2021年1月3日日曜日

2021.01.03 わが友に贈る

新聞休刊日

諸経と法華経と難易の事 P992
『仏法やうやく顛倒しければ世間も又濁乱せり、仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり、幸なるは我が一門仏意に随つて自然に薩般若海に流入す、世間の学者の若きは随他意を信じて苦海に沈まんことなり』

【通解】
それなのに、どうしたわけか弘法・慈覚・智証の義を根本にしてしまったから、日本では法華経最勝の義が隠れてしまい、すでに四百余年がたった。これはちょうど、珠を石に替え、栴檀の香木を凡木に替えたようなものである。
仏法がこのように次第次第に顛倒したので、世間もまた濁り乱れてしまった。仏法は本体であり世間法はその影のようなものである。体が曲がれば影は斜めになる。幸に我が一門は仏の御本意に随って自然に涅槃の海に入ることができるが、世間の学者達は随他意の経を信じて苦海に沈むことになる。

☆心に御書を 第99回 大生命力で病魔に負けるな!
<御文>
『此の経を受持し奉る者は病即消滅疑無きなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者是なり』(御義口伝、774ページ)

<通解>
この法華経(御本尊)を受持する者は、(三毒の病をはじめ一切の)病が消滅することは疑いない。いま日蓮と門下のように南無妙法蓮華経と唱える者がこれである。

<池田先生が贈る指針>
妙法は無量無辺の希望である。題目の師子吼から尽きせぬ勇気が湧き上がる。誓願の祈りと仏界の涌現は一体なのだ。
病との闘いは避けられない。しかし、いかなる病魔にも断じて屈しない色心不二の大生命力を出せるのが信仰である。
宿命をも使命に転じ、自他共に生命の宝塔を「常楽我浄」の香で荘厳しゆくのだ。

★★★★★ 創価大学が箱根駅伝往路優勝 ★★★★★
◇史上初、開学50周年飾る快挙
第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日に行われ、4度目の出場となった創価大学が5時間28分8秒で、同校初となる「往路優勝」を果たした。
箱根初出場から6年の時を経て、「1月2日」につかんだ栄冠! 目標の「総合3位」、さらにそれを上回る成績へ、あすの復路に向けて最高の流れをつくった。
午前8時。大手町の読売新聞社前で、全21チームによる5区間107・5キロのタスキリレーの号砲が鳴った。
創価大学の1区を託されたのは、福田悠一選手(4年)。同校の1万メートルと5000メートルの日本人歴代記録を更新したエースは終始、安定感のある落ち着いた走りを見せる。
序盤は選手たちが互いにけん制し合い、史上まれに見るスローペースの展開に。「何度も前に出ようとした」という福田選手だったが、「終盤が勝負所になる」とレースを冷静に見極め、我慢の走りで"時"を待った。
その狙い通り、残り3キロ付近の六郷橋からスパートをかけた他大学に競り勝ち、「区間5位以内」の目標を上回る3位で鶴見中継所に飛び込んだ。
「90点の走りです。満足しています」と福田選手。この日本人エースが生んだ勢いを、「花の2区」でケニア人留学生のフィリップ・ムルワ選手(2年)が加速させた。
7キロ手前で、後方から追い上げてきた東京国際大学の留学生に、ぴったりと張り付く。そして10キロ付近で、そのままそろって先頭に立った。
初出場ながら、中盤までトップ争いを演じる力走。区間6位で、1区からの"勝利の流れ"を3区の葛西潤選手(2年)に託した。
序盤は前を走る東海大学に差を広げられ、駒澤大学からの追い上げもあった。しかし、「臆することなく、良いリズムで走れた」と語る葛西選手は、後続を突き放し、力強い走りを見せる。
16・3キロ付近で2位に順位を上げると、先頭との差を34秒に縮める快走で、4区の嶋津雄大選手(3年)にタスキをつないだ。
区間3位でレースを終えた葛西選手は「自分の仕事ができたと思う。後を走る選手には自信を持って走ってほしい」と笑顔で。
続く嶋津選手は、10区の区間新記録をたたき出した前回大会の勢いを彷彿させる激走を見せる。
「2位でタスキを受け、1位の大学が見えて気持ちが高まった」と、5・5キロ過ぎで先頭の東海大学をとらえ、ついに創価大学が逆転。残り1キロ付近、左太ももをたたきながら苦しい表情を見せるも、粘りの走りで2位以下との差を広げ、トップで小田原中継所に入った。
区間2位の大健闘。「初心に戻って素直に競技に向き合えた一年間だった」と、これまでの歩みを振り返りつつ、「チームメートや周囲の支えがあって、ここまで来ることができました」と会心の笑みを浮かべた。
トップでタスキを受けたのは、5区・三上雄太選手(3年)だ。後を追う2位の東洋大学の選手は、前回大会で5区の区間新記録を更新している。
だが、三上選手は昨秋、"仮想箱根5区"の大会「激坂最速王決定戦2020」で優勝し、山上りへの自信を深めていた。
焦らずに走ることを意識し、首位を独走。終盤の下り坂は「脚が動かなくなるくらい、つらかった」と振り返るが、最後まで力強い走りを見せ、史上19校目となる「往路優勝」のゴールテープを切った。
往路を終えた榎木和貴監督は「予想以上の走りをしてくれた選手たちを頼もしく思います」と。そして、復路に向けての意気込みを語った。
「先頭を走る喜びを楽しみながら、他の大学とのタイム差は意識せず、自分たちの100パーセントの力を出し切ることに集中したい」
復路は、あす3日午前8時にスタートする。
2位・東洋大学との差は2分14秒。開学50周年の佳節を飾った創価大学のさらなる力走に期待したい。

☆創価大学駅伝部・榎木監督×お笑い芸人・ナイツ
◇箱根路に"もう一花咲か創価"
第97回箱根駅伝(1月2、3日)に2年連続4度目の出場を果たす創価大学駅伝部。今大会への同部のスローガンは「もう一花咲か創価」。新春特別企画では、創大OBのお笑いコンビ「ナイツ」が、大会に向けた同部の戦略や目標などを榎木和貴監督に聞きました。
〈ナイツ〉 榎木監督、どうぞ、よろしくお願いします。
〈榎木〉 よろしくお願いします。
〈塙〉 さっきね、監督から名刺いただいたんですけど、自分の名前が「エノキ」なのに間違えて「シメジです」って言ってきたんですよ。
〈土屋〉 それ、ボケですよ(笑)。僕らのためにわざとボケてくれたんですよ。
〈榎木〉 お二人のファンなので、僕なりに精いっぱいボケてみました(笑)。
〈土屋〉 ありがたいですね。さて本題に入りますが、今大会へは新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、今までとは違う対応が必要だったと思いますが。
〈榎木〉 そうですね。公式試合が少なかったので、選手たちのモチベーションの保つのが難しかったです。お笑いやエンタメもそうだと思いますが、人に披露する場がないのは、苦しいものです。ただありがたいことに、練習が継続できるよう対応していただきましたので、チーム独自で試合形式のタイムトライアルを行いました。その中で自己ベストを更新する選手が出るなど、切磋琢磨してモチベーションを保ったのです。また、シード権を獲得したことも、いい意味で選手のプライドになりました。
〈塙〉 去年の箱根で、創大が1区を1位で通過したじゃないですか。浅草の寄席の楽屋のテレビで見てたんですけど、他の芸人たちが「創価大学が1位だよ! ナイツ、おい、すげーな!」って盛り上がって。すごくうれしかったですね。
〈榎木〉 まさか区間賞を取るとは思っていなかったですね。米満が5位以内で2区にタスキをつなげば「いい仕事したな」と褒めようと思ってたくらいです。だから、あの時は選手の後ろを走る運営管理車の中で、瀬上総監督とハイタッチして大喜びしました。

◇前半区間から勝負をかける
〈土屋〉 今年はどのような戦略ですか。
〈榎木〉 強い選手を最初から並べていきたいと思います。留学生のフィリップ、4年生の福田を中心に、最初からいい流れをつくる。去年もそうでしたが、前半区間に上位にいることで、後を走る選手に勢いがつきます。戦力を出し惜しみせず、バンバン投入しようと思います。
〈塙〉 じゃあ俺たちも、みんなで応援に行きましょう!
〈土屋〉 それを今年は自粛しようと言われてるんですよ! ダメですよ、行っちゃ! 話を戻しますが、ライバル校はどの大学ですか?
〈榎木〉 私たちはどこの大学と、どう勝負するかというよりも、とにかく自分たちの走りを精いっぱいすることを意識しています。優勝争いをする大学は、お互いライバル校を意識しますが、私たちは、とにかく選手たちが100%の力を出し切ることに集中していきます。
〈土屋〉 それでも、前半にいい選手を集めるってことは、優勝候補の集団をかき回す展開になりますから、楽しみです。
〈榎木〉 今年のチーム目標は「総合3位」を掲げました。その意味では、往路で3位以上の走りをしないと達成できません。
〈塙〉 目標を決めるって勇気がいるじゃないですか。監督として相当な決意をしたんじゃないですか?
〈榎木〉 箱根のシード権を取ったことも初めてですし、出場自体、まだ4回目です。この目標を出した時、多分、周りの皆さんが"監督、暴走してるんじゃないか"と驚いたと思います。ですが、去年の箱根駅伝は3位から6位までが混戦で、9位の私たちとのタイム差が3分半程度。距離で約1キロちょっとです。うまく走れなかった区間もあったので、そこの強化を1年かけてしっかりやれば、3位争いをしていた大学と張り合える実力はつく。そう考えて、自信を持って3位という目標を選手たちと共有しています。
〈土屋〉 箱根駅伝というと「山」がポイントになりますよね。
〈榎木〉 うちはこれまで5、6区の山が課題でしたが、先日、「激坂最速王決定戦2020」という箱根を走る大会があり、うちの選手が優勝しました。実際のコースとは違いますが、対策の兆しが見えてきました。山で一番、差がつきますから、柱となる選手ができたのは強みです。
〈塙〉 上りと下りでどちらが大変ですか。
〈榎木〉 それぞれ違う"きつさ"があります。16キロ以上続く箱根の上りでは、脚に乳酸が溜まって、心肺機能、呼吸がきつくなる。下りでは常に、脚に体重の4、5倍の負荷が衝撃として掛かり続けますので、ゴール手前では脚の筋肉が動かなくなるほどつらいんです。

◇団結力で強くなったチーム
〈土屋〉 創大の監督に就任されて、2月で満2年ですが、創大の印象はいかがですか。
〈榎木〉 選手たちが素直で、純粋な気持ちで競技と向き合っているというのが最初の印象です。箱根に行きたいという強い思いを持っている学生ばかりなので、それに応えるために皆と頑張ってきたのですが、箱根への思いはどの大学にも負けないんじゃないかと思っています。
〈塙〉 強いチームは「個の力」と「チームの団結力」、どちらが重要なんでしょうか。
〈榎木〉 私は「団結力」だと思っています。創大は、高校トップの選手が入ってくるチームではないので、個の力でチームを引き上げるよりも、そこまで力があったわけじゃない選手が、切磋琢磨して高め合ってチームづくりをしてきた。皆の力で強くなってきたチームだと思います。
〈塙〉 高校野球を見ても、甲子園では意外に個の力が強いチームが途中で負けたりしますね。やっぱり最後はチームワークが大切なんですね。
〈土屋〉 創大の環境的にはどうですか。
〈榎木〉 監督に就く前、どんな環境で練習をしているのかと思い、見学しました。大学の立地や、グラウンドの施設を見た時、「この環境なら、選手を絶対に強くできる」と確信しました。構内だけでも相当きつい練習コースが作れるので、就任してから、私自身が構内や周辺を走ってコースをつくっています。選手たちからは「また監督がきついコースを見つけてきた」と言われていますが(笑)。
〈土屋〉 監督自身が走って、練習コースをつくるんですか?
〈榎木〉 はい。自分で走って、こういうところを走ったら面白いなと考えながら。実際、箱根駅伝の4区までの区間は、創大の周辺にもあるような上り下りなんですよ。さすがに5、6区の山だけは、再現できないですが。
〈土屋〉 僕ら学生の時、創大は、めちゃくちゃ坂を登ったところにあるなと思ってましたけど(笑)。
〈塙〉 しかも、歩こうとすら思わず、原付バイクで通ってたよね(笑)。創大ならではの地形を生かしてトレーニングができるのはいいですね。

◇勝負どころを見定める感性
〈榎木〉 さきほど、練習を見ていただきましたが、ナイツのお二人は、どのように漫才を磨いているのですか。一つのネタをじっくり練習されたりしていますか。
〈塙〉 僕たちにとっては、ネタづくりが練習に当たると思います。細かい作り込みの練習はしませんが、「呼吸」を大事にして、「テンポ」を合わせるようにしています。そのテンポの良さが、お客さんからしたら「芸」であって、"自分ではできないな"と思わせるのが、アマチュアとプロの違いにならないといけないと思っています。
〈榎木〉 ナイツさんを見ていると、感性を大事にしていて、そこが面白いな思っています。今の話、参考になります。選手も、練習したことを100%出すようにするわけですが、最後はやっぱり自分の感性なんです。常に運営管理車から指示は出せませんから。私が選手に言っているのは、「考える力を大事にしてほしい」ということです。指示待ちではなく、「ここが勝負どころ」と感じたら、自分の感性を信じて攻めていくのです。
〈塙〉 強い選手はそれができますか。
〈榎木〉 はい。レース中、私がイメージしていることを伝えなくても、選手が自分の体やペースを考え、自分の感覚で勝負に出ます。そういうのを見ると、監督としてうれしいです。
〈塙〉 去年の区間賞を取った米満くんなんて、まさにそうでしたね。
〈榎木〉 そうです。
〈土屋〉 さて、間もなく本番ですが、当日朝とか選手はどうやって過ごすのですか?
〈榎木〉 当日は、選手は朝の8時に走り出しますので、午前2時とか3時に起きて、準備を始めます。
〈ナイツ〉 えええ!
〈榎木〉 スタートから逆算して、朝食を食べたり、ウオーミングアップを開始したりと、体を動かしていくんです。それを大会当日だけではなく、1週間前から、そういうサイクルに変えます。勝負にこだわるなら、それくらいの準備が必要です。

◇総合3位を目指して
〈土屋〉 では最後に、箱根駅伝への意気込みを教えてください。
〈榎木〉 駅伝というのは、「いかに流れをうまくつくるか」が重要な競技でもあります。ですから、前半から上位争いを思い描き、しっかり山で勝負する。これを選手たちと共有していきます。往路は、ずっとテレビに映る位置で走るというのが選手への期待であり、私の理想です。
〈塙〉 楽しみですね! 僕らもM—1グランプリの過去最高が3位だったので、創大も僕らに追い付いていただいて(笑)。
〈土屋〉 違うでしょ(笑)。
〈榎木〉 いや、追い付きたいです!(笑)
〈塙〉 1月2・3日、自宅のテレビで、しっかり応援しますよ!
〈土屋〉 榎木監督、そして選手たちの皆さん、頑張ってください。全国の読者が勝利を祈っています!