2021年9月5日日曜日

2021.09.05 わが友に贈る

法華経の行者を
諸天は必ず守護する。
決めて・祈って・実践!
信心の基本に徹し
大歓喜の劇を綴ろう!

松野殿御返事 P1382
『何に賎者なりとも少し我れより勝れて智慧ある人には此の経のいはれを問い尋ね給うべし』

【通解】
どんなに社会的身分の低い者であっても、仏法のことについて、少しでも自分より優れ、智慧のある人に対しては、この経のいわれを問い、求めていくべきである。

名字の言 "あなたの奮闘を私は見ていますよ" 2021年9月5日
吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞など数多くの賞を受けた作家の帚木蓬生氏。福岡県でメンタルクリニックを開業する精神科医でもある▼氏の診療所の看板には「心身の健康よろず相談引き受けます」とあるそうだ。そのせいか、診療の場が身の上相談になることも多い。生活のままならない状況を聞き続け、"困りましたね"と一緒に悩むことしかできない場合もある▼だが、「精神医療はこれが王道ではないか」と氏は語る。人の知らない所で苦労するのは誰もがつらいが、それを知っている人がいれば、耐えることができる。患者も「あなたの苦労はこの私がちゃんと知っていますという主治医がいると、耐え続けられます」と(『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』朝日選書)▼友の悩みを聞く際、的確な助言や答えが見つからない場合がある。すぐに解決できない問題であっても、じっくり耳を傾け、思いを知る努力を続けたい。大切なのは"あなたの奮闘を私は見ていますよ"との聞く側の姿勢であろう▼御書には「植えた木であっても、強い支柱で支えれば、大風が吹いても倒れない」(1468ページ、通解)と仰せだ。同苦の心で寄り添い続ける"強い支え"でありたい。

寸鉄 2021年9月5日
「一は万が母といへり」御書。一人を大切に。一人を味方に。これ勝利の要
女性部・白ゆり合唱団の結成の日。清き声で同志に希望を!尊き心に感謝
「勇気を出して動いた分、仏縁が広がる」戸田先生。さあ電話一本も真剣勝負
東京パラが閉幕。感動をありがとう!人間の力は偉大。壁破る挑戦、我らも
きょうまで防災週間。命守る基本は自助。家庭で非常持ち出し袋等を確認

☆御書の旭光を 第51回 広布を担い立つ主体者たれ
〈御文〉
『大魔のつきたる者どもは一人をけうくんしをとしつれば・それをひっかけにして多くの人をせめをとすなり』(上野殿御返事、1539ページ)

〈通解〉
魔に付け入られた者たちは、一人を説き落として退転させ、それをとっかかりにして、多くの人を責め落とすのである。

〈池田先生が贈る指針〉
青年門下へ広宣流布の陣列を守り抜けと託された御聖訓である。悪知識に攪乱させてはならない。魔は魔と見破れば退散する。一人一人が広布の主体者として、巌の如く何ものにも紛動されず屹立するのだ。
御本仏に直結する正義の和合の学会である。宝の同志を励まし支え、異体同心の大団結で強く賢く朗らかに!

☆大学校生とナットクTALK テーマ:人間関係の悩み
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回のテーマは「人間関係の悩み」。3カ月前に異動となり、新たな部署で奮闘する佐山ニュー・リーダーが、中村団長に不安を打ち明けます。

登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。
佐山ニュー・リーダー メーカー勤務で、入社6年目の28歳。

Q.職場でどう思われているか不安
A.自分らしく輝けるのが信心
中村区男子部大学校団長 お盆休みでリフレッシュできたかな?

佐山ニュー・リーダー 実は最近、職場に行くことを考えると気が重いんです。

中村 工場勤務から営業職になったんだよね。先日は「営業目標が達成できた」と話してくれていたけれど、何かトラブルでも?

佐山 いえ、これという失敗はないんです。でも、上司や同僚が優秀で、気後れしてしまうというか……。"自分はどう思われているんだろう?"と考えると、仕事の質問も、雑談も、声を掛けにくくて。自分が神経質な性格だから余計に嫌になるんです。

中村 職場では、特に人間関係は悩みが尽きないよね。鎌倉時代、日蓮大聖人の弟子の四条金吾も、主君の江間氏との関係に悩んだ。少し次元は違うけれど、今でいう上司と部下の関係にも通じるかもしれないね。

佐山 どんな悩みですか?

中村 金吾が江間氏を折伏したことがきっかけで疎まれ、遠ざけられてしまったんだ。さらに金吾に嫉妬していた同僚たちのウソを信じた江間氏から、信仰を捨てるように迫られ、領地を取り上げられそうになった時期もあったんだよ。

佐山 か、かなりハードですね。

中村 でも、金吾は「主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ」(御書1173ページ)との大聖人の仰せの通り、主君に誠実に仕えた。後に、江間氏からの信頼を勝ち取り、従来の領地の3倍の広さに当たる、新たな領地を得たんだよ。

佐山 自分を疎む上司にすら誠実を尽くすって、すごいなあ。

中村 そうだね。金吾の姿に学ぶことは"人を思い、祈る中で、自分も大きく成長できる"ということだと僕は思う。それに小説『新・人間革命』の中で山本伸一会長が、"細かいことを気にする性格の人が信心に励むとどうなるか"を例に、こう話しているよ。「細心であるという性格は変わりません。しかし、人に言われたひとことを真摯に受けとめ、自分を向上させる糧にしていくようになります。また、他人の小さな欠点に気づくことは同じですが、その欠点を自分はどうやって補ってあげられるかという心配りができるようになる。さらに、他人の長所にも気づくようになります」(第27巻「激闘」の章)と。だから大丈夫。佐山君らしく輝ける信心なんだ。

佐山 希望が湧きました。祈ることから、僕も頑張ってみます!