2020年2月13日木曜日

2020.02.13 わが友に贈る

わが地区・ブロックを
世界一の人材城に!
強き祈りを根本に
真心あふれる励ましを!
一人残らず使命の人だ。

曾谷殿御返事 P1064
『飢渇は大貪よりをこりやくびやうはぐちよりをこり合戦は瞋恚よりをこる』

【通解】
飢渇は大貪欲の心から起こり、疫病は愚癡の心から起こり、戦争は瞋恚の心から起こる。

名字の言 "ミスター・ラグビー"平尾誠二さん。母校の監督の教えとは? 2020年2月13日
"ミスター・ラグビー"と称された平尾誠二さんが選手だった当時の伏見工高ラグビー部は、ほぼ無敵だった。ある試合でのこと。手を抜いても大差をつけて前半を終えたハーフタイムで、監督は選手たちを厳しく戒め、こんな話をした▼今ある力を10とする。それを出し切れば地力は10・001くらいになる。次の試合でそれを出し切れば10・002になる。力は全てを発揮してこそ増えていく。逆に余力を残せば減っていく、と(『プロフェッショナル100人の流儀』致知出版社)▼ある婦人部リーダーは病の影響で握力がひどく低下した。懸命なリハビリの割にわずかな握力しか戻らない。「ここまで来れば十分だよ」との友の励ましに感謝しつつも、彼女はよしとしなかった▼彼女の本当の目標は、最低限の日常生活を取り戻すことより遥か先。再びペンを持ち、同志に手紙を書くことだった。再び車のハンドルを握り、同志の激励に走ることだった。そしてついに病気になる前よりも強い握力をつけた。支えてきた友は握手した際、「痛い痛い!」と言いながら、うれし涙を流した▼人生の勝負は突き詰めれば、自分自身の弱さとの戦いである。うまずたゆまず、諦めず、一歩一歩と向上の道を歩む中に人間革命と絶対勝利の直道がある。(城)

寸鉄 2020年2月13日
『新・人間革命』は価値創造を促す目覚めの書—識者。研鑽し、向上の道を
東京・葛飾の日。仲良き連帯で対話拡大。愛する地域を人間共和の模範に
「病ある人仏になるべき」御書。変毒為薬の妙法だ。題目の師子吼は最高の剣
4人に1人が特殊詐欺の電話を経験と。在宅でも留守電が有効。油断せず
話したくなる相手、1位は「話を否定しない」と。聞き上手こそ心結ぶ一歩

☆忘れ得ぬ瞬間 創大生・短大生に創立者が贈った言葉 ウラル国立大学「名誉博士号」授与式 2020年2月2日
<2006年1月23日、ロシアの名門・ウラル国立大学(現・ウラル連邦大学)から、池田先生に対する「名誉博士号」の授与式が、創価大学の本部棟で行われた。
1920年に創立された同大学は、ロシアの作家ゴーリキーが、その設立に深く関わっている。
先生は式典で、自身も若き日に愛読した文豪の言葉を数多く引用し、創大生、短大生にエールを送った>

◇「知恵」と「誠実」で進みゆけ
貴大学の壮麗な本館には、意義深き胸像が厳かに設置されていることは有名です。
それは、20世紀のロシア文学の巨星と輝くゴーリキー、その人です。
私も、青春時代、名作『どん底』『母』、そして『私の大学』などを愛読し、鮮烈な感動を覚えた一人です。
32年前、吹き荒れる無理解な反対と圧迫のなか、私は、貴国へ"第一歩"をしるしました。<1974年9月8日>
「宗教者が、なぜ宗教否定の国に行くのか!」という悪意の批判も浴びました。
そのとき、私は、はっきりと、こう申し上げた。
「そこに人間がいるから、行くのです!」
今、私の胸には、文豪ゴーリキーの壮大なる呼びかけが響いてまいります。
すなわち、「人間をおもうよろこび——ひとびとがそれを味うことはじつに稀なのだが、これこそ地上最大のよろこびなのである」(『追憶』湯浅芳子訳、岩波文庫)と。
原点は人間です。
この地上には、さまざまな学問があり、思想があり、主義主張がある。
しかし、すべては人間がつくったものです。その根本の人間を思う心を謳い上げた忘れ得ぬ言葉です。
さらに文豪は喝破しました。
「(われわれは)人間が真に世界を変革する力として自分自身を自覚する時代に生きている」(「ソヴェト文学について」石山正三・和久利誓一訳、『定本ゴーリキー選集』5所収、青木書店)
つまり、人間こそが、真に世界を変える原動力である。その自覚をもって生きる時代が来たというゴーリキーの"人間讃歌"であります。
これは、文豪と同時代を生きた、創価教育の父である牧口初代会長の信念とも深く共鳴していました。
1921年、厳寒の1月、ゴーリキーは、貴大学の学生たちに語りかけています。
"青年よ、知恵と誠実さを身につけよ!"
この「誠実」があまりに欠落した日本になってしまった。こう憂える人は多い。私も心を痛めています。
頭がいいとか、学歴が高いとか、そういう面だけがもてはやされて、その知識を何のために使うのかという目的を教えない。そこに、根本の狂いがあるのです。
人を苦しみから救っていく。また、自分も幸福になり、他者の幸福にも尽くしていく。そうしたともに生きゆく知恵を呼び起こすための知識です。
いわば、「知識」とは、無限の「知恵の水」を汲み上げるポンプとも言えるのではないでしょうか。
さらに文豪は、青年に万感の期待を込めて訴えました。
「精神の自由と思想を守る勇気ある闘士となって、この英知の殿堂から巣立つために学びゆけ!」
この熱き獅子の叫びを、私はそのまま、わが愛する創大生、短大生に伝えたい。頼むよ!

◇師弟の道を歩む
<式典には、ウラル国立大学のウラジーミル・トレチャコフ総長が出席。池田先生は、「学生第一」に徹し、「創立の精神」を守り抜いてきたトレチャコフ総長の逸話を紹介しつつ、「師弟の道」を歩むことこそが一流の人生であると訴えた>
トレチャコフ総長は、ご自身が貴大学に入学した若き日、教職員も、先輩方も、「新入生こそ最重要人物である」という「人間味あふれる真心の波」をもって歓迎してくれたと、振り返っておられます。
総長は、その青春の原点を宝とされながら、誉れある貴大学の「学生第一の伝統」を厳護し、さらに発展させてこられたのです。
時代が激しく揺れ動いているからこそ、「創立の精神」を高らかに掲げ、「良き伝統」をつねに活性化していくところが勝つ。
わが創価大学も、そうでなければならない。
思えばゴーリキーも、「驕り高ぶった者」が、その懲罰として、皆から見捨てられ、追い払われ、居場所がなくなる姿を、その作品に描いておりました。
傲慢の末路には、敗北が待っている。
だからこそ、学問でも、芸術でも、人生でも、一流の次元においては、「師弟の道」を謙虚に歩みぬくことが求められるのであります。
総長は、貴大学の名誉博士であられる大学者クラソフスキー先生を、師匠と仰いでこられました。
貴大学で制定された学術賞が最初に贈られたのは、総長とクラソフスキー先生との、画期的な共同研究に対してでした。まことに神々しい歴史です。
今もなお、総長は、いささかも変わらない心で師匠を大切にしておられる。師の偉大さを、誠心誠意、宣揚しておられる。
「師弟」と言っても、「弟子」で決まる。
すばらしき師弟の勝利と栄光に、私たちは最大の敬意を表したいと思います。

◇「何のため」を問う
<「何のために、学ぶのか」——先生は、この問いに対する、文豪の力強い答えを示しつつ、学生たちの勝利と栄光を願い、スピーチを結んだ>
ゴーリキーには、「人間」と題する、私の大好きな詩があります。暗記するほど、何度も読みました。
そこには、いかなる虚偽や嫉妬にも断じて負けないで、真実と正義に生きぬく「人間の尊厳」が、誇り高く謳い上げられています。
この詩のなかで、ゴーリキーは、勇壮に宣言しました。
「英知を持って生まれしは、古きもの、窮屈なもの、汚れたもの、悪しきものすべてを倒し、崩し、踏み潰すため。そして、英知によって解き放たれた、自由と美と尊敬という揺るがぬ基盤の上に、新しきものを創造するためなり!」
英知を磨くのは、何のためか。
何のために、学ぶのか。
何のために、学問はあるのか。
「何のため」という問いに、重要な意義があります。
それは、悪と戦い、滅するためである。そして、新たな創造のためであるというのです。
本日の式典に参加してくださった先生方、いつもいつも、創価大学の建設のために、ありがとうございます。
また、学生の皆さんが、一人ももれなく、健康で、長寿で、成功者となり、社会のために尽くし、人によっては歴史に残る人物になるようにと、何十年もの間、願い続けてきたことも、この席をお借りし、伝えさせていただきます。