いつも笑顔を忘れずに!
心に不屈の太陽を!
負けないことそれ自体が
全ての勝利につながる。
焦らず弛まず一歩ずつ!
南条殿御返事 P1531
『御心ざしのあらわれて候事申すばかりなし、せんするところはこなんでうどの(故南条殿)の法華経の御しんようのふかかりし事のあらわるるか、王の心ざしをば臣のべをやの心ざしをば子の申しのぶるとはこれなり、あわれことののうれしとをぼすらん』
【通解】
(南条時光の供養に)表れている志は、言葉では言い尽くせない。結局は、故南条殿(時光の父)の法華経への御信用が深かったことの表れであろうか。王の志を臣が述べ、親の志を子が申し述べるとはこのことである。本当に故殿はうれしく思っておられるであろう。
名字の言 コロナ禍で実感する「歌の力」 2020年6月28日
「歌は祈り」。オペラ歌手・佐藤しのぶさんが生前、自らの民音コンサートに掲げたタイトルである▼「私にとって歌うことと祈ることは、同じ」と、佐藤さんは本紙で語っていた。祈りも歌も、目には見えない。だが確かに人の心に届く。「今まで出会ったすべての方々への感謝の気持ちが、歌という形で伝えられたら」との願いを込めて、毎回のステージに全力で臨んでいたという▼"コロナ禍で歌の力を実感した"という人は少なくない。青年部の参加型プロジェクト「うたつく」(歌をつくろう)をはじめ、婦人部・白ゆり合唱団や未来部の代表、海外の友が作成した合唱動画を本紙電子版で視聴した読者も、多くおられるだろう▼信心に消極的だった青年が、同志の歌声を聞いた感想を寄せてくれた。一家を襲う宿命の嵐と戦っているさなかという彼。「"負けないで!"という祈りにも似た皆さんの思いが、僕の背中を押してくれました」。彼は友人にも合唱動画を送り、電話で仏法対話にも挑戦。"勇気の一歩"を踏み出した▼「歌は『訴う』こと」だと、池田先生は言う。「天に向かえば祈りとなり、人に向かえば心を伝えます」と。友の幸福を願う歌声は距離を超え、互いの心と心を結ぶ。そこから希望は生まれる。(之)
寸鉄 2020年6月28日
「青年の強みは燃ゆるが如き熱情」戸田先生。さあ若人の声の力で希望拡大
悩みを知らぬ者は幸福を知ることもない—文学者祈り強く変毒為薬の劇を
今後の社会で助け合いが必要と思う—9割。激励で心結ぶ我らの使命は大
大気が不安定な時期。気象情報を常に意識。無冠の皆様も無事故最優先で
空調の誤った洗浄方法で火災事故多発。説明書を必ず確認。自己流は禁物
☆第3代会長就任60周年記念 広布史アルバム 第5回 昭和54年6月
◇一人を味方に 友の幸福に尽くせ
あの友、この友の幸福を祈り、心を通わせる。胸襟を開いて、耳を傾け、日々の挑戦をたたえ合う。ここにこそ、創価学会の真実がある。
1979年(昭和54年)4月24日、池田先生は第3代会長を辞任。"会合で指導してはならない"など、宗門僧らによる師弟分断の謀略の嵐が吹き荒れる中、先生は功労者への訪問・激励を開始する。
「御聖訓通りの、ありとあらゆる中傷非難、そして迫害のなか、わが同志は、決して広宣流布の旗を下ろさなかった。この方々を護らずして、誰を護るのか! この方々を讃えずして、誰を讃えるのか! 本当ならば、尊い仏子である全学会員のお宅を、私は一軒一軒、訪問したかった」
先生は、一人、また一人と励ましを重ね、その数は600軒を超えた。
私の功労者宅への訪問は続いた。
その家の後継者や、小さいお孫さんとも親しく語り合った。一家一族を永遠に幸福の軌道に乗せることが、私の願いであり、祈りであったからだ。
母親の信心が立派な家庭は、どこも後継者がしっかりと育ち、栄えていた。全国を転戦しながら、移動の途中に、会員の家や店があれば、寄らせていただいた。
山口県では、離島にも足を運んだ。
兵庫県の中堅幹部のお宅では、関西の幹部に「3・16」の意義を後世に留める話をした。
大分空港に降り、坊主たちの苛めと戦い、苦しんできた方がいると知って、直ちにその場に向かったこともある。
二百軒目は、文京支部で共に戦った草創の支部長のお宅であった。
三百軒目は、神奈川の功労者で、ご一家のお母さんが病に伏したことを知り、お見舞いに伺った。
五百軒目は、坊主の迫害に耐え抜いた愛媛の勇者の家であった。一九八五年(昭和六十年)の寒い二月のことである。
一軒また一軒と数が増えるにつれ、自分の家族も増えるような思いであった。
苦労して個人指導、家庭指導に歩けば、その分だけ、人間としての厚みがまし、豊かな境涯になれるものだ。
きめ細かい生活指導こそ、不屈の信心の確立につながることを痛感する一日一日であった。会長辞任の直後、地道な家庭訪問から闘争を開始し、今や学会の民衆のスクラムは、世界をも結ぶまでになった。
一人を味方にできない人は、世界を味方にできない。
一つの家庭の幸福に尽くせない人は、人類の幸福に貢献できない。
一対一の対話——これこそ最も確かで崩れぬ、平和と幸福の人間の連帯を築く方途であるからだ。ここに、学会が永遠に栄え伸びゆく生命線があることを決して忘れてはならない。