきかな
広宣の生涯!
一滴の水も葉上に眠れば
はかない露と消える
しかし 大海に合せば
世界をつつむ
◆◇◆
さあ 友よ
金の絆で
心と心を結びし君たちよ
歓喜の旗をなびかせながら
富士と語りつつ
三世に薫るこの道を
肩組み ともどもに行こう!
どこまでも また どこまでも
☆みんなで学ぶ教学 第20回 声仏事を為す
◇相手を思いやる
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「声仏事を為す」がテーマです。一人一人に勇気と希望を送り、世界広布を前進させてきた、"声の力"について学んでいきましょう。新入会者のカツヤくんは、資格試験を明日に控え、不安を抱えています。そこにユタカ支部長から電話が……。
カツヤ ユタカ支部長の声を聞いていたら、なんだか心が落ち着いてきました。ありがとうございます。
ユタカ それは良かった! そう言ってくれると、私もうれしいよ。
カツヤ 声って不思議ですよね。
例えば、同じ言葉でも、表情や声のトーンなどによって、相手への伝わり方も変わりますよね。
ユタカ そうだね。同じ言葉でも、人に希望を与えることもあれば、人を傷つけてしまうこともあるからね。
カツヤ 確かにそうですよね。
声って大事だなあ。
ユタカ 日蓮大聖人は、「言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいうのである」(御書563ページ、通解)と仰せになっている。
声や言葉には、心の思いがそのまま反映するんだ。だから、いつも何を思い、祈っているかが大切なんだよ。
カツヤ 仏教の創始者である釈尊は、対話の名人だったんですよね。
ユタカ 釈尊は、"自身が悟った法を、人々が理解できるだろうか"と悩み、説くべきかどうか葛藤したと伝えられているんだ。
それでも、困難を覚悟した上で、声を発し、言葉を紡ぎ、民衆救済の言論戦を開始していった。やむにやまれぬ思いが人々の心に響いたんだよ。その釈尊の言葉が、後に弟子たちによって集められ仏典となっていったんだ。
カツヤ そうなんですね。
ユタカ 日蓮大聖人は「経とは一切衆生の言語音声を経と云うなり、釈に云く声仏事を為す之を名けて経と為すと」(同708ページ)と述べられている。(南無妙法蓮華経の)経とは一切衆生が仏法を語り広げる声であり、声が「仏事」を成し遂げるということを教えられているんだ。
「仏事」とは、あらゆる障魔を打ち破り、衆生を成仏へと導こうとする仏の戦いのことをいうんだよ。
大聖人は経典に照らして、妙法を弘めれば、必ず大難が競い起こることを覚悟の上で、正義の声、慈悲の声で、末法の衆生を救う御闘争を貫かれたんだ。
カツヤ なるほど。
声の重要性が分かりました。
ユタカ 池田先生は「衆生を救いゆくために仏が具える特性の第一は、『声』なのだ。それは何か特別な声ではない。相手を思いやる深く強い慈愛の声といえまいか。その真剣にして確信あふれる響きが、人びとを励まし、救う力を持つのである」と語られているんだ。
友人や同志の幸福を真剣に祈り抜く、その真心から発せられる"声の力"で、人々を不幸に陥れる魔の働きを打ち破り、一人一人の人生を希望の方向へ、幸福の方向へと導いてきたんだ。そうした立正安国の"声"が積み重なり、世界に仏法が広がっていったんだよ。
カツヤ なんだか、ユタカ支部長と話していたら、友人と仏法対話したくなってきました。今から連絡してみようかな。
ユタカ 素晴らしいね。でも、まずは明日の資格試験をやり切ってからだね! 応援しているよ。