試練の時にこそ
飛躍の因がつくられる。
感染防止に留意しながら
智慧と工夫で前進を!
"誓願の炎"を絶やさず。
撰時抄 P265
『教主釈尊記して云く末代悪世に法華経を弘通するものを悪口罵詈等せん人は我を一劫が間あだせん者の罪にも百千万億倍すぎたるべしととかせ給へり』
【通解】
教主釈尊が記して言うには、「末法の悪世に法華経を弘通する人を悪口罵詈等する者は、仏を一劫という長い間、あだむ者の罪よりも、百千万億倍以上の罪を得る」と、説いておられるのである。
名字の言 人生の新記録に向かって 2021年1月8日
"幻の沖縄初オリンピアン"と称された陸上円盤投げの宮城栄仁氏。1939年から日本記録を3度更新し、五輪日本代表入りを目前にしたが、戦渦にのまれ出場はついえた▼兵役を終えて帰郷し、沖縄戦の惨状を知った氏は"スポーツで故郷の復興を"と第二の人生を歩む。64年の東京五輪で投てき審判員を務め、米国統治下で沖縄陸上競技協会を設立。同協会の会長としても活躍した▼70歳の時には、同年代の円盤投げ日本新記録を樹立した。戦争に翻弄され、陰に徹した人生にあって、夢を失わず、新たな挑戦を続けた。その氏が後進に強調したこと——それは、成功への道を進むために、自己の秘められた可能性を開花させる努力を惜しまないということである▼人間の生命には、無限の可能性がある。その力を引き出すのは、努力に次ぐ努力だ。諦めや臆病など、自分の「弱い心」という「一丈のほり」(御書912ページ)を越え、挑戦を積み重ねていくことが、「十丈・二十丈のほり」(同ページ)という大きな課題を克服していくことにつながる▼コロナ禍の中、日常生活は大きな変化を強いられている。大変だからこそ、日々、足元を固め、今できることに全力を注ぎたい。その粘り強い前進から、人生の新記録は生まれる。(首)
寸鉄 2021年1月8日
学会は最極の和楽の世界—戸田先生。万人を包む創価家族の励まし今こそ
大阪・堺の日。常勝の電源地は不滅!嵐が吹くほど祈り深く。生命力満々と
希望の王国には冬はない—箴言。勝利へ走る我らの胸中に無限の勇気あり
良質な睡眠・食事で免疫機能が向上。負けない体づくりへ生活リズム整え
数年に一度の寒波到来。吹雪や凍結路、落雪等に注意。安全最優先、心して
〈社説〉2021・1・8 コロナ禍と戦う世界の創価の友
◇試練の時代に輝く希望の連帯
「池田先生は、『不安や恐怖は伝染するが、勇気もまた、伝播する』と言われています。ならば僕たちは、『勇気』を広げる一人一人でありたい」
コロナ禍の中で、多くの友に励ましを送るアメリカの男子部員が語っていた。
全世界の新型コロナウイルス感染者数は8600万人、死者数は185万人を超えた。とりわけアメリカや欧州など、寒さが厳しさを増す北半球の国々で感染拡大が著しい。日本ではこのたび、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に緊急事態宣言が再発令された。
経済状況の悪化に伴って生活に困窮する人々も増加しており、貧富の差の拡大も懸念されている。ウイルスへの対策を巡って、政治的な対立や分断が起きている国もある。
不安と困難が増す社会にあって、創価の友は世界のあらゆる地域で、仏法の哲理を根本に「勇気」と「希望」を広げてきた。厳しいロックダウン(都市封鎖)の中でも、オンラインでの座談会や御書学習会等を活発に開催。電話や手紙による励ましにも力を注いできた。
教育機関の閉鎖が長引いたアルゼンチンでは毎月1回、未来部の集いをオンラインで開催。ある支部では月を追うごとに参加者が増え、未入会家族や友人も参加。子どもたちからは「また参加したい!」との声が相次いでいるという。
コロナ禍と戦う各国のメンバーを取材する中で感じるのは、危機の時代だからこそ人々に生きる力を送り、新たな価値を創造していくのだとの強い決意である。立正安国論など御書の一節に触れつつ、"今こそ、より良き社会の建設に立ち上がる時です"と語る友が多くいた。
各国が相互依存を強めたグローバリゼーションの時代だからこそ、コロナが世界にもたらした被害は甚大なものとなった。人類全体が共通の困難に直面する中で、世界宗教である創価学会が果たすべき役割と使命は大きい。
東京大学の市川裕名誉教授は、次のように期待を述べていた。
「今回のコロナ禍に象徴されるように、これからの10年は、先行きが見えない『試練の10年』といえます。人類文明は、今後もさまざまな困難に直面することが予想されます。
その中にあって、創価学会の存在は、世界にとって大きな希望になると確信します。国や民族を超え、宗教的紐帯でつながったネットワークは、社会の分断や対立といった難局に歯止めをかける存在になるでしょう」
時代の闇が深いほど、創価の人間主義の連帯は輝きを増す。世界の友と共に、わが地域で希望の光を広げていきたい。
☆世界の新年勤行会への池田先生のメッセージ
◇仲良く朗らかなスクラムで前進 人々を希望と勇気の光で照らせ
「希望・勝利の年」の開幕、誠におめでとうございます!
創価学会創立100周年の2030年へ、全世界の地涌の同志が共々に、心に元初の太陽を昇らせ、清新にして不屈の息吹で出発することができました。
日蓮大聖人は、大難の連続の中で「うれしきかな末法流布に生れあへる我等」(御書1439ページ)と仰せです。
この御本仏のお心に連なり、創価の宝友は仏法史に燦然と輝く世界広布を実現してきました。打ち続くコロナ禍の試練にも勇んで挑み立ち、人々を希望と勇気の光で照らし続けています。
苦難の時こそ、「師子王の心」を取り出し、最大に「生命の底力」を発揮し、「異体同心の団結」で勝ち越えていく。これこそ、日蓮仏法の真髄であり、創価の師弟の誇りです。
大聖人は厳然と示されました。「所有一切衆生の備うる所の仏性を妙法蓮華経とは名くるなり」(同498ページ)と。
広宣流布とは、自他共の仏性を呼び覚ます運動であり、人類を仏と同じ境涯に高めゆくための、間断なき、そして壮大な戦いです。
とりわけ、これからの10年は、末法万年尽未来際へ大河の流れを安定、恒久化させていく勝負の時であります。その出発となる重要な本年を、いよいよ仲良く、朗らかにスクラムを組んで前進し、一つ一つの課題に勝利していきたいと思うのであります。
一人一人が、後継の青年部・未来部を温かく、大らかに育みながら、共に青年の心で若々しく、福運に満ちて「心の財」を積んで「人間革命」の勝利の実証をいやまして打ち立てていきましょう!
そして、家庭を、地域を、職場を、社会を、妙法の大光で照らしながら「立正安国」「立正安世界」の希望、そして勝利の連帯を幾重にも広げていこうではありませんか!
私と妻も、より一層、皆さん方とご家族の健康、長寿、幸福、安穏を祈り抜いてまいります。どうか、お元気で!