◇今週のことば
聖教と共に今日も前進。
「仏は文字に依って
衆生を度し給うなり」
励ましの言葉を広げ
人間革命の日記文書を!
2021年4月19日
報恩抄 P329
『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし』
【通解】
日蓮の慈悲が広大であるならば、南無妙法蓮華経は万年のほか未来の果てまでも流布するであろう。
名字の言 アイデアが生まれる最適な場所 2021年4月19日
古来、文章を練るのに最適な場所は「三上」といわれてきた。「馬上・枕上・厠上」の3カ所である▼現代では「電車」「寝室」「トイレ」になろうか。小欄も移動の車中で着想を得ることが少なくない。この三つの場面の共通点は「リラックスできる空間」といえよう。もちろん、すし詰めの満員電車だと事情は異なるが、環境を変えることで良いアイデアが浮かんだ経験は誰しもあるはずだ▼そんな話を先日、壮年部の友と交わしたら「じゃあ私は"四上"ですね」と返ってきた。四つ目は「畳の上」だという。「仕事や生活のことで行き詰まるたびに御本尊の前に座って、祈って、たくさん智慧を湧かせてきました」▼法華経方便品には「諸仏の智慧は甚深無量なり」と。日蓮仏法では「以信代慧」を説く。わが身に具わる仏に等しい智慧を「南無妙法蓮華経」の題目によって引き出していくのである。かつて池田先生は「祈りの姿勢」について語った。「自分らしく、ありのままの姿で御本尊の前に端座すればいいのです。そして苦しいことも、つらいことも、そのまま祈っていけばいい」▼月々日々に勤行・唱題から出発しよう。その積み重ねに、決して行き詰まることのない人生の価値創造の道がある。(恭)
寸鉄 2021年4月19日
「5・3」寿ぐ本部幹部会。さあ創価の元日から清新な決意で!勝利へ総立ち
地域で助け合う学会の絆は社会支える力—識者。危機の今こそ声掛け益々
皆に好かれる事から広布は始まるんだ—戸田先生誠実第一で周囲を味方に
忘れない勉強法—人に教えるつもりで学ぶ事と。学び伝える。行学も両輪
10分程度でも日光を直接浴びて—医師。心身健康のため。3密避けて賢く
☆御書の旭光を 第19回 新鮮な祈りから一日を出発
〈御文〉
『総じて此の法華経を強く信じまいらせて余念なく一筋に信仰する者をば影の身にそふが如く守らせ給ひ候なり』(上野殿御消息、1528ページ)
〈通解〉
総じて、この法華経を強盛に信じて、余念なく一筋に信仰する人を、(仏・菩薩・諸天等が)ちょうど影が身に添うように守護されるのである。
〈池田先生が贈る指針〉
強盛に題目を唱える人を、仏天は必ず守る。一切を良き方向へ導く働きが厳然と現れる。
ゆえに新鮮な祈りから一日を出発だ。今日もベストの価値創造をと一念を定め、具体的に祈念するのだ。一遍の題目にも無量の力がある。
奮闘する新社会人よ、妙法と共に青春を舞い征け! 勢いよくスタートダッシュを!
☆御書カフェ 華陽姉妹の語らい 久遠とははたらかさず・つくろわず・もとの儘と云う義なり 2021年4月10日
◇御文
『久遠とははたらかさず・つくろわず・もとの儘と云う義なり』(御義口伝、御書759ページ)
◇通解
久遠とははたらかさず、つくろわず、もとのままということである。
◇教えて
自分らしく広布の使命を果たしていきたいです。
◇池田先生の指導
真剣に妙法を唱え、法のため、人のため、社会のために行動するなかで、「本有無作」のありのままの凡夫の身に、偉大な仏の境涯を現していける。久遠元初のわが生命を旭日のように光り輝かせていけるのです。
「御義口伝」には、「久遠とははたらかさず・つくろわず・もとの儘と云う義なり」(御書759ページ)と説かれています。
気取りや見栄など、いらない。人と比べて、自分を卑下してもいけません。
最高に明るく伸び伸びと、自分らしさを発揮して、社会に貢献できるのが、正しき「自体顕照」の信仰です。(『御書と青年』)
◇ ◆ ◇
「広布の前進のために」「同志の幸福のために」とたゆまず祈り、心を定めていけば、私たちの一挙手一投足も必ず信心の触発となるはずだ。
共に語り、共に喜ぶ。共に充実した時間を過ごし、共々に戦い勝つ——心に積み重ねた、その福徳の歴史は、互いの人生を支える土台となる。(『随筆 輝く民衆の大城』)
☆紙上セミナー 仏法思想の輝き ドクター部医療技術部会委員長 郷野隆幸
【プロフィル】ごうの・たかゆき あん摩マッサージ指圧師。ごうの指圧治療院院長(東京都)。65歳。1955年(昭和30年)入会。東京都練馬区在住。副総区長。東京副ドクター部長。
楽観主義で健康人生を
「どうして、押したりもんだりするだけで、肩こりや腰痛が楽になるの?」と聞かれることがあります。
東洋医学では、人体の基礎的なエネルギーを「気」と言い、気が各臓器と密接に連携する道筋を「経絡」と呼びます。経絡上には気の出入口である「経穴」、つまり「ツボ」があります。どこか神秘的なイメージのあるツボ療法ですが、世界保健機関(WHO)が医学的根拠を基に効果を実証しているツボの数だけでも、私たちの体の中に361カ所あります。
ツボは、体の不調を知る目安であり、また、不調を改善するポイントにもなります。主に神経や血管が多く交差するところに存在するので、刺激すると血行が促進され、自律神経が整い、免疫力がアップするなどの働きが表れます。症状に合わせてツボを刺激することで、人間が本来持っている自然治癒力を引き出し、さまざまな症状の改善に効果を発揮します。
簡単セルフケア
季節の変わり目は、気圧の変化や寒暖差によって体に負荷がかかります。また、進学・進級や就職、職場の異動など、生活環境が変化する時期は、ストレスによって体のホルモンバランスが崩れがちです。すると、さまざまな不調が起こりやすくなります。
そこで今回は、体の調子を整えるために自分でもできる、簡単な指圧と代表的なツボを紹介します(※無理なツボ押しや、妊娠中の方、飲酒の前後での指圧は控えてください)。
はじめに押し方ですが、ツボに対して真っすぐ刺激を与える「垂直圧」が基本です。押す時は息を吐きながら、指が徐々に体に"沈み込んでいく"ように押します。
ここで取り上げるのは「労宮」「合谷」というツボ。
「労宮」は、自律神経を整え、心身の疲れに効きます。手を握った時、手のひらに中指と薬指の指先が当たるところの中間にあります。ストレスやイライラを抑え、胃腸の不調を改善し、血行促進によって肩や首のコリにも効きます。
「合谷」は、"万能のツボ"として有名です。手の甲側で、人さし指と親指の骨がぶつかる場所のくぼみの、人さし指寄りにあります。喉や歯の痛み、頭痛などの鎮痛作用があるほか、ストレスや眼精疲労、肌荒れ、便秘・下痢など、幅広い症状に効果があります。
次に、整腸を促すマッサージを紹介します。
実は今、感染症に立ち向かう上で、体を守る"免疫の最前線"として「腸」の役割が重視されています。さまざまな"外敵"と戦う免疫細胞の7割が腸でつくられ、ストレス緩和や幸福感をもたらす神経伝達物質「セロトニン」も、その9割が腸で生成されます。腸内環境を整えることで、免疫力が上がり、心身のバランスも整えていけます。
押し方は簡単。まず、両手の指をそろえて腹部に立てます。そのまま呼吸に合わせて、みぞおちから少しずつ移動させながら腹の上に「の」の字を書くように押し込みます。これを3周、繰り返します。食事の前後は避け、1日2回程度を毎日、持続してみてください。便秘や腰痛にも効果は抜群です。
◇"心のツボ"押し
仏法では「色心不二」と説き、肉体(色法)と精神(心法)が密接に影響し合っていると洞察します。「人間」という全体観に立って健康というものを考えた時、肉体だけではなく、心の働きも考慮すべきでしょう。
例えば、「喜び」「感謝」などの前向きな精神状態は人体の免疫系の働きを高めて健康を促進させ、逆に「怒り」「絶望」といったネガティブな状態は、免疫系の働きを低下させてしまうということを指摘する研究者もいます。
日蓮大聖人は「病によりて道心はをこり候なり」(御書1480ページ)と仰せです。病気という試練も、求道の心を起こす契機とし、より大きな境涯を開く糧としていく、前向きな楽観主義にこそ仏法者の生き方の真髄があります。
私自身、腰椎椎間板ヘルニアで手術を勧められ、入院を余儀なくされたことがありました。仕事もできず、経済的にも苦境に立たされました。
それでも、「南無妙法蓮華経は師子吼の如し」(同1124ページ)との御聖訓、そして池田先生の"題目の師子吼は無敵である"との励ましを胸に、"絶対勝利"の一念で祈り、病魔に挑みました。やがて、医師も驚くほど症状は好転し、再検査の結果、手術も投薬治療もすることなく「寛解」を告げられたのです。
この経験があったからこそ、仕事においても、患者さんの心に深く寄り添える自分自身に変わることができ、自らの境涯を開くことができたと感謝しています。
私は、前向きな「喜び」の心を"心のツボ"と呼んでいます。これを"押す"のは、御本尊への真剣な祈りです。題目をあげればあげるほど、心が前向きになり、元気になります。生命力が豊かになれば、心身の健康も促進されます。
最後に紹介する"心のツボ"は「笑い」です。皆で大いに笑い、今日も元気に過ごしましょう。さあ、大きく息を吸って……わっはっはっはっは!
◇[視点]真の歓喜とは
人生の道程には、さまざまな困難が起こります。むしろ、壁や悩みのない人生など、ありえないでしょう。
日蓮大聖人は、「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ」(御書1143ページ)と仰せです。目の前の苦も楽も、信心の高い境涯から悠々と見下ろし、強き祈りで、あらゆる苦悩を楽しみに変えていく。そうした深い生き方の中にこそ、真の歓喜があることを教えられています。
「何とかなる」という安易な楽観主義でも、「もうだめだ」という悲観主義でもない——信心の実践によって開かれる仏法のたくましき楽観主義とは、何があっても前向きの方向に捉え、逆風に勇敢に立ち向かっていく不屈の境涯のことなのです。
☆創立100周年へ 第3回本部幹部会 婦人部希望総会
◇婦人部と女子部で「女性部」発足へ
◇5月3日に婦人部の名称を変更 11月18日を期して女子部と一体に
栄光の5月3日「創価学会の日」を慶祝する第3回本部幹部会が18日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。6・10「部結成70周年」を記念する婦人部希望総会の意義を込めたもの。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表と出席。席上、婦人部と女子部が「女性部」として出発することが発表された。5月3日に婦人部の名称が「女性部」となり、11月18日を期して、両部が一体となる。池田大作先生はメッセージ(3面に掲載)を贈り、女性部の誕生を祝福。広布の女性たちを先頭に、慈悲と勇気と忍耐で「太陽の仏法」を語り切ってきた学会精神の真髄を今再び燃え上がらせ、妙法の大良薬の功力を地域へ世界へ満々とみなぎらせようと呼び掛けた。(2・3面に関連記事。全国配信は23日から29日<配信の会場と時間等は各県・区で決定>。同期間中、「モバイルSTB」「SOKAnet」でも視聴可能)
◇池田先生がメッセージ「地域へ世界へ太陽の仏法の功力を満々と」 原田会長、永石婦人部長が各部の代表と出席
創価の女性の「希望の世紀」が晴れ晴れと幕を開けた。
未明まで吹き荒れた春の嵐はやみ、新緑の東京に赫々と太陽が昇る。広宣流布の新生の船出を、諸天も寿ぐかのような青空が一面に広がった。
創価の元日である「5月3日」を祝賀し、師弟不二の「7月3日」へ凱歌の行進を誓い合う本部幹部会。「わが婦人部・女子部の結成70年の偉大なる歴史を昇華して、颯爽と『女性部』の誕生、誠におめでとう!」——池田先生がメッセージで呼び掛けると、講堂は万雷の拍手に包まれた。その模様を、初代会長・牧口常三郎先生と第2代会長・戸田城聖先生の肖像が厳然と見守っている。
幹部会では冒頭、原田会長があいさつし、「女性部」の発足を発表。戸田先生のもとで生まれた婦人部と女子部が、ともに結成70周年を迎える本年、池田先生のもとから女性部として出発することを、皆で最大に祝福したいと述べた。次いで大串女子部長、永石婦人部長が、女性部の発足へ、それぞれの部結成70周年を広布拡大の勝利の実証で飾る決意を語った。
——今年の5月3日は戸田先生の会長就任70周年。その陰には、事業の行き詰まりで窮地の恩師を一人支えた、若き池田先生の激闘があった。
戸田先生は就任直前の1951年(昭和26年)4月20日、聖教新聞を創刊。就任翌月の6月に、ただちに婦人部を、7月には、男子部と女子部を結成した。
終戦から6年。誤った思想のもと始められた戦争によって、多くの女性たちが家族を失い、時代に翻弄され、悲哀に泣いていた。その女性たちに、広宣流布の道に生きる中に、宿命転換と人間革命と幸福の道があることを指し示したのである。
1960年(昭和35年)5月3日、第3代会長に就任した池田先生は戸田先生の心のままに、日本中、世界中の創価の母と華陽の乙女に、たゆみない激励の光を送り続けた。「女性の希望の世紀」を展望し、麗しき"婦女一体"の連帯を温かく見守り続けてきた。
このたびの「女性部」の発足は、女性の社会進出、ライフスタイルや価値観の多様化という時代の変化を踏まえながら、これまでの"婦女一体"の流れを一層強くし、より幅広い人材を糾合し、永遠に広布の「未来の門」を開いていくためのものである。
歴史的な発表に当たって、次々と喜びの声が寄せられた。
「隆々たる人材の大河を築く使命を担う女性部の発足です。その発表の場に居合わせた私たちの使命は大きいと感じます。眼前の広布の山を必ず勝ち越え、私たちが加わる『11・18』を迎えます」(総東京女子部)
「新時代の到来に心が弾みます。戸田先生のもとで結成された婦人部・女子部が、池田先生・奥さまのもとで女性部として出発することに深い意義を感じています。先駆者の誇りを胸に、必ず新たな師弟勝利の金字塔を打ち立ててまいります」(関西婦人部)
◆◇◆
幹部会では、原田会長による「女性部」の発表、大串女子部長、永石婦人部長のあいさつの後、音楽隊・創価グロリア吹奏楽団と鼓笛隊・創価シャイニングスピリッツによる「母」の歌の祝賀演奏(事前収録)が披露された。
池田主任副会長が、池田先生のメッセージを紹介。次に、ベネズエラSGI(創価学会インタナショナル)のサラス理事長のあいさつ動画が放映された。同理事長は混迷する国内情勢の中でも、皆で励まし合いながら師弟共戦の前進を続ける、同SGIの奮闘の模様を述べた。
志賀青年部長は、立正安国の対話にまい進する各地の青年部の活動を報告した。
再び登壇した原田会長は、本年の11月18日を記念して発刊が予定されている、新版の御書全集の概要を紹介。さらに、学会創立100周年記念事業となる建設計画を発表した(ともに後日詳報)。
最後に、VOD番組「勇気こそ 栄光の『5・3』を貫く魂」を皆で視聴した。