他者を敬う行動が
自身を磨き高める。
「一切衆生に仏性あり」
この仏法の人間観こそ
平和と共生の基盤だ!
妙密上人御消息 P1241
『日本国の中に但一人南無妙法蓮華経と唱えたり、これは須弥山の始の一塵大海の始の一露なり、二人三人十人百人一国二国六十六箇国已に島二にも及びぬらん、今は謗ぜし人人も唱へ給うらん、又上一人より下万民に至るまで法華経の神力品の如く一同に南無妙法蓮華経と唱へ給ふ事もやあらんずらん、木はしづかならんと思へども風やまず春を留んと思へども夏となる』
【通解】
また日蓮は日本国でただ一人、南無妙法蓮華経と題目を唱えたのである。このことは須弥山という大山を形成する最初の一塵であり、大海を構成する最初の一露である。二人・三人・十人・百人・一国・二国・六十六箇国まで弘まり壱岐・対馬まにまで及ぶであろう。今は日蓮を謗じていた人達も題目を唱えるであろう。
また日本国の上一人より下万民にいたるまで、法華経の神力品が説かれているように、必ず一同に声を合わせて南無妙法蓮華経ととなえることがあるだろう。それは木は静かであると思っても風がやまないために動くし、春を留めようと思っても必ず夏が来るのと同じようにとどめようのないことである。
名字の言 社会現象となった小説『ルーツ』 2020年6月18日
アメリカの作家ヘイリーの小説『ルーツ』は、アフリカ系アメリカ人一家の歴史を描いたもの。黒人の奴隷問題を扱った物語で、1970年代のアメリカ社会に、最も影響を与えた作品の一つといわれる▼小説はテレビドラマ化され、日本でも放映された。多くの人々が自身の「ルーツ探し」を始め、社会現象にもなった。「ルーツ」には「根」という意味もある。「自分のルーツ」を追い求めることは、"魂のよりどころ"を探すことでもあろう▼小説『新・人間革命』第1巻「錦秋」の章に、山本伸一がアメリカ・シカゴの座談会で質問に答える場面がある。肌の色の違いなど、「ルーツ」にこだわっていた青年に対して、"私たちの究極のルーツとは、「地涌の菩薩」である"と訴えた▼法華経には「地涌の菩薩」について「其の心に畏るる所無し」と説かれる。「畏るる」とは、自分と他者との間に「壁」をつくる心の働き。人種や民族など、あらゆる差異を超え、自他共の幸福と世界平和の実現へ行動するのが「地涌の菩薩」といえよう▼仏法の思想から見れば、誰もが尊い使命を持った同じ「人間」だ。だからこそ、一切の差別、一切の暴力を否定する——それは、「地涌の菩薩」をルーツとする、私たちの変わらぬ信念である。(澪)
寸鉄 2020年6月18日
我らは願兼於業の人生を勇み前進。試練を使命に変える人間革命の劇を!
北海道婦人部の日。心の財積みゆく三代城の母。地域に福徳の花を爛漫と
他人まで幸福にしていく事が信心の根底に—恩師自他共に輝く地涌の大道
屋内でも熱中症に注意。早めの水分補給、空調利用を。高齢者は特に警戒
偽通販サイトに誘導する詐欺メール急増と。安易に個人情報は打ち込むな
☆四季の励まし 緑の地球を守る世界市民に 2020年6月14日
【写真の説明】陽光に映える木々の緑。木漏れ日の中を、愛らしいリスが駆け回っている。1996年(平成8年)6月、池田大作先生がアメリカ・デンバーの公園でシャッターを切った。
今月は「環境月間」。地球温暖化をはじめ、世界的な異常気象は、地球の危険を知らせる一つの"サイン"であろう。環境問題の解決のカギを握るのは、私たち一人一人の意識の変革と具体的な行動である。
プラスチックごみの削減を目的として、来月からレジ袋の有料化も始まる。「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー(地球的に考え、地域で行動する)」の言葉の通り、節電や節水、リサイクルなど、できることから取り組んでいきたい。緑輝く地球を守るために——。
◇池田先生の言葉
地球では、
生きものの誕生は
40億年前という。
それ以来、
連綿と、
命が命を育み、
命が命を支えて、
私たちを生んだのだ。
この"生命の輪"が、
一つでも欠けていたら、
あなたは今、
ここにいない。
自然を壊すのは、
人間を壊すことになる。
なぜなら自然は、
人類の
「ふるさと」だからだ。
あらゆる生命も人類も、
大自然の中から誕生した。
自然という
環境の中から
誕生したものである。
自然を愛する人は、
人を清らかに愛せる。
平和を大切にする。
損得の計算の世界を
超越した、
情緒豊かな人生である。
戦争やテロは、
人間への暴力である。
環境の破壊は、
自然への暴力である。
それぞれ
別の問題ではない。
根は一つである。
その根とは、人間、
そして
人間を支える自然・環境、
全ての
生命の尊厳の軽視である。
その根本を
正さなくてはならない。
人間がそこにいる限り、
同じ地球に生を営む
仲間がそこにいる限り、
全てのことに
断じて無縁ではないのだ。
私はそうやって、
国家や体制の壁や
価値観の違いを超え、
信仰を持っている、
いないにかかわらず、
地球民族として
友情を結び、
世界市民の信頼を
広げてきた。
今こそ"母なる地球"を、
生命尊厳と人間尊敬という
精神の宝で、
いやまして
輝かせていきたい。