2021年9月24日金曜日

2021.09.24 わが友に贈る

「地区」こそ
幸福の楽土を創る起点だ。
どこまでも一人を大切に
桜梅桃李の和楽の園を
わが地域に広げゆこう!

唱法華題目抄 P8
『国を損じ人を悪道にをとす者は悪知識に過ぎたる事なきか』

【通解】
国を滅ぼし、人を悪道に堕とすものは、悪知識に過ぎるものはない。

名字の言 3000年に1度咲く「優曇華」の花 2021年9月24日
仏典に登場する「優曇華」の花は3000年に1度咲くという。人生を80年とすると、生きているうちに花を見られる可能性は極めて低い。日蓮大聖人は正法と巡り合うことが、いかに至難であり、有り難いことかを優曇華を例に教えられた▼数年前、ある青年部員が母と一緒に祖母の家へ行った。滞在中、祖母と共に広布に歩いた女性部員が来訪。皆で語らう中、祖母の入会動機が話題になった▼50年前、祖母の娘、つまり青年の母が幼くして命に及ぶ大病を患った。その際、先の女性部員に折伏を受けた祖母は、娘の病を治したい一心で入会。良医にも恵まれ、奇跡的に完治した。その後、娘は充実の女子部時代を送り、結婚。後年、青年を産み、母となった▼黙って聞く青年の目が潤む。青年は入会以来、学会活動に消極的だった。だが話を聞き、"今の自分があるのは祖母と母が信心と巡り合い、貫いたおかげ"と胸を熱くし、"この道に連なろう"と発心した。長い時を経て、青年の信心が確かに芽吹いた▼仏典では、月光が優曇華を開花させるように、慈愛の光明が衆生の善心の花を開かせる、と説く。一人一人に慈悲の励ましを送る創価の世界——ここに幸福の人生を花開かせる"希望の光"がある。

寸鉄 2021年9月24日
一つの方針を定めたら、それを貫く意志力を持て—恩師。壁破る鍵は執念
東北健児が勇戦。強気の拡大で勝ち捲れ。不屈の庶民の連帯に恐れなし!
中国方面が大車輪の奮闘 誉れの友の開拓魂光る!勝利つかみ新時代を開け
環境衛生週間。ゴミ削減やリサイクル等、小さな積み重ねから変革の波が
飲酒運転による死亡事故—5年間で950件と。一瞬の油断排し皆で根絶

☆Switch——共育のまなざし 池田先生の励ましの言葉から
◇父と母 妻と夫——支え合う同志として
子育てに地域や周囲の支援は必要ですが、何といっても夫婦間の理解と支えほど大事なものはないでしょう。今回の「Switch——共育のまなざし」のテーマは「父と母 妻と夫——支え合う同志として」。池田先生が女性リーダーや創価の教育者と語り合ったてい談『21世紀への母と子を語る』(『池田大作全集』第62巻所収)の中から、先生の励ましの言葉を抜粋して紹介します。

◇ささいなことでも
〈「夫婦の関係は、家族の人間関係の基本です。軸であり、柱です。夫婦のあり方が、子どもの成長にも大きな影響をおよぼします」——そう池田先生は訴えます。ある女性リーダーが忙しい夫との間で「夫婦らくがき帳」を作り、お互いの近況や伝言、さらに率直な思いなどを書いて共有している様子を伝えると、先生はこう応えました〉
夫婦が忙しい場合、おたがいにコミュニケーションを図っていくために「工夫」や「知恵」は必要だね。
信仰者とは、特別な人間になることではない。立派な社会人として働き、「よき父」「よき夫」として、「よき母」「よき妻」として、誠実に生きぬいていくことです。
現実の生活、家庭という足元をおろそかにして、いくら立派な理想論を振りかざしても、なんの説得力もない。夫婦は、おたがいに相手を理解していこうという努力が大切でしょう。そのためには、日ごろのちょっとした心づかいが大事だね。
◆ ◇ ◆
人の心というのは、思っている以上に繊細なものです。微妙な心の動きが、すべてを大きく変えていく。
その「心」に、どう気づき、思いやり、いい方向へ、皆が幸福になる方向へと持っていくか。現実生活のなかで、そういう知恵を発揮していくのが仏法の人間学です。
夫婦であれ、親子であれ、たとえ、ささいなことでも、「ありがとう」とか、「ごめんなさい」とか、言葉に出して表現していくのです。
小さなことのようだが、そうした小事の積み重ねが、大きなことにつながっていく。「小事」が「大事」です。また、こちら側の考えを一方的に押しつけるのではなく、相手の立場や考えをよく理解したうえでの言葉づかいやふるまいを心がけることです。

◇周恩来夫妻の八互原則
〈「模範の夫婦」とは? 池田先生が真っ先に挙げたのは、中国の周恩来総理と�穎超夫人でした〉

中国だけでなく、国際的にも尊敬を集め、「模範夫婦」と謳われたお二人です。ともに、革命の同志として、中国人民のために尊い生涯をささげられた。
そんなお二人ですから、若い人たちから結婚生活についてのアドバイスを求められることも多かったという。のちに、自分たちの経験をもとに「八互原則」——つまり「八つの互いの取り決め」というのをつくられ、若い人たちに教えたそうです。
西園寺一晃氏が著書の中で紹介されています。(『�穎超 妻として同志として』潮出版社、参照)
まず第一に「互愛」——互いに愛しあうこと。これが基本です。
第二に「互敬」——互いに尊敬しあうこと。新婚のころは守られても、時間がたつにつれ、なかなかできなくなる。とくに人前では注意しなくてはいけないとされていた。
第三に「互勉」——互いに励ましあうことです。
第四に「互慰」——互いに慰めあうこと。つらいこと、不愉快なことがあった時は、相手の気持ちを理解し、あたたかく接する。こういう時は相手を責めたり、感情を傷つけたりしてはいけないと言われている。
第五に「互譲」——互いに譲りあうことです。意見の相違や感情的な対立があっても、譲りあう気持ちがあれば、解決は早い。長引けば、感情的なしこりが残ってしまう。
第六は、「互諒」——互いに諒解しあうことです。どちらかが誤りを犯しても、それを責めるのでなく、諒解し、許しあうことです。
第七は「互助」——互いに助けあうこと。
そして第八は「互学」——謙虚になって、互いに学びあうことです。
�穎超さんは、これらのうちで「互譲」と「互諒」がもっともむずかしい、と言われていたそうです。

◇大らかに 賢明に
〈夫婦間では、ささいなことでケンカになり、互いに「我」を張っているうちに、いつのまにか根深いしこりになってしまう——ということがよくあります。例えば、夫が「自分は悪くない! 悪いのはあっちのほうだ!」と思っていたり、妻は妻で「相手が先に素直に謝ってさえくれれば、こちらも謝れるのに」と思ったりしている……〉

お互いに、そう思っていてはしようがないね(笑い)。
周総理夫妻の「八互原則」でいえば、先に譲り、許したほうが境涯が高いのです。相手が、怒っていても、「これだけ元気なら、当分、倒れないな」(笑い)というぐらいの大らかな気持ちで、賢明に家庭を操縦していくのです。
人間、だれしも欠点はある。その欠点をあげつらって、責めあっていたのでは、お互いにいやになってしまう。たとえ、それが「正しい」としても、いや、「正しい」からこそ、耐えがたい批判というのもあるのです。家庭においては、とくにそうです。
少しくらいの欠点や誤りは、大きな心でつつみこんで、長所を認め、たたえあっていくという、心豊かな励ましあいの家庭を築いていってほしい。父と母が、いつもいがみあい、争っているようでは、子どもの心に暗い影を落としてしまう。また、どちらかのいないところで、子どもに片方の親の悪口を言うようなことも、あってはならない。

◇わが子に心豊かな励まし合いの家庭を
◇活動と育児の両立
〈話題はさらに、�穎超さんが若い母親を励ましたエピソードにも及びました。当時は中国建国の真っただ中であり、女性も男性も、同じく新しい社会の建設に汗を流していたそうです。「活動と育児の両立」に悩む母親からの相談にじっくりと耳を傾けた�穎超さんは、どんな言葉で応えたのか。先生は一つ一つ紹介します〉
(�穎超さんは)さとすように、優しく、こう語りかけた。
「あなたの困難はよくわかるわ。でもね、まず精神的に負けてはだめよ」「特に母親の負担は大きいのよね。大変だけど、だからこそ女性は強い、すばらしいと思うわ」
「私たちのこの偉大な事業は次の世代、その次の世代へと引き継いでゆかなくてはならないわ。そのためには次の世代を担う若い人たち、そしてその次を担う子供たちが立派に育たなければならないのよ。子供は宝よ。あなたの宝でもあるし、私の宝でもあるの」
「要するに、子供の世話、教育などは前向きに考えるべきよ。負担ではなく、光栄な任務なの。この子たちが成長し、立派になり私たちの未来の事業を引き継いでくれる。考えただけでわくわくするでしょう。後継者を育てない革命は途中で必ず挫折してしまうわ」(前掲書)
〈それは「広宣流布」、そして一人一人の「人間革命」を懸けた信心の活動にも通じるでしょう。先生は語らいを次のように結びます〉
牧口先生が、「生涯でもっとも感銘を受けた」という言葉がある。
それは、ノーベルの「遺産は相続することが出来るが、幸福は相続する事は出来ぬ」という言葉でした。牧口先生は、これは、「幸福と財産との不一致を喝破」したものであると意義づけられました。(「教育目的論」、『創価教育学体系』第1巻所収)
いくら財産を残しても、それで子どもが幸福になるとはかぎらない。かえって、不幸にしてしまう場合だってある。
親が信念を貫き、懸命に生きぬいた姿そのものが、最高の"遺産"です。私どもでいえば、わが子に信心を教え、広布の立派な後継者に、そして社会に貢献しゆく力ある人材に育てていくことが、永遠に尽きることのない、不滅の財宝を残してあげることになるのです。