2021年1月14日木曜日

2021.01.14 わが友に贈る

「大悪をこれば
大善きたる」御書。
どんな困難があっても
変毒為薬できる仏法だ。
強き祈りから出発を!

太田左衛門尉御返事 P1015
『予が法門は四悉檀を心に懸けて申すならば強ちに成仏の理に違わざれば且らく世間普通の義を用ゆべきか』

【通解】
私の法門は四悉檀を心掛けて説くならば、成仏の理に大きく違わないのであれば、とりあえず、一般社会の道理を用いるべきである。

名字の言 膨大な日記を残した文豪トルストイ 2021年1月14日
日記帳の売り上げが伸びているという。コロナ禍が一因だそうだ。激変する社会の中で、自身を見つめ直した日々の軌跡を残したいということだろう▼文豪トルストイは、生涯にわたり膨大な日記を残したことで知られる。若き日には、作家として試行錯誤を繰り返した苦悩を赤裸々に記した。「書けず。すっかり萎えた拙い筆」「ほとんどひと月何も書かず」▼それでも「よかろうが、わるかろうが、つねに書かねばならぬ」とペンを執り続けた。そうすることで「仕事に慣れ、文体が出来てくる」からだ。反対に書いていないと心に迷いが生まれ、堕落してしまうと自戒した(中村融訳『トルストイ全集18 日記・書簡』河出書房新社)。池田先生は文豪の挑戦を通し、「ともかく『前へ』進むことである。そこに、『道』は開けていく」と訴えた▼御書には「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(1190ページ)と。人生も広布も一日一日が仏と魔との闘争。心に妥協や油断が生じた瞬間から、退歩が始まっている▼釈尊が弟子に託した遺言は「怠ることなく修行を完成なさい」(中村元訳『ブッダ最後の旅』岩波文庫)だった。どんな時も誓いの道を歩き続けよう。その人が、"黄金の自分史"をつづりゆく人である。(恭)

寸鉄 2021年1月14日
人類に尽くす若人を育てるのだ—恩師。青年よ大目的へ今日も確かな一歩
四国婦人部の日。民衆が築きし広布の城。試練の今こそ希望の連帯拡大!
「きわめて・まけじだまし(不負魂)の人」御書。不動の信心で活路を開け
資源なき日本は教育立国るべき—学者。聖業に挑む教育本部の使命深し
無症状でも誰もが感染の可能性。3密回避、マスク等、人にうつさぬ対策を

〈社説〉2021・1・14 あす「中等部結成記念日」
◇未来を生きる宝の友に伴走を
「"成人の日"の十五日は、各地とも晴天に恵まれ」——1965年1月15日に行われた中等部結成の集いを報じる本紙は、この書き出しから始まっている。
中等部が"産声"を上げた日が、当時の「成人の日」であったことに、感慨を深くする。結成から今日に至るまで、池田先生は一貫して「皆さんを"子ども"とは考えていません。日本の、世界の宝と思っています」と、中等部員に最大の尊敬を寄せてきたからである。
思想家ルソーは教育小説『エミール』の中で、10代の青春期を「第2の誕生」と呼んだ。母親の"産みの苦しみ"を伴って生を受ける瞬間が、「第1の誕生」だ。同書では第2の誕生の様子が次のように描かれる。「気分の変化、たびたびの興奮、たえまない精神の動揺が子どもをほとんど手におえなくする。まえには素直に従っていた人の声も子どもには聞こえなくなる。それは熱病にかかったライオンのようなものだ」(今野一雄訳)
いらだち、不安、葛藤——さながら、第2の誕生に伴う"陣痛のうめき"とも言えよう。自我に目覚めた子どもたちが発する"自分らしく生きたい"との心の叫びである。こうした時期を迎えるのは多くの場合、中学時代かもしれない。まして現代の中学生は、コロナ禍による環境の変化にもさらされている。その精神的な負担は推して知るべしだ。
しかし、ある調査によれば、中学生の5人に1人が「悩みを相談できる相手が誰もいない」と答えたという。
先の『エミール』の引用の続きには、「子どもは指導者をみとめず、指導されることを欲しなくなる」とある。彼ら・彼女らが求めているのは、同じ目線で共に悩み、祈り、一緒に歩み続けてくれる"伴走者"ではなかろうか。
ある男子部の友は、中学時代のいじめや不登校の経験を通し、未来部員の悩みに耳を傾けている。彼がいつも伝えるのは、池田先生が『希望対話』(普及版)で寄せた次の言葉だ。「勉強のことで悩み、友だちのことで悩み、親のことで悩み、将来のことで悩み……みなさんの話を聞いて、私は『みんな、何と真剣なのだろう!』と心から感動しました。真剣に生きている人だけが、真剣に悩む力をもっているからです。悩みがいっぱいあるということは、それだけ、心が大きく強く成長している証拠なのです」
人は、自分のありのままを受け入れてくれる存在を得た時に、「安心」する。自身の悩みに明日を開く意味があると感じた時に、「希望」が湧く。あす15日は56回目の"中等部の誕生日"——未来を生きる友に敬意を込めて、創価家族から"エールの花束"を贈りたい。

☆御書カフェ 華陽姉妹の語らい 2021年1月9日
◇御文
『闇なれども灯入りぬれば明かなり』(四条金吾女房御書、1109ページ)

◇通解
闇であっても灯をともせば明るくなる。

◇教えて
苦難の時にも、希望をもって前へ進みたいです。

◇池田先生の指導
妙法を持ち、広宣流布に生きる皆さんは、全員が太陽です。清らかな妙法蓮華の当体です。これが「華陽」の生命なのです。
ですから、胸を張って自信満々と進むことです。わが生命を遠慮せずに輝かせていくことです。地味な仕事や陰の舞台でも構わない。自分の仏の生命が光っていれば、そこが本有常住の「寂光土」となります。(『御書と青年』)
◇ ◆ ◇ 
乱世を照らし、転換しゆく最強のエネルギーは何か。それは君たち若人の情熱である。
使命深き青春には、次々と試練の山が立ちはだかる。一つ一つに勇んで挑む若き不屈の情熱が、偉大な価値を創造していくのだ。(中略)
題目こそ、情熱の極致である。張りのある勤行・唱題で、大宇宙の究極のリズムに則り、生命力を満々と発揮していくのだ。
一日一日、挑戦である。地道な努力を続ける青年には、誰人も敵わない。信行学の基本を大切に、自分自身を大きく鍛え上げよう!(2016・7・20付、「創価新報」掲載の「勝利の人間学」)

☆創立100周年へ第1回本部幹部会 広宣流布大誓堂で開催
学会創立100周年へ出発する「第1回本部幹部会」が7日午後、「希望・勝利の年」の開幕を記念して、広宣流布大誓堂(東京・信濃町)の三代会長記念会議場で開催された。
池田大作先生はメッセージを贈り、日蓮仏法は全民衆の苦悩の闇を照らし晴らす、「世界平和」「永遠の幸福」の最極の哲理であると強調。誓願の国土の安穏と繁栄を祈り抜きながら、この十年を決しゆく勝負の一年、希望・勝利の「不二の旅」を共々に決意し合おうと呼び掛けた。
(全国配信は15日から24日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。同期間中、「モバイルSTB」「SOKAnet」でも視聴可能)

◇池田先生がメッセージ「希望・勝利の『不二の旅』を共々に
三代会長記念会議場に、映像を通して、音楽隊・創価ルネサンスバンガードの勇壮なファンファーレが鳴り響く。
いよいよ学会創立100周年への"勝負の十年"が開幕した!
本年は、日蓮大聖人の御聖誕800年。また初代会長・牧口常三郎先生の生誕150周年、戸田城聖先生の第2代会長就任70周年、池田先生の「大阪の戦い」「山口開拓指導」65周年。さらに、聖教新聞創刊70周年、壮年部結成55周年、婦人部・男子部・女子部結成70周年など、幾重にも意義深い節目を刻む。
池田先生はメッセージの中で、これからの十年は、地球の大難をも払い、「生命尊厳」「人間革命」を基軸とした「新たな人類文明」を建設しゆく大事な時であると言及。その勝利を決するのが本年であると強調した。
師への誓いを胸に、未来を見据えて「今なすべきこと」に全力を尽くす。新生の決意と不屈の挑戦に、広布と人生の栄冠は輝く。
その先頭に立つのが、創立100周年の主役である後継の青年だ。

◇未来部・青年部の代表が決意の書き初め
幹部会の冒頭、未来部・青年部の代表による、2030年への決意を記した"書き初め"の映像が映し出された。
「価値創造」としたためたのは、女子部の小松恵美さん。ファッションブランドの新作発表会「パリ・コレクション」にも出品する日本の洋服ブランドで、デザイナーとして奮闘。フランスでの"パリコレ"の舞台裏では通訳も務めた。
信心の原点は、高校時代のカナダ留学。周囲と自分を比べて落ち込んでいた時に読んだ小説『人間革命』『新・人間革命』だった。
「すべてのものには使命がある」——小説につづられた言葉に、小松さんは"どんなことがあっても一切を成長の糧にできる生き方を"と心に決めた。デザイナーを目指し始めたのもこの頃。1枚の布から多彩な洋服を生み出す仕事は、価値創造の哲学に通じると感じた。
「私の夢は、自身が立ち上げたブランドで"パリコレ"に出品すること。洋服を通して『創価』の哲学を世界に広げていきます!
男子部の東山亮さんは「弟子の道」の文字に決意を込めた。
昨年、大手銀行に就職。社会人1年目の緊張や重圧に加え、コロナ禍によって環境は変化の連続だった。
その中で、男子部大学校生として、先輩と共に池田先生の指導や小説『新・人間革命』を研さん。「信頼とは、日々の誠実な行動の積み重ねによって、獲得される」との言葉に心打たれた。以来、山本伸一の振る舞いに自身も挑戦。職場でのあいさつや、どんな仕事も積極的に引き受ける姿勢で周囲からの信頼を得た。
発展途上国のインフラ整備に携わり、貧困にあえぐ人々を救いたいと語る東山さん。「弟子の実践を貫き、必ず社会で勝利の実証を示します!」

◇人間革命の新たな文明建設を!
幹部会は、広宣流布大誓堂の三代会長記念会議場で、参加者のない形で行われた。
田代副会長(創価大学理事長)が、箱根駅伝で大躍進した創大駅伝部への応援に感謝を述べた。次いで、韓国SGIの田正美女子部長がコロナ禍の中で同志の絆を強めた活動体験を語る映像が流された。
特別企画「サンライズステージ」では、昨年12月に収録された、創価ルネサンスバンガードのファンファーレと圧巻の演技・演奏が披露された。
続いて、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介した。
志賀青年部長は、師匠の誓願を受け継ぐ"「新・人間革命」世代"が挑む、友情と信頼の対話拡大が、創価の勝利を開き、社会の希望になると力説。
永石婦人部長は、自身の一念の変革から希望と勝利は生まれると述べ、「人間革命」即「立正安国」を目指し、朗らかに前進をと呼び掛けた。
原田会長は、冒頭、コロナ禍でさまざまな制約がある中で、懸命に奮闘する同志に心から感謝した。そして、試練に直面する今こそ、"希望の源泉""勝利への羅針盤"である池田先生の指導を身読していく挑戦に、変毒為薬への転換点があると強調。いかなる状況にあっても、心は一歩も退くことなく、人生と広布の勝利の一年にしていこうと訴えた。

※本部幹部会の「モバイルSTB」での配信は、15日午前0時から(インターネットを通してダウンロードが必要)。「SOKAnet」での配信は、同日午後4時からとなります。