大切な新成人の友よ!
"これだけは負けない"
といえる一剣を磨こう。
新生の時代を担う
大樹と育ちゆけ!
上野殿御返事 P1544
『今の時法華経を信ずる人あり或は火のごとく信ずる人もあり或は水のごとく信ずる人もあり、聴聞する時はもへたつばかりをもへどもとをざかりぬればすつる心あり、水のごとくと申すはいつもたいせず信ずるなり』
【通解】
今の時代に、法華経を信ずる人がいる。あるいは火の燃えるように信ずる人もあり、あるいは水が流れるように信ずる人もいる。教えを聴いた時は燃え立つばかりに思うが、遠ざかると、信心を捨てる心が起きてしまう。水のように信ずるとは、常に後退することなく信ずることをいう。
名字の言 「30年」——「世」の字義から考える 2021年1月9日
「世」という文字は、「30年」という時の長さや流れを指す意味も持つ。漢字の成り立ちが「十」を三つ並べた「丗」から来ていることからも理解できる▼「一世代」といった場合も約30年を意味する。"一世一代"で終わってしまう事業に永続性はない。偉業は、発展の節を刻みながら、世代から次の世代へ受け継がれてこそ、深遠な価値が広がっていくもの▼広布史も同様である。1930年、学会が誕生。その30年後、池田先生が第3代会長に就任し、恩師の遺志を継いで広布の構想を次々と実現していく。さらに30年後の創立60周年を勝ち開いた際、先生は語った。「1960年以来、約30年で、大聖人の御遺命である世界広宣流布の基盤をつくることができた」と。そして次代の広布を青年に託した▼第2次宗門事件が勃発したのも同時期だった。しかし、創価の同志は師と共に前進し、創立90周年を荘厳。そして今、新たな30年が開幕した。出発を期す今月の本部幹部会を「第1回」とする意義は大きい▼論語に「王者があるとするならば、きっと30年にしてあまねく人の道を守る社会となるであろう」とある。混沌とし、社会の確かな未来が見えない現代。真の人間主義の世界を築く"王者"の出現を、時代は渇望している。(城)
寸鉄 2021年1月9日
「結句は勝負を決せざらん」御書。困難に挑みゆく時こそ誓願の祈りで前へ
東京・目黒師弟正義の日。一人への励ましが壁破る力。真心の声掛け今日も
改めて感染予防、再確認。マスクの着用・3密回避・手洗い・換気。皆で実践
空気が乾燥、火災に呉々も注意。百千万億倍の用心で火の元確認がっちり
各地で大雪。無冠の友よ断じて無事故最優先で。いつも本当にありがとう
☆方面長会議での原田会長の指導 2021年1月7日
◇「立正安国」へ強き信心で出発 励まし拡大へ自ら波を起こそう
一、「希望・勝利の年」の開幕に当たり、創価大学駅伝部が箱根駅伝で見事、往路優勝、そして総合2位という快挙を成し遂げました。大変におめでとうございます!
私たちも創大生の力走に負けず、勇躍の出発を切っていきたいと思います。
一、昨年末の財務につきましては、皆さまの強き祈りと、温かな、また、こまやかな励ましにより、一切無事故で終了することができました。本当にありがとうございました。
コロナ禍にあって、厳しい経済状況が続く中、多くの同志が「創立90周年を飾り、池田先生の会長就任60周年の佳節をお祝いしたい」との気持ちで取り組んでくださいました。
改めて厚く御礼を申し上げます。
仏意仏勅の創価学会を守り、世界広布を支える広布部員の皆さまに福徳は無量です。まして、大変な経済状況の中、宿命転換を懸けて取り組んでくださった赤誠が、大きな功徳となって花開くことは間違いありません。
今後、受領証の配布も行われます。真心を込めて、丁寧にお渡ししていきたいと思います。
◇感染防止の再徹底を
一、創価大学駅伝部の快走に沸いた新年でありましたが、一方で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で迎えた新年でもありました。年末年始の休みも返上し、国民の命を守る聖業に当たってくださっている医療従事者の皆さま、エッセンシャルワーカー(社会の維持に不可欠な仕事の従事者)の皆さまに、心からの御礼と感謝を申し上げます。
昨年末の青年部と医学者による会議でも、「医療現場を守るためにも、私たちにできることは、こうした医療従事者の置かれた状況を想像しながら、基本的な感染防止対策に努めること」と語り合われました。
私たちは改めて「マスクの着用」「身体的距離の確保」「手洗いの励行」「小まめな換気」、さらには「皆で集っての勤行・唱題はしない、学会歌は歌わない」「訪問・激励の際に飲食しない」などを確認・徹底したい。
その上で、首都圏の1都3県には7日にも緊急事態宣言の発令が決定される、と報道されています。宣言に伴う活動様式については該当の方面・県の皆さまと協議し、よく連携を取りながら進めていきたい。それ以外の方面・県については、感染防止に十分注意を払いながら、これまで通り諸活動を進めていきます。
信心の眼で見れば、日蓮大聖人は大疫病をはじめ大地震・大飢饉と、社会を覆う惨状に心を痛められ、「立正安国論」を御執筆されました。そしてコロナ禍にあって池田先生は、私たちの目指すべき指標を「立正安世界」と呼び掛けられ、昨年末の各部代表者会議でも、戸田先生の"全人類を幸福にしていかなくてはならない。そのために命をなげうとうと思うと、力が出る。元気になる。怖いものなど、何もなくなるんだよ"との言葉を紹介され、「これが、我ら創価の師弟の魂である」と教えてくださいました。
創立100周年へ人類の宿命転換を成し遂げる「勝負の10年」、その初陣となる本年です。私たちは、困難に立ち向かう今だからこそ、「結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし」(御書998ページ)の御金言を生命に刻み、「立正安国」「立正安世界」へ、強き信心で断じて広布を進めてまいりたい。この決意で、一年の出発を切っていきたいと思います。
◇衆望に応える党たれ
一、感染が拡大する中、政治家の言動が耳目を集めています。本年は衆院選・都議選が行われる年でもあり、今年一年を展望する新聞各紙の元日号の社説にも「政治の信頼」「民主政治の再生」が論じられていました。
危機に直面する激動の時代だからこそ、政治の役割は、ますます大きくなっている。その中で、連立与党の要である公明党の使命も、より重要になっています。公明新聞の元日号で山口代表と対談した一橋大学の中北浩爾教授も、次のように話していました。
「(政治指導者は)国民感情に寄り添い、勇気と安心感を広げる言葉を発することが大切です。同時に、地域の感染状況の実情を知る自治体の首長とも足並みをそろえなければなりません。国、地方の両方で与党の立場にいる公明党の役割は大きいと思います」
「政権に公明党がいるからこそ、政策的な広がりが生まれます」「公明党は『公助』があれば頑張れる人を大事にします。その姿勢は『大衆とともに』という結党以来の理念に根差していると感じます」
今や識者も高く評価する公明党の立党精神ですが、小説『新・人間革命』第9巻「衆望」の章には、公明党の結党、また議会改革に奮闘する都議会公明党の模様が描かれています。
明確なる「指導理念をもつ政党」。政治改革のための「清潔な政党」。そして「大衆の味方となり、仏法の慈悲の精神を政治に反映させゆく政党が、今こそ躍り出るべきであろう。それが衆望ではないか——山本伸一は、こう結論したのである。彼は、日本の政治の現状を検証していくなかで、公明党の結成の意志を固め、あえて嵐に向かって、船出しようとしていた」とつづられています。
公明党の議員には、この原点に立ち返って、政治の信頼を勝ち取り、民主政治を再生すべく、衆望に応える活躍を見せてもらいたい。そして私たちも、小説『新・人間革命』を通して、党の創立者である池田先生の思いを学び、立正安国への決意を固めてまいりたい。
◇師弟の覚悟を胸に
一、今後も感染防止に注意しながらの活動になりますが、本年一年間の活動基調として、学会活動の根本、そして今年の勝利を開く根本は、「一対一の励まし」にあることを改めて確認したい。
池田先生はかつて、「一対一で語り合ってこそ、本当のことが分かる。一対一の触発があってこそ、一人一人の持つ『大きな力』を引き出していくことができる」「友の励ましのために、一軒一軒、足を運ぶ。その地道な労苦によって起こした『一波』が、『万波』に広がっていくのだ」と指導してくださいました。
あの二月闘争も、そして本年65周年を迎える「大阪の戦い」も、若き先生は徹底して一人の同志のために動き、一対一の対話を重ねて、広布の歴史を開かれました。
翻って今、コロナ禍だからこそ、一人一人の状況をよく知ることが重要です。そして、皆が力を発揮できなければ、勝利は見えてこない。そのための要諦は、リーダーがどれだけ一人一人のもとに足を運び、一人一人を励ませるのか。これに尽きます。たとえ緊急事態宣言下であっても、電話やオンライン等で励ますことができる。
全ての地区で、担当幹部も含めて「誰が誰を励ますか」を明確にして、自らの激励の一波から万波へと波動を起こしてまいりたい。
一、本年の4月20日で、聖教新聞は創刊70周年の佳節を迎えます。コロナ禍の中でも聖教新聞の紙面充実は目覚ましく、反響の声も数多く届いています。
創刊記念日を目指し、聖教新聞の拡大に各方面・県で工夫しての取り組みを、よろしくお願いします。
一、1月号の「大白蓮華」巻頭言には、1951年(昭和26年)の1月6日、戸田先生が事業の最大の窮地にあって、「私の、この世に生まれた使命は、また君の使命なんだよ」「強く、強く、一緒に前へ進むのだ!」と、池田先生に一切の後事を託されたことをつづってくださいました。
70年前のきょう(6日)、若き日の池田先生が、深き師弟の覚悟を決めて、全てを打開されたように、私たちも師弟の誓いを新たにして出発してまいりたい。
さあ、「希望」を胸に、「勝利」に向けて、池田先生と共に「強く、強く、前へ進むのだ」——この決意で、勇んで出発しようではありませんか!