「励まされる側」から
「励ます側」へ!
目の前の「一人」を
徹して大切に!
そこに広布の直道が。
月水御書 P1201
『殊に二十八品の中に勝れてめでたきは方便品と寿量品にて侍り、余品は皆枝葉にて候なり』
【通解】
ことに二十八品の中でも勝れて立派な品は方便品と寿量品である。その他の品は、皆、枝葉なのである。
名字の言 子どもたちの生命を守ったもの——映画「未来への伝言」 2020年6月27日
「未来への伝言」という映画がある。大流行したポリオ(小児まひ)から子どもたちの生命を救うため、ソ連(当時)の生ワクチンを入手しようと運動した日本の母親たちと、大量のワクチンを製造したソ連の医学者たちの奮闘を描く▼日本で大流行したのは、東西冷戦下の1960年。北海道を中心に感染は瞬く間に拡大し、年間報告患者数は5000人を超えた。300人以上が犠牲になっている。当時、有効とされた生ワクチンは国内使用が認められておらず、研究が進んでいたソ連からのワクチン寄贈の申し出もストップがかかった▼翌61年も流行は続き、「ポリオ患者発生数即日集計」が毎日、報道された。生ワクチンを求める声は国民運動となり、国は1300万人分の緊急輸入を決定。ソ連からは1000万人分が届けられた。ワクチン投与後、流行は急速に収束した▼「私も克服を真剣に祈った」。池田先生は第3代会長就任直後でもあった状況を振り返り、こう強く語っている。「『わが子を救いたい!』という母親たちの一念と、『日本の子どもを救いたい!』というソ連の医師の一念が、国家のコンクリートの壁を壊した」▼尊き生命を守るためには国境を超えた「人間としての連帯」が不可欠——これが未来への伝言だろう。(側)
寸鉄 2020年6月27日
「法華経は宝の山なり人は富人なり」御書。妙法の力は偉大。確信の題目で
天を晴らすような信心で生活照らせ—牧口先生。今いる場所で輝く実証を
結成50周年の未来会の日誓い貫く人生こそ崇高。生涯、共戦の道を進め!
「勝利は最も根気のある者にもたらされる」英雄。苦闘の先に歓喜は厳然と
7〜9月は平年より暑さ厳しく。熱中症に注意を。水分・塩分補給、小まめに
☆第3代会長就任60周年記念 広布史アルバム 第4回 昭和35年6月、福島での激励
◇生命即宇宙の悠々たるリズムで
1960年(昭和35年)5月23日、南米チリで観測史上最大の巨大地震が発生。津波は太平洋を横断し、翌24日未明に東北を襲った。
池田先生の行動は迅速だった。第3代会長就任から3週間。早朝、学会本部から、次々に見舞いと激励の電報を打つ。同時に災害対策本部を設け、津波の被害がなかった周辺地域に救援を呼び掛けた。
6月3日、先生は東北の同志を励ますため、福島の郡山へ。翌4日、東北総支部幹部会(郡山市民会館)に出席した。
津波襲来から、まだ10日余り。太平洋沿岸を走る鉄道は津波で断たれ、バスで何時間もかけて駆け付けた同志も多かった。
「どうしようもない津波というような三災七難……科学でも、政治でも、経済でも解決できないものは、たくさんあります」
「いずれの時代、いずこの国でも、宗教を根底としない文化、政治というものは、砂上の楼閣です」
登壇した池田先生は、苦難に直面する友を全精魂を込めて励ましつつ、災害の根本的な解決への道を訴えた。
「日蓮大聖人の生命哲学は、宇宙即生命、生命即宇宙であります。御本尊に題目をあげれば、365日、生命が大宇宙のリズムにキチッと合致して、悠々たるリズムの上に立った人生を生きていけるのです」
「仏法は勝負です。勝つか負けるかが仏法です。個人の宿命転換のためにも勝負です。生活革命のためにも勝負です。日本のためにも、世界のためにも、全部、勝負が根本です。その勝負も、御本尊が宇宙大の力をお貸しくださるわけですから、各々の立場で、洋々たる前進の戦をしていただきたいと思います」