2020年2月5日水曜日

2020.02.05 わが友に贈る

冬の厳しさを知る人が
春の喜びを味わえる。
試練に立ち向かう君よ
断じて負けるな!
絶対勝利の信心なれば!

上野殿御返事 P1574
『人のものををしふると申すは車のおもけれども油をぬりてまわりふねを水にうかべてゆきやすきやうにをしへ候なり、仏になりやすき事は別のやう候はず、旱魃にかわけるものに水をあたへ寒冰にこごへたるものに火をあたふるがごとし』

【通解】
人がものを教えるというのは、車が重かったとしても油を塗ることによって回り、船を水に浮かべて行きやすくするように教えるのである。仏に成りやすい道というのは特別なことではない。干ばつの時に喉の渇いた者に水を与え、寒さに凍えた者に火を与えるようにすることである。

名字の言 『宮本武蔵』に描いた吉川英治の求道の精神 2020年2月5日
ファンにとって吉報だろう。来館者の減少などを理由に昨春、閉館した「吉川英治記念館」の再開が、このほど決まった▼同館が立つのは東京・青梅市にある吉川英治氏の自宅跡。代表作の一つ『宮本武蔵』(講談社)の「はしがき」(旧序抄)の結びには、「昭和二四・二月 於、吉野村」と記されている。青梅市の旧地名だ。同館を所有・運営していた財団法人が市に寄付したことで、文豪ゆかりの遺産が引き継がれる。本年9月に再オープンの予定だという▼池田先生は1987年、同館を訪問している。氏が書きとどめた「我以外皆我師」との言葉に触れた感慨を後年、つづった。「『生涯求道』ともいうべき深き探求の心を感じとった」と▼作中に描かれた武蔵は剣術を究めようとする孤高の人ではなかった。時に農民と共に鍬を振るい、書や絵にも親しんだ。市井の人々や楽器の構造一つからも何かを学び取ろうとした。「どこまで自分を人間として高めうるか」との求道心で、あらゆるものを師と捉えた。宿敵・佐々木小次郎が自らの武を誇り、どこか他人を侮る姿に描かれたのとは対照的である▼青梅市の花は「梅」。花言葉の一つは「澄んだ心」という。青年のようなみずみずしい心で謙虚に自身を磨く人は、"生涯前進"の輝きに満ちている。(之)

寸鉄 2020年2月5日
「地涌の菩薩の皆さん、やろうではないか」戸田先生。勇んで対話拡大へ
「師とをもひあわぬいのり」は叶わないと御書に。報恩の心が広布の原動力
ささやかな一言が人間を善く変えられる—詩人。出会い一つに真心込めて
付きまとわれた等、怖い目に遭った児童は70人に1人。保護者が意識強く
SNSを長く使う人ほど孤独を感じやすい—調査会って語るが心結ぶ基本

☆四季の励まし 「生命の力」に限界なし 2020年2月2日
冬は、鍛えの季節である。
試練に負けないで
力をつける時だ。
草花や木々たちも、
動物や昆虫たちも、
凍てつく
寒さに耐えながら、
春を迎えるために、
一生懸命に
準備をしている。
未来に、どのような
才能の芽を伸ばし、
そして勝利の花を
咲かせていくか。
そのための芽生えは、
自分自身の心の中にある。

「自分には無理だ」などと
決めつけては
絶対にいけない。
生命には
宇宙大の力がある。
それを引き出すのが
妙法である。
「必ずできる!」と
固く心に決めるのだ。
一心不乱の祈りと行動が、
限界の壁をつき破る。

苦労しているから、
人に寄り添える。
悲哀に負けないから、
嘆きの友を励ませる。
悩める人を
幸福にするために、
自らが悩みを乗り越え、
勝利の実証を!——
これが広布に生きる
師弟の誓願である。

「自分のことを
思ってくれる人がいる」
——その手応えが、
苦悩の人の生命空間を、
すっと広げてくれる。
他人や世界と
"共にある"という
実感があれば、
必ず
立ち上がることができる。
それが
生命のもっている力だ。

強盛な祈りで立ち上がれ!
題目は師子吼だ。
滾々と勇気が湧き、
満々と生命力が漲る。
さあ、いよいよ、
これからだ!
人間の中へ、
民衆の中へ、
勇んで飛び込み、
大誠実の力で、
我らは勝利していくのだ。