わが地区・ブロックに
和楽と幸福の花園を!
この揺るがぬ大情熱が
地域広布の土台となり
万代の繁栄を築く!
四条金吾殿御返事 P1149
『阿闍世王或は夢のつげにより或は耆婆がすすめにより或は心にあやしむ事ありて提婆達多をばうち捨て仏の御前にまいりてやうやうにたいほう申せしかば身の病忽にいゑ他方のいくさも留まり国土安穏になるのみならず三月の七日に御崩御なるべかりしが命をのべて四十年なり』
【通解】
阿闍世王は夢の告げにより、あるいは耆婆がすすめるところにより、心におもいあたる節もあって、提婆達多を捨てて、釈尊の御前に参上し、さまざまに今まで犯した罪をおわび申し上げると、身体も病気もたちまちになおって、他国からの侵略もやみ、国内が平和になったばかりでなく、三月七日に崩御のはずであった寿命が四十年も生き延べられた。
名字の言 沖縄の旧暦3月3日の伝統行事「浜下り」 2021年4月14日
きょう14日は旧暦の3月3日。沖縄では、この日に「浜下り」と呼ばれる催しが行われる。女性たちが浜辺でごちそうを食べ、潮干狩りを楽しむもの▼季節の変わり目のこの時期、女性たちは病や災禍を払う思いを込め、水辺で健康を願った。現在は家族で海を楽しむなどの形に変化したが、数百メートル沖まで潮が引く大潮のこの日は、母なる海が災いを遠くへ流すと、先人たちは信じたのかもしれない▼沖縄のある婦人部員は青春時代、父の病などで経済苦の中、4人姉妹の長女として母を支えた。家計を助け、妹たちの成長を見届けて結婚。待望の娘を産んだ後、がんの宣告を受ける▼娘を抱いて祈りながら、婦人は母の姿を心に浮かべた。病弱ながらも、常に笑顔を絶やさず、働きづめで家族を守り抜いた母を思うと力が湧いた。がんの手術は成功し治療も奏功。亡き父の分まで強盛に信心を貫く母と共に、彼女は今、元気に広布に励む▼御聖訓に「母の恩の深き事大海還って浅し」(御書1527ページ)と。子を産み育て、一家を包む母は偉大だ。「浜下り」の日であるきょうは、沖縄ならずとも、女性たちの健康と安穏を願いつつ、母たちに感謝を伝える日であっていい。報恩の心を持つ人は苦難に負けない。(首)
寸鉄 2021年4月14日
座談会のような小単位の語らいは平和構築の力—博士。共々に友情拡大へ
新潟の日。大聖人有縁の天地に輝く人材城。立正安国の勝利の劇を勇敢に
「弥はげむべし・はげむべし」御書。試練の今こそ変毒為薬の時。祈り強く
全国どこでも大地震襲う可能性—予測。熊本地震5年。教訓生かし備えを
高齢者3割、外出自粛で認知機能低下—調査。体動かす習慣を。軽く見ず
〈社説〉 2021・4・14 きょう熊本地震から5年
◇苦難克服の体験を前進の糧に
熊本地震からきょうで5年を迎えた。2016年(平成28年)4月14日、16日の2度にわたる激震。人々は、励まし合いながら、復興の道を歩み抜いてきた。
5年の歳月を経て、建造物なども次々に再興。先月7日には、地震で崩落した阿蘇大橋の約600メートル下流に、新阿蘇大橋が開通した。近くを走る豊肥本線が全線で運転を再開したのは昨年8月。百花咲き競う春の阿蘇路を人々が行き交えるようになった。熊本城の天守閣の復旧工事も完了し、今月26日から一般公開が始まる。"熊本のシンボル"の再びの雄姿は、市民の大きな希望になるだろう。
甚大な被害を受けた益城町には新築の家が立ち並ぶ。さらに災害に強く住みよい町を目指し、住民の協力のもと、土地区画整理事業が続く。熊本城の完全復旧の予定は2038年度。まだ、仮住まいで生活再建途上の人もいる。
復興の歩みの中で、火の国の同志は、数々の変毒為薬の実証を示してきた。
益城町に住むある青年。先に信心していた妻を励ます婦人部の先輩の姿に、学会の温かさを実感。震災から半年後に入会した。震災で勤務先が焼け、転職を余儀なくされるが、同志の激励と懸命な唱題で、念願通りの再就職を勝ち取った。信心への確信を得た青年は男子部副部長に。創価班、本紙配達員としても奮闘。「自分を強くしてくれた池田先生と学会に恩返しを」と意気盛んだ。
阿蘇・西原村に住む女子部員は震災当時、高校3年生だった。教職を目指していたが、自宅が被災し、大学受験も不安の中での挑戦に。家族のように心配してくれる同志に応えようと奮起し、志望校に合格した。昨年はコロナ禍にあっての難しい教育実習をやり抜き、この春からは、母校の中学校の教壇に立っている。
苦難を糧として、新進気鋭の広布の人材が陸続と育っている。
池田先生からの「世界一の難攻不落の人材城・熊本よ、一切の苦難の坂を越え、勝利に輝け!」との呼び掛けに、熊本の同志は、実証をもって応え続ける。
熊本では昨夏、甚大な豪雨災害もあった。自然災害は、いつ、誰に襲ってくるか分からず、ひとごとではない。震災から5年の今、防災への備えを見つめ直すとともに、地域の友と心を寄せ合い、郷土復興へ前進していきたい。
☆男子部大学校4期生入校式への池田先生のメッセージ
◇満々たる生命力で正義の師子吼を!
わが4期生の諸君、誇り高き入校、誠におめでとう!
日蓮大聖人の御聖誕800年という今この時に、元初からの誓いを果たさんと躍り出た、不思議な使命を帯びた地涌の勇者こそ、君たち一人一人です。
大聖人が、どれほど喜び見つめておられることでしょうか。
諸君を待ちわびていた共戦の先輩たちと一緒に、私も大拍手を送っております。
揺れ動く世相にあって、辛労は絶えないでしょう。しかし、大聖人は、命に及ぶ大難の中で、厳然と、また悠然と仰せになられました。
「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(御書254ページ)——すなわち"天が晴れるならば、地はおのずから明らかとなる。同様に、法華経を知る者は世間の法をも、おのずから得るであろう"と。
我らの男子部大学校は、この太陽の大仏法を学び行じ、月月・日日に、満々たる生命力を漲らせて、仕事で生活で、地域で社会で、赫々たる「価値創造の光」を放っていく希望の城です。どうか、どんな試練の闇も、わが「人間革命の光」で打ち破り、広布と人生の新たな勝利の夜明けを開いていってください。
「日蓮が一門は師子の吼るなり」(同1190ページ)です。さあ、正義の師子吼で、若き立正安国のスクラムを、朗らかに広げてくれ給え!
不二の愛弟子の健康と大活躍、そして大勝利を祈ります。
☆4月度座談会拝読御書 諫暁八幡抄
◇拝読御文
『今日蓮は去ぬる建長五年癸丑四月二十八日より今年弘安三年太歳庚辰十二月にいたるまで二十八年が間又他事なし、只妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れんとはげむ計りなり、此れ即母の赤子の口に乳を入れんとはげむ慈悲なり』(御書全集585ページ1行目〜3行目、編年体御書1340ページ1行目〜3行目)
◇[池田先生の指針から] 時代を創る要諦は「行動」に
学会員が地涌の本領を発揮する時代を迎えました。末法の「長き闇を照す」(御書589ページ)人間群が誕生することを、世界が祝福して求めています。世界中でSGIメンバーが、はつらつと活躍し、新しい地球文明を創出する舞台が整いました。「仏法西還」の一大実証たる絢爛たる地涌の乱舞によって、「太陽の仏法」が世界を照らす新時代が到来したのです。
時代を創る要諦は、どこまでも行動です。
「太陽の仏法」といっても、その実像は、いかなる時、いかなる場所であっても、そこに悩み苦しんでいる人がいる限り、その人を励まし、蘇生させていく行動の中にあります。(「大白蓮華」2015年5月号、「世界を照らす太陽の仏法」)
◇ ◆ ◇
大聖人は、幸福の大道であるこの妙法を、末法の未来のために残してくださった。
御聖訓には、次のように仰せである。
「今日蓮は去ぬる建長五年癸丑四月二十八日より今年弘安三年太歳庚辰十二月にいたるまで二十八年が間又他事なし、只妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れんとはげむ計りなり」(御書585ページ)
この妙法を弘め、全人類を不幸の流転から解き放ちたい——その願いのままに、大聖人は立宗宣言以来、日本そして世界への広布の道を開かれた。
また「日蓮もかくの如し、かかる身となるも妙法蓮華経の五字七字を弘むる故なり」(同1361ページ)とも記されている。
大聖人御自身への迫害も大難も、すべて妙法を弘めてきたためである。しかし、それによって、仏となり、未来への広宣流布の道を開くと思えば、喜びは計り知れない——と仰せになっておられる。(2005年2月「方面長協議会」でのスピーチ、『池田大作全集』第97巻所収)
◇仏法を語り広げ 社会を照らそう
[キーワード1] 広布の誓い貫く
建長5年(1253年)4月28日、日蓮大聖人は立宗を宣言され、法華経の肝心である「南無妙法蓮華経」こそ、末法の全民衆を救う大法であることを明かされました。
立宗時の御心境について、大聖人は「開目抄」で詳しく記されています。
——諸宗は人々を悪道に堕とす正法誹謗の教えを説いており、このことを知っているのは、ただ日蓮一人である。もし、このことを言い出すならば、種々の難が襲ってくるだろう。言わなければ、慈悲がないのに等しい(御書200ページ、趣意)、と。
大聖人は、深い思索を重ねられた末に、「今度・強盛の菩提心を・をこして退転せじと願じぬ」(同ページ)と、悪世末法の広宣流布に決然と立ち上がられたのです。
拝読御文では立宗以来、28年の間「他事なし」——つまり、一心に妙法流布の闘争を続けてきたと述懐されています。
大聖人は"万人の幸福の道を開くまで、何があっても退かない"との誓いを貫かれ、命に及ぶ迫害の連続を耐え忍ばれました。門下に対しても、「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561ページ)等、広宣流布の大願に生き抜くことを呼び掛けられています。
現代において、この御本仏の大願を受け継いだのが創価学会であり、なかんずく三代会長です。学会は、世界の平和と人類の幸福を実現するために、いかなる中傷や弾圧をも乗り越え、妙法を世界へ弘めてきました。大聖人の御闘争に連なる宿縁を深く自覚し、広布の誓いを果たす日々を歩んでいきましょう。
[キーワード2] 民衆への慈悲
大聖人は立宗された頃、「日蓮」と名乗られました。そのお名乗りには「太陽(日)」の意が拝されます。さらに諸御抄では、南無妙法蓮華経の仏法を「太陽」に例えられています。
太陽は万物を、分け隔てなく照らします。同じように、大聖人の仏法は、あらゆる人を救う大法なのです。
拝読御文での、「日本国の一切衆生の口に入れんとはげむ計りなり」との仰せから、全民衆に妙法を弘めようとの熱情が拝されます。その奥底には、母親が慈愛をもって赤子に乳をほどこすのと同じように、大慈悲の心が脈打っていたことが明かされています。
私たちがどんなに仏法を語っても、反対されたり、反発されたりする場合があります。それでも、真摯に語り続ける行動は、慈悲の表れにほかなりません。
一方で、相手に反対されるから話すことを諦める——それでは結局、無慈悲に通じてしまいます。
相手に話を聞いてもらえず、反論されることで、こちらが感情に左右されてしまいそうな時こそ、自身の小さな境涯の殻を打ち破る好機です。
"相手にどうすれば思いが届くのか"と、どこまでも慈悲の心で、智慧を湧かせ、勇気をもって仏法を語り抜いていくことが大切なのです。
今月20日は、聖教新聞創刊70周年の佳節です。戸田先生が、「日本中、世界中の人に読ませたい」と熱願した聖教新聞は今日、国内外へ仏法の哲理を届けています。
先行きの不透明な時代にあって、誰もが希望を求めています。「太陽の仏法」を持つ私たちが、対話を通して励ましを広げることで、社会を照らしていけるのです。