仕事や体調等の理由で
会合に出られない人に
温かな声を掛けよう!
徹底して一人を大切に!
これが仏法の精神だ。
上野殿御返事 P1557
『とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ、殿一人にかぎるべからず信心をすすめ給いて過去の父母等をすくわせ給へ』
【通解】
ともかくも法華経に身をまかせて信じていきなさい。あなた一人だけが信ずるだけでなく、信心をすすめて、過去の父母等を救っていきなさい。
名字の言 子どもの絵が荷台に描かれたトラックを見たことがありますか? 2020年2月6日
車体の背面や側面に子どもが描いた絵を印刷したトラックを街でよく目にする。そんな車が並ぶ運送会社の従業員に話を聞くと「大切な家族を背負っていると思うと、運転も優しくなるなあ」と笑った▼この運送会社では、絵を施して以来、交通事故はゼロ、業績も上向きになったという。絵を見た後続車の運転手も、安全運転を意識するだろう。得意先も、無事故の会社に仕事を頼むに違いない。そう思えば合点がいく▼ある壮年部員は、息子が小学生の時に書いた絵日記を宝物にしている。あるページには「パパとごんぎょうをしました。みらいぶいん会にも行きました。楽しかったです。また行きたいです」とあった▼息子の無垢な心を力に、壮年は幾つもの試練を乗り越えてきた。大病も克服。失職した際も「心配するな」と言い、アルバイトを掛け持ちして息子の学費を工面。その後、好待遇での再就職を果たした▼池田先生は詠んだ。「子々孫々 末代までの 功徳をば 父たる あなたの 因果の土台で」。俗に「二八」(2月と8月)は商売が振るわないといわれる。仕事などで苦難の渦中の壮年もいるだろう。だが負けるまい。さまざまな試練に遭うほど、広布の父の心には"創価家族を守り抜く"との誓願の炎がいや増す。(代)
寸鉄 2020年2月5日
「地涌の菩薩の皆さん、やろうではないか」戸田先生。勇んで対話拡大へ
「師とをもひあわぬいのり」は叶わないと御書に。報恩の心が広布の原動力
ささやかな一言が人間を善く変えられる—詩人。出会い一つに真心込めて
付きまとわれた等、怖い目に遭った児童は70人に1人。保護者が意識強く
SNSを長く使う人ほど孤独を感じやすい—調査会って語るが心結ぶ基本
☆SGI発足45周年 当時から現在、そして未来を語る
1975年1月26日、アメリカ・グアムの国際貿易センタービルに、世界51カ国・地域の代表158人が集い、第1回「世界平和会議」が開かれた。
席上、世界平和の建設を目指す国際的機構として「SGI(創価学会インタナショナル)」が発足。池田先生がSGI会長に就任した。
この日の参加者は皆、"後世に残る重大な記録"として、署名を行うことになっていた。ペンを手にした先生は、国籍を記す欄に「世界」と。恩師・戸田城聖先生の「地球民族主義」という言葉を胸に、"世界を祖国とし、世界の人々のために尽くし抜く"との誓いが込められていた。
◇"平和の種"を蒔く尊い一生を共に!
この日、池田先生は訴えた。
「全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」
出席した各国のリーダーは"広布の開拓者"との誇りに燃え、わが使命の地に平和を広げゆくことを誓った。
この原点から45星霜——先生の不惜身命の闘争と、師と心一つに"良き市民"として自他共の幸福を開く友の奮闘によって、創価の人間主義の連帯は、192カ国・地域へと発展した。
ここでは、第1回「世界平和会議」の運営に携わったアメリカSGIの友、グアム準州議会のジュディ・ウォンパット元議長、そしてグアム青年部の代表の声を紹介する。
〈当時を語る〉世界平和会議の事務局長 ジェリー・ホールさん
◇後世に輝く重要な一歩
45年前の1月、私は第1回「世界平和会議」の事務局長を担い、代表で「平和宣言」を読み上げさせていただきました。直接、池田先生のスピーチを聞き、"世界広布が現実のものとなっている"と確信したことを鮮明に覚えています。
しかし当時は、会議を円滑に進めることに集中していたので、この一歩がこれほど後世に輝く歴史になるとは考えもしませんでした。この時の自分自身は、"小さな一歩が踏み出された"くらいに感じていたのかもしれません。しかし後で振り返った時に、ここから歴史がつくられていったのだと痛感させられます。
だからこそ、今の青年部の皆さんには、いかなる広布の戦いも、皆さんが今感じているより、ずっと大きく重要な意義があり、その価値は後になって必ず分かる時が訪れるということを訴えたいのです。
SGI発足の会合の後、各国に戻っていった友は、死身弘法の精神で妙法流布に駆け巡り、師との誓願を果たそうと"平和の種"を蒔き続けました。その結果、今日の192カ国・地域に広がる堂々たる創価の連帯が構築されたのです。こうした点から、池田先生は、「世界平和会議」の参加者に"平和は必ず実現できる!"との"確信の種"を蒔いてくださったと思えてなりません。
私自身、人類の平和と幸福のために戦う師匠と同じ方向を向いて、生涯、広布に生き抜いてまいります。
〈現在を語る〉グアム準州議会 ジュディ・ウォンパット元議長
◇学会の地域貢献に共感
これまで私たちは、島の教育者や異なる宗教組織の代表らを交え、「平和の文化」の促進を巡るフォーラムを開催したり、グアム大学で「世界の子どもたちのための平和の文化の建設」展や「ガンジー・キング・イケダ——平和建設の遺産」展を行ったりするなど、地元SGIの方々と協力しながら、島の人々と共生の哲学を共有してきました。
こうした活動を通して、異文化間の相互理解を進め、地域に貢献しようと尽力するSGIメンバーに対して、多くの人々が共感を寄せています。"グアムのSGIの運動こそ、太平洋地域全体の平和への出発点だ"と語る島民もいます。
私たちグアムの島民は、長年にわたり、戦争と侵略の歴史に耐え抜いてきました。苦難を経験してきたからこそ、島民一人一人が幸せに暮らしていけるような社会を構築したいと、強く念願します。
グアムは、小さな島かもしれません。しかし、個人の幸福と平和をつくる哲理を地域社会に確立していけば、その影響力は、世界に波動を起こしていけると確信しています。
〈未来を語る〉地元グアムの男子部本部長 パトリック・サラスさん
◇原点胸に弟子の陣列を
SGIが結成された第1回「世界平和会議」で、池田先生は、「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と呼び掛けられました。
グアムでは、皆がこの原点をわが指針と定め、生命尊厳の仏法哲学を根幹とした人生を歩もうと、努力を重ねています。
毎月の青年部座談会や御書学習会を通して、信心の素晴らしさを心に刻みながら、友人との対話に挑戦。また7年前からは、不戦の誓いを次代に継承させるとの意義を込めて、地域住民や行政関係者らと共に「ラッテ平和祭」を共催するなど、信頼の輪を広げる取り組みを続けています。
意義深き本年、グアム青年部は、「6000人の青年の拡大」を目指す、アメリカSGIの戦いをけん引するとの決意で、新任のベラ・ファゴタ女子部本部長と心一つに、弘教に励んでいます。
明年初頭には、SGI発足の集いが行われた国際貿易センタービルのほど近い地に、待望の新「グアム会館」が完成予定です。
同会館の建設のつち音が鳴り響く今、私たちは"世界平和の電源地"で広布に走る誇りを胸に、各部一体で師の万感の期待に応えゆく、弟子の陣列を築いてまいります。