◇今週のことば
全同志の奮闘に最敬礼!
仏縁を広げた陰徳は
無限の陽報と輝く。
我らは地域と日本の光。
誇りも高く連続勝利へ!
2015年04月13日
一生成仏抄 P383
『仏の名を唱へ経巻をよみ華をちらし香をひねるまでも皆我が一念に納めたる功徳善根なりと信心を取るべきなり』
◇人生の座標
私はつねづね「女性の幸福は四十代からが大事だ」と言ってきた。女性にとって、なにも青春時代のみが"花"なのではない。いくつになっても、自分らしく花開くことはできる。心にしっかりとした芯をもっている人は、時とともに輝いていく。
そのためにも、何か、自分を進歩させる目標を持つこと、さらに人のため、社会のために尽くしていくことが大切である、と思う。
☆100文字の幸福抄
漢字で「日に向かう葵(あおい)」と記されるヒマワリは、
欧州で「小さな太陽」と呼ばれ、
幸福のシンボルとなっている。
日輪と共に快活に胸を張り、
自らもまた太陽のように周囲を晴らしていく。
ヒマワリのような
笑顔の花を咲かせる人生でありたい。
☆創価大学・女子短大入学式へのメッセージ
桜花も、そして英才も爛漫と咲き薫る入学式、誠におめでとうございます!
日本列島の津々浦々から、そして世界22カ国・地域から、勇躍、集われた宝の皆さん方を、私は心待ちにしておりました。一人一人と、固い心の握手を交わしながら、希望みなぎる新出発を祝福しております。
大切な大切なお子様方を送り出してくださったご家族の皆様方にも、最大に感謝を申し上げます。
本日、創価大学は第45回の入学式を迎え、創価女子短大は開学から満30周年の佳節を飾りました。
短大からも、すでに1万人を超える、福智の女性リーダーが羽ばたき、各界で、また世界の各地で活躍されています、
卒業生のお子さん方も、父母の母校へ、勇んで入学される時代になり、感慨ひとしおです。
温かく見守ってくださっている、ご来賓の先生方にも、厚く御礼を申し上げます。
きょうは、新入生の皆さんといっしょに、この美しいキャンパスの桜並木を逍遥(しょうよう)しながら、語り合う思いで、三つの指針を贈ります。
第一に、「英知のシルクロードを喜び開け!」と申し上げたい。
本日の式典には、私が敬愛してやまない、ウズベキスタン共和国のクジーエフ元文化・スポーツ大臣ご夫妻が出席してくださっております。本当に、ようこそ、お越しくださいました。
クジーエフ先生にご尽力をいただき、ウズベキスタンが誇る民衆詩人ナワイーの像を、わが創大にお迎えできたのは、11年前のことでありました。
イスラム王朝の宰相として庶民のために尽くし、「中央アジアのゲーテ」とも謳われる、このシルクロードの大詩人ナワイーは、500年の歳月を超えて、私たちに呼び掛けてやみません。
「最も正しい道、英知の道を選ぶがよい。何事においても、英知をわが友とし、伴侶とみなすのだ」と。
まさしく「英知の道」こそ、人間が人間として、人間らしく生きゆく「正義の道」であります。
人生も社会も、生き生きとした学びの心を失ってしまうところから、停滞と慢心が生じ、混迷が深まる。そこに、暴力がはびこる温床もある。
その闇を豁然と打ち破っていく、新鮮なる英知と正義の光こそ、若き皆さんの探究なのです。
誇らしいことに、わが創大・短大には、建学の精神を体して、皆さんの求道に必ず全力で応えてくれる教員の先生方、職員の方々がそろっています。
どうか、この人間教育の最強学府で、「生涯、学び抜いていく持続の力」「知識を生かす知恵の力」「世界の動向を見極める洞察の力」「いかなる状況も勝ち開いていく哲学の力」を、大いに養ってください。これこそ「真の教養」といえましょう。
私がモスクワ大学の講演で「世界市民の心と心に燦然と輝く『精神のシルクロード』の確立を」と提唱して、今年で40年となります。
私自身、そのために、クジーエフ先生をはじめ最高峰の知性の方々と手を携えて、行動を貫いてきました。これからも、戦い続けます。
どうか、皆さんは、人類を結ぶ、この「精神のシルクロード」「英知のシルクロード」を、私と共に、さらに喜び開いていただきたいのであります。
第二に申し上げたいのは、「共生と創造の連帯を勝ち広げよ!」ということです。
このほど、創大の工学部が「理工学部」へと発展し、新たに「共生創造理工学科」が開設されました。
数学の天才でもあった、わが師・戸田城聖先生が、この躍進をどれほど喜んでくださるか。今朝も、私は先生の笑顔を思い浮かべておりました。
「共生」と「創造」——これは、わが創価教育の大いなる二つの翼といっても、決して過言ではありません。
人間と人間、人間と自然、さらに国家と国家、文明と文明が、どうすれば共に生き、共に栄えていくことができるか。
そして人類は、どうすれば、共々に幸福を創造し、地球の平和と繁栄を創造していくことができるか。
一人一人の「人間革命」を基調として、この遠大な歴史の大転換に挑んでいくのが、わが創価の「平和のフォートレス」であります。
私が対談を重ねてきた、世界的な平和学者クレメンツ博士は、東日本大震災後の「心の復興」に献身する東北の方々を讃えて、こう言われました。
「他者の幸福のために尽くせば、それは自分の怒りや悲しみを克服する力となり、自分の中から慈愛や優しさを引き出すことができます。この方向に沿った努力をたゆまず続けていくことが、慈愛と平和の社会につながると思うのです」と。
創価教育の心も、ここにあります。
わが創価の学舎は、スーパーグローバル大学として、現在、48カ国・地域の155大学と学術交流を行っております。最優秀の留学生が集い学び合う、若き世界市民の広場であります。
皆さんは、心広々と、世界の友と闊達に対話の花を咲かせながら、「共生」と「創造」の連帯を伸びやかに広げていってください。ここに「文明の対話」への第一歩の実践があるからであります。
私の後悔は、青年時代に語学を身に付けられなかったことです。自在に語学を駆使できたならば、もっともっと、多くの人々を励まし、導くことができた。もっともっと、人類を結び、平和に貢献できたと、悔やまれます。
どうか、皆さんは私の分までも、限りない学びのチャンスに満ちた、このキャンパスで、語学力を思う存分に磨き、鍛えていただきたいのです。
第三に、「不屈の挑戦で勝利の大樹と育て!」と申し上げたい。
きょうは、ケニアの名門ナイロビ大学からも、教員と学生の皆さんが参加してくださっております。
私たち創大・短大の誉れの友人である、アフリカの環境の母マータイ博士は、ナイロビ大学で初の女性教授として歴史を刻まれました。4,000万本もの植樹を推進した博士が、木から受け取っていた励ましのメッセージがあります。
それは「何かを心から望むなら、地に足を着けていなければならない」「どんなに高いところまで行こうと、根を張っているからこそ養分を得られる」(小池百合子訳『UNBOWEDへこたれない ワンガリ・マータイ自伝』)ということです。
これが、生命の法則であり、人生の真髄です。
愛する宝の皆さんは、一日一日を大切にして、焦らず、どっしりと、また、諦めず、じっくりと、自分らしく挑戦の根、努力の根を張ってください。
不思議な使命を帯びて集い来った皆さんです。
必ずや一人ももれなく、父母はじめ皆が喜び、仰ぎ見る偉大な大樹と育つことは、間違いありません。
いな、絶対にそうなって、人生の勝利の花を咲かせ、社会に世界に、大いなる貢献を果たしてください。
今回の入学式を前に、妻が記録を整理していたら、1971年4月2日、創価大学の開学の朝に、私が詠んだ和歌の色紙が出てきました。
わが創価同窓の友、そして今年のフレッシュマンの皆さんに、この和歌を捧げて、私のお祝いのメッセージとさせていただきます。
創大生
万歳 叫ばむ
君達が
世紀の指導者
晴ればれと