2021年4月26日月曜日

2021.04.26 わが友に贈る

◇今週のことば
志あるところ道あり。
今しかできない事も
今こそできる事もある。
仏の異名は「開道者」
智慧と執念で道を開け!
2021年4月26日

四条金吾殿御返事 P1143
『法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし現世安穏後生善処とは是なり、ただ世間の留難来るともとりあへ給うべからず』

【通解】
法華経を受持する以外に遊楽はない。法華経薬草喩品第五にある「現世は安穏にして後に善処に生ず」とは、このことをいうのである。ただ世間の種々の難が襲ってきても、とりあってはいけない。

名字の言 一本の鉛筆で線を引いたら、どのくらいの長さになるのか? 2021年4月26日
一本の鉛筆を最後まで使い切るとして線を引いた場合、どれくらい書けるだろう? 何と50キロ! サインペンは700メートル、ボールペンは1・5キロというから桁違いの長さだ▼小川洋子さんの近著『そこに工場があるかぎり』(集英社)で知った。鉛筆工場の方のすてきな言葉も紹介されていた。「減った分だけ、何かを生み出しているんですよ。子どもたちが勉強をして、夢をかなえてゆく。それを担っているのですから、鉛筆は素晴らしいなと思います」▼鉛筆がわが身を削り、黒い線となった分だけ、新しい未来が創られる。小欄の原稿も、今はパソコンで文字を入力するが、ひと昔前は原稿用紙に鉛筆で書いていた。記者が書いた原稿に、編集責任者が鉛筆などで直しを入れ、小欄は誕生する▼鉛筆への見方が一変した。御書に「餓鬼は恒河(=ガンジス川)を火と見る・人は水と見・天人は甘露と見る」(1050ページ)とあるように、同じ物を見ても、見る人の境涯で見え方は全く異なってくる▼「(才能ある人物は)生きる時代を照らすべく炎を上げる宿命を負った流星なのだ」(北澤真木訳)とは、鉛筆を作ったナポレオンの言。流星のごとく完全燃焼し、時代を照らした英雄は5月、没後200年を迎える。

寸鉄 2021年4月26日
利他の心で人々結ぶ学会こそ社会の誇り—日本の識者。孤独防ぐ激励益々
長野の日。いざという時に立つのが信州の伝統。皆が混迷の闇晴らす太陽
希望総会の配信に感動と決意広がる。さあ仲良き連帯で女性の世紀を牽引
「八のかぜにをかされぬを賢人」御書。全ての苦難を成長の糧に。祈り強く
コロナ禍の悩み—1位は交流機会の減少と。一本の電話も友情育む契機に

〈社説〉 2021・4・26 ヤングケアラー 初の全国調査
◇介護を担う子 周囲にも
家族の世話や介護をしている子どもたちがいる。現在、30代のある男性は、中学生の頃から母親の看病をしてきた。父親は転勤でいないため、子どもたちが担うことに。そのため、彼は高校の部活動を休みがちになった。
母親の状態は悪化し、自身で食事が取れず、寝たきりに。男性は大学進学を諦め、つきっきりで面倒を見る日が続いた。後に大学に入学したものの、就職後も、母親のそばにいることを選び、職を変えた。(澁谷智子編『ヤングケアラー わたしの語り』)
こうした、大人でも大変なケアの責任を引き受け、家族の世話や介護などを行っている18歳未満の子どもを「ヤングケアラー」という。このほど、初となる全国調査の結果が発表された。それによると、公立中学2年生の5・7%、公立の全日制高校2年生の4・1%が「世話をしている家族がいる」と回答。1学級に1〜2人のヤングケアラーがいる可能性を示す結果となった。
親子で介護していたり、幼いきょうだいの面倒を見ていたりする場合もあり、状況は千差万別だが、問題点の一つとして、学校生活や勉強への影響が挙げられる。学業の遅れや、友人関係が希薄になり孤立することも。進学や就職に影響を及ぼすこともあるという。
調査の検討委員会座長を務めた立正大学の森田久美子教授は、「最初は家族の手伝いだったのが、そのうち、頼りにされるようになり、役割が固定し、ケアの担い手となることが多い」と話す。
行政でも支援の動きが広がりつつあり、国でも支援策をまとめる方針だが、ケアを家庭だけの問題とせず、教職員、知り合い、親族等が、ケアを担う子どもに早期に気付き、ヘルパー等の福祉サービスにつなげることも必要だろう。
地域では、どう関われるのだろうか。森田教授は「気付きが大切」と指摘する。"あの子は、平日の昼間に、なぜ家にいるんだろう"という関心や"父親が病気で大変らしい"という情報からでよい、気に掛け、見守ってもらいたい。そして、ケアを担う子どもが助けを求める時には、気持ちを聞き、寄り添い、「君は一人ではないよ」と味方になってほしいと。
私たちの周囲には、家族の手伝いが生活の中心になっている子どもがいる。身近なところから力になれることを考えていきたい。

☆第3回本部幹部会・婦人部希望総会 原田会長のあいさつ
一、5・3「創価学会の日」を慶祝する「第3回本部幹部会」、ならびに婦人部結成70周年を記念する「希望総会」の開催、大変におめでとうございます(拍手)。
広宣流布、立正安国の諸活動を、最も推進してくださっている婦人部の皆さまに、心からの感謝と御礼を申し上げます。
そして、本日を飾るにふさわしい発表から、この希望総会をスタートさせていただきたいと思います。

◇永遠に広布拡大の「未来の門」を
一、これまで池田先生は「21世紀は『女性の世紀』である」と早くから語られ、21世紀を目前にした2000年の年末には、婦人部・女子部が連携して進む道を明確に示してくださり、全国各地に女性最高協議会が発足いたしました。以来、「わが"婦女一体"の麗しい連帯がある限り、学会は永遠に未来の門を開いていける」と、婦人部・女子部を温かく見守り、数多くの激励を送り続けてくださいました。
婦人部・女子部ともに、結成70周年という意義深き節目を迎えた本年は、学会創立100周年への「勝負の10年」の出発であり、今こそ池田先生のもとで「学会の永遠性」を確立すべき大事な時であります。
そこで、婦女一体の流れをより強くし、これまで以上に幅広い女性の連帯で、広布拡大と発展を目指していくために、このたび、池田先生にもご了承をいただき、「婦人部」と「女子部」を新たに「女性部」として、出発を切ることになりました。婦人部・女子部の皆さん、大変におめでとうございます(拍手)。

一、「女性部」発足の第1段階として、本年の5月3日に、現在の「婦人部」の名称を「女性部」へと変更することからスタートします。
その際、各階層の「婦人部長・副婦人部長」の役職名も、全て「女性部長・副女性部長」に変更します。たとえば、最前線の地区婦人部長は「地区女性部長」、地区副婦人部長は「地区副女性部長」に変更となります。
次に第2段階として、本年の11・18「創価学会創立記念日」を期して、現在の女子部も加えて「女性部」とし、全世代の女性の連帯を育む組織を構築していきます。
女子部も含めて「女性部」となった際は、既婚・未婚を問わず、20代までを「池田華陽会」、30代から40代を「ヤング白ゆり世代」とします。その上で、組織活動や役職などの詳細については、11月18日を期して発表することといたします。

◇"同世代の触発"と"幅広い世代の協力"
一、今や、社会進出によって働く女性が増加し、学会の中でも社会の第一線で、多彩な分野で活躍する女性が、一段と増えてまいりました。
ライフスタイルや価値観が多様化する中、「同世代での触発」と「幅広い世代が協力しての励まし」の両方が、これまで以上に重要となっています。
池田先生は、23世紀をも展望する「七つの鐘」構想を発表された2000年12月、20世紀最後の本部幹部会で、「日本の社会も、また創価学会も、女性の力が、もっと伸び伸びと発揮できるようになれば、もっと全体が勢いを増し、もっと良い方向へ進んでいくことは間違いない」と強調されました。
まさに今回の「女性部」の結成の眼目は、これまで以上に、一人一人が力を発揮できる体制をつくること、そして、同世代で触発し合い、また、幅広い世代が協力して励まし合いながら、新しい人材を増やし続け、永遠に未来の門を開いていくことにあります。
戸田先生のもとで生まれた婦人部・女子部が、結成70周年を節目に、池田先生のもとで「女性部」へと生まれ変わることとなりました。新たな出発を皆で最大にお祝いするとともに、この喜びを勢いに変えて、「勝負の10年」を開く本年の連続勝利へ、走り抜いてまいりましょう(拍手)。

☆聖教新聞創刊70周年 談話 萩本直樹代表理事
◇読者・配達員・支えてくださる全ての方々に感謝
聖教新聞はきょう、創刊70周年を迎えることができました。読者の皆さまをはじめ、「無冠の友」、新聞長、通信員、販売店、また、印刷、資材、輸送、広告など本紙を支えてくださっている全ての方々に心より感謝申し上げます。

昨年来のコロナ禍にあって、「何を発信するか」が改めて問われています。聖教新聞では感染症に関する正確な情報と幅広い視点を提供するために、青年部の代表と医学者との会議の内容をはじめ、識者へのインタビューや体験記事を通して試練を生き抜く視座を提示する「危機の時代を生きる」、奮闘する海外の同志の模様を伝える「世界の友は今」など、各種企画に取り組んできました。
ありがたいことに、多くの反響を頂いております。今後とも、仏法の生命観・社会観に根差し、懸命に生きる庶民に希望を届ける「人間の機関紙」としての使命を果たし抜いてまいります。

池田先生は聖教新聞の創刊の原点を、小説『新・人間革命』第14巻「大河」の章で詳細につづられています。
最大の苦境の渦中で悠然と広布の未来を展望された戸田先生と池田先生。その師弟の対話から誕生したことが、私たちの最大の誇りです。この峻厳な創刊の原点は、時代がいかに変わろうとも、永遠に忘れてはならないと心に期しています。

2ページ建ての旬刊(10日に1度)、5000部から出発した聖教新聞は、「日本中、世界中の人に読ませたい」との戸田先生の熱願を実現しようとされる池田先生の闘争によって、今日まで発展を続けてきました。現在、聖教電子版には206カ国・地域からアクセスがあり、海外52カ国・地域で90の姉妹紙誌が発行されています。

創刊70周年を記念して、今月13日付からは紙面を大幅にリニューアルしました。カラー紙面が倍増の8カ面となり、全体の文字も大きく、読みやすくしました。

これからも「師弟の言論城」の誇りを胸に、希望を送る紙面の制作に全力を挙げてまいります。