低気圧の急発達による
厳しい冷え込みに警戒!
暴風雪にも備えよう。
皆で声を掛け合い
安全第一の行動を!
上野殿御返事 P1540
『かまへておほきならん人申しいだしたるらんはあはれ法華経のよきかたきよ、優曇華か盲亀の浮木かとおぼしめしてしたたかに御返事あるべし』
【通解】
大身の人(身分や地位などの高い人)から、(圧迫を加えようとして)言いだしてきたことに対しては、「ああ、法華経のよい敵よ! (三千年に一度咲く)優曇華の花や、一眼の亀が奇跡的に巡り合える浮木(のように、あいがたい敵)である」とお考えになって、したたかに(強く)ご返事をなされるがよい。
名字の言 言葉の温度 2021年1月7日
最後の最後まで目が離せなかった人も多かっただろう。新春を飾る箱根駅伝。創価大学は4回目の出場で、初の往路優勝と総合2位に輝いた▼ネット等で話題になったが、テレビアナウンサーの実況も心に残った。創大の最終走者がゴールする直前の時の言葉。「目標は総合3位でした。目標達成とみれば、うれしい準優勝。ただ、悔しい準優勝となったか」。そして、「『2位で悔しい』と思えるチームになった!」と▼創大走者が口々に語っていた言葉がある。「タイムが走るのではない。人が走るんだ」との榎木監督の言葉だ。上位10人の1万メートルの平均タイムは、出場した全21チーム中、創大は13番目。しかし、厳しい練習を重ねた自分たちの力を信じ、力を出し切ったからこそ、今回のドラマは生まれた▼言葉には温度がある。自分のことを思っている言葉を聞けば、心は温かくなる。他者を顧みない自己中心的な言葉を聞けば、心は冷たくなる。言葉の温度が言葉の力であり、温度は言葉を発する人の「相手を思う気持ち」の強さで決まる▼限界の壁を突破した全走者が勝利者とたたえられる箱根駅伝。若人に勇気をもらった新しい一年、私たちも「今年こそは!」との決意で、「未来までの・ものがたり」(御書1086ページ)をつづりたい。(川)
寸鉄 2021年1月7日
勝利の原理は勇気と忍耐と智慧—恩師。祈りから始め試練に打ち勝つ年に
現代のリーダーには共感力が不可欠と。友に寄り添い今日も励ましの一歩
国連「平和と信頼の国際年」。コロナ禍への応戦は世界の協調・協力が鍵だ
部屋の換気は戸や窓を少し開ける等、賢く。急激な温度変化は身体に負担大
昨年の交通事故死は過去最少も、高齢の犠牲者の割合高し。呉々も注意を
〈社説〉 2021・1・7 入試シーズン到来
◇受験生に真心のエールを
電車に乗ると、高校生が英語の参考書を真剣に読む姿に遭遇した。その集中ぶりに大学入試シーズン本番が目睫の間に迫っていることを痛感した。
今月16、17日、大学入学共通テストが実施される(新型コロナウイルスの影響での学業の遅れを在学する学校長から認められた者は30、31日に受験)。同テストは、大学入試センター試験が終了し、その後を受け「共通テスト」の形で行われるものだ。知識の理解の質が問われ、思考力・判断力・表現力等を発揮して解くことが求められる。
共通テストに限らず、3月までは受験の季節だ。中学や高校の入試もあり、個別の大学の入試もある。
近づく"勝負の日"——受験生の心には焦りや不安もあろう。特に本年度は新型コロナウイルスの影響で休校が続き、十分な学習時間も取れなかった。勉強の進度に、ある時は大丈夫だと思ったり、反対に合格との間に大きな隔たりを感じたり、気持ちは大きく起伏する。
受験生ばかりではない。親御さんにとっても、この時季は心配事が尽きない。どう言葉を掛け、どのような姿勢で接すればいいのか、真剣に悩む。
本紙の投稿欄には、そんな親の思いをつづった、母親が子どもの前で元気でいることが大事との感想や、自らの経験から"お子さんを信じて、最後まで笑顔で励ましを送ってほしい"とのアドバイスも寄せられている。受験生自身が、イライラしがちだった自分を、あえて映画に誘い、大笑いして気持ちを軽くしてくれた母への感謝を寄せた例もあった。
子どもの性格や状況、関係性により心に届く言葉や振る舞いには違いがあって当然だ。「勇気づけ子育てコーチング協会」のたなかみなこ代表理事は、受験生への関わり方には「子どもの味方」との意識が大切と語る。味方であれば、勉強に集中できていない姿を見ても、「どうして勉強しないの!」と言う前に、「何かあったの?」と気遣える。また「○○しなさい」と"上から目線"ではなく、対等の関係で話すと、子どもは話を受け入れやすくなるという。
池田大作先生は『希望対話』で、受験について、「みんな不安なんだよ。自分だけじゃない」と友に寄り添い、「最後まであきらめてはいけない。あせったり、なげやりになってはいけない。やるべきことを決めて、きちっと挑戦していけば、受験の日まで、学力は伸び続けます」と、最大の励ましを送る。
励ましは「万の力」。受験生の安心と力の発揮のために、親や未来部担当者を含めた周囲が温かな声掛けやSNS、手紙等で真心のエールを届けていきたい。
☆池田先生と共に 希望・勝利の師弟旅 わが家わが街は常寂光の都 2021年1月4日
新春を飾る"箱根駅伝"——全ての若人の力走と団結に大喝采を送りたい。
我らの創価大学駅伝部は見事なチームワークで、感激の劇を創ってくれた。開学50周年という佳節に、皆で心を一つに勝ち開いた壮挙、誠におめでとう!
◇ ◆ ◇
年越しの厳しい寒波に見舞われ、北国・雪国の方々はご苦労もひとしおであろう。全国、全世界の宝友の健康と無事安穏を、いやまして強盛に祈らずにはいられない。
御本仏・日蓮大聖人は佐渡での厳冬を耐え忍ばれ、仰せになられた。
「我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし」(御書1343ページ)
大聖人は、御自身があらゆる大難を乗り切られつつ、「冬は必ず春となる」(同1253ページ)と、いかなる逆境も絶対に打開できる「希望・勝利」の道を開いてくださった。
ゆえに、ありのままの自分が、今いるその場所から、妙法を行じていけばよいのだ。題目を唱えるわが生命が、さながら「宝塔」であり、御本尊ましますわが家が、広布を進めるわが街が、さながら「常寂光の都」なのである。
◇ ◆ ◇
恩師・戸田先生は、「今年こそは」という新年の決意を大切にされていた。
大宇宙と同じく我ら人間にも、一切をより良く転換させていける妙法の大生命力がある。信心をしていながら、それを自覚できなければ、自分が損をしてしまうからだ。
正月は、心新たに、この生命力のスイッチを入れる時である。そして、宇宙運行の妙なるリズムの軌道に乗り、その年の生活に、「人間革命」の実証を晴れ晴れと示すのだ、と恩師は教えられた。
まさに「一身一念法界に遍し」(同247ページ)である。
1956年(昭和31年)1月4日、戸田先生の名代として、私は「大阪の戦い」の出陣をした。
関西の不二の同志と「我らは勝った!」と宣言したのは、この日この時である。
「結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし」(同998ページ)との御聖訓を心肝に染め、民衆の幸福と平和のために、断じて勝利をと誓い合ったのだ。
65星霜を経て、生命尊厳の哲理を掲げる「立正安国」の対話の大光は、今や人類を遍く照らし始めている。
◇ ◆ ◇
凍てつくロシアの大地でも、わが友は意気軒高だ。
国内で10時間の時差がある広大な国土にあって、連携を取り合い、励まし合いながら、「異体同心」のスクラムで新年を出発したと、うれしい報告が届いた。
若き創価の世界市民を旗頭として、新たな一年、足元の地域社会にも、遠大な地球社会にも、人間主義の「希望・勝利」の連帯を、一段と築き広げていこうではないか!