2021年4月10日土曜日

2021.04.10 わが友に贈る

求道の人には
限りない歓喜がある。
歓喜ある人には
苦難に勝つ勢いがある。
ここに成長の秘訣が!

顕仏未来記 P507
『日本国中に日蓮を除いては誰人を取り出して法華経の行者と為さん汝日蓮を謗らんとして仏記を虚妄にす豈大悪人に非ずや』

【通解】
日本国中において、日蓮を除いてほかに、誰人を選びだして法華経の行者ということができようか。あなたはこの法華経の行者である日蓮を誹謗しようとして、仏の未来記を虚妄にするのである。これこそ、まさに大悪人ではないか。

名字の言 読者から寄せられた手紙を読んで 2021年4月10日
読者からお便りを頂戴した。中学の時に病気になり高校も行けず、文章を読むのが苦手だった女性から。父親に「新聞の大きな見出しの文字だけでも毎日、読むように」と言われ、本紙を開くようになった▼毎日、見出しを眺めているうちに、記事の小さい文字も読むように。分からない言葉があったり疑問が湧いたりすると、今は亡き父親や御書を読破した夫が"教師"となって教えてくれた。こうして少しずつ言葉を覚え、やがて記事の内容を楽しめる自分になった▼先日、本紙の美しい風景の写真が目に留まった。「現代の桃源郷」と呼ばれる埼玉県の山村を紹介する記事だった。読み進むと、次男が大学に入学した春に見た「ピンクの桃の花の丘」の風景がよみがえり、「山笑う」という春の季語が頭に浮かんだ。女性は20年前、この言葉の意味を調べ、四季を表現する言葉の豊かさに感動したのだという▼便りは「勇気を出して手紙を書きました」と始まり、今回の記事に出合った感想で結ばれていた。「目に映り、心に響き、温かさでいっぱいです」。かつて文字を読むのが苦手だった方が書いた一文字一文字は輝いて見えた▼本紙創刊70周年を迎える今、読者の皆さまに一層、希望と勇気と活力あふれる紙面を届けたいと決意した。(側)

寸鉄 2021年4月10日
「仏種は縁に従って起る」御書。あいさつ一つも仏縁拡大の好機。大誠実で
奈良婦人部の日。常勝の母の祈りは無敵!友に蘇生の力送る励まし今こそ
各人が力を発揮すれば団結も強く—恩師。我こそ広布の主人公の心で進め
長時間のイヤホン使用で難聴の恐れと。1時間に5分—適度な休憩が必須
小学校35人学級へ。公明が"重い扉"開いた—識者未来つくる確かな実現力

☆質問BOX "同盟唱題"とは?
回答
"同盟唱題"は、祈る時間を合わせ、広布の目標や友の幸福などを願い、心一つに題目を唱えることです。
戸田先生は、獄中から子息へ送った手紙に「朝何時でも君の都合良い時、御本尊様に向かって題目を百ペン唱える。その時、御父さんも同時刻に百ペン唱えます。(中略)これを父子同盟としよう」とつづられました。
また、イギリスとアルゼンチンがフォークランド紛争(マルビナス戦争)という危機の渦中にあった際、両国の同志は争いの終結を祈る"同盟唱題"を続けていたという歴史もあります。
たとえ、直接会うことが難しい状況であったとしても、心と心を通い合わせることはできる——。"同盟唱題"は、やむにやまれぬ熱き思いから生まれた祈りなのです。

☆みんなで学ぶ教学 第15回 持続の信心
◇挑戦の日々に限りない成長が
今回の「みんなで学ぶ教学」は「持続の信心」がテーマです。いよいよ新年度がスタートしました。何かと多忙な時期ですが、流されることなく、信心の実践を続けていく日々に成長があります。最近、疲れている新入会のリホさんは、地区婦人部長のユリコさんに電話で相談しています。

リホ ユリコさん、今、少し電話で話してもいいですか?

ユリコ 大丈夫よ。どうしたの?

リホ 新年度を迎えて、新たに大事な仕事を担当するようになったんですけど、すごく忙しくなって……。帰宅したら疲れ切ってしまって、なかなか、しっかりと御本尊様の前に座れないんです。

ユリコ 大事な仕事を任せられるなんて、すごいことね! リホさんの気持ちは分かるわ。題目を唱えたほうがいいのは分かっていても、疲れていると、"今日はもういいかな"って思ってしまうのよね。朝も、ぎりぎりまで寝ていたくなっちゃうし。

リホ そうなんです。気持ちに余裕がなくなるというか……。そんな自分の現状に、またへこんでしまいます。

ユリコ 心配しないで。私にも同じような経験があるわ。

リホ ユリコさんにも、そんなときがあったんですか?

ユリコ 私だけじゃないわ。誰にでもあることよ。もちろん、毎日しっかりと唱題することが一番よ。でも、大きく睡眠時間を削ったり、無理をして体調を崩してしまったりしてはいけないわ。大切なことは御本尊に向かう挑戦を続けることよ。「持続の信心」ね。

リホ 疲れているときでも、お題目を三唱だけは、がんばってみようかな……。

ユリコ 日蓮大聖人は、「一遍此の首題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰に集まる」(御書498ページ)と仰せよ。
たとえ、たった一遍であったとしても、題目を唱えることには、限りない功徳があることを教えられているの。

リホ たった一遍であってもですか?

ユリコ だからといって、"一遍だけでいい"という意味ではないわよ(笑い)。
多忙な日々かもしれないけれど、時間をつくって、真剣な思いを込めた唱題を続ければ、どこまでも自身を成長させていくことができるのよ。

リホ そうなんですね。でも、今日は頑張れたとしても、なかなか続かなくて……。

ユリコ 大丈夫よ。池田先生は「『三日坊主』、つまり三日しか続かなかったとしても、かまわない。また決意して、挑戦すればいいんです。三日坊主も10回繰り返せば30日で、1カ月です。1カ月できれば、1年だってできる。粘り強く繰り返すことで、当たり前の日課になっていきます。大事な点は、へこたれずに何度でも決意できるかどうかです」と語られているわ。
"題目を唱えよう"と、信心に励み続ける持続の日々に、限りない成長があるのよ。できなかったことを嘆くより、一遍でも唱えられたことに、感謝していきましょう。

リホ なんだか、少し心が軽くなった気がします。祈れること自体が幸せなんですね。よーし! ユリコさん、明日の朝、"同盟唱題"してもらってもいいですか?

ユリコ そうやってすぐに決意できるリホさんは素晴らしいわね! もちろん、喜んで"同盟唱題"させてもらうわ。