万全なる準備を!
何事も最初が肝心だ。
目標を具体的に立て
勢いよく出発しよう!
最蓮房御返事 P1341
『悪象の為に殺されては三趣に至らず』
◇希望の明日へ
勉強は、自分にとって権利である。どんな環境でも、自分の努力しだいでいくらでも学ぶことができる。今、皆さんは、幸せにも、お父さん、お母さんに見守られながら、ゆうゆうと勉強できる。だからこそ、学びに学んでほしい。
平2・3・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──東日本大震災から1年、被災地の同志は、池田先生が震災直後から贈り続けてくださった励ましを抱きしめ、苦難に耐えて、厳しい現実と戦ってきました。
東北は、聖教新聞の拡大でも全国模範の拡大を成し遂げました。
「師匠の大激励に、せめてもの恩返しを」との思いから、皆で頑張った結晶です。新入会の友も相次ぎ誕生し、東北から新たな広布のうねりが巻き起こっています。
池田名誉会長 東北の尊き同志の奮闘は、よく、伺っています。本当にありかたいことです。
先日(3月18日)、宮城県、岩手県、福島県を中心に行われた「青年教学1級」の追加試験にも、真剣に取り組み、実に立派な歴史を残してくれました。これも、「行学の二道」の鑑として、必ずや光り輝いていくでしょう。
日蓮大聖人は、『大難来りなば強盛の信心弥弥悦びをなすべし』(P1448)と言われました。
何ものも恐れない、何ものにも屈しない。どんな苦しみも喜びに変えられる──この信心こそ、究極の「心の財」です。
東北の同志は、未曽有の苦難に、"今こそ信心だ"と歯を食いしばって、不屈の魂で立ち上がられた。この金剛不壊の信心という「心の財」に、黄金の如くダイヤモンドの如く、無量の輝きが備わっていくのです。負けない心、たくましい生命力、広々とした境涯、豊かな福運、みずみずしい智慧、温かな人間性……要するに、風雪を越えた堂々たる人格です。
そうした人格に触れれば、皆がほっとする。安堵する。希望が湧いてくる。元気になる。
人に希望を贈ると、自分の希望は減るだろうか。相手が明るくなった姿に、自分もまた力をもらうはずです。それは、「心の財」を分かち合っているからでしょう。
「心の財」は、分かち合えば合うほど、増えるのです。
南米チリの大詩人ネルーダは、「人間とのつながりは、私を豊かにしてくれる大地」と謳っています。大地震で苦しんだチリの同志も、火山灰の被害が広がった隣のアルゼンチンの同志も、皆で手を携えて乗り越えています。
励まし合い、支え合い、分かち合うなかでこそ、「心の財」は、よりいっそう輝きを増すのです。
東北の同志は「心の財」の大長者です。人と人のつながりを一段と強め、さらに広げて大偉業の歴史を残しておられる。
大聖人が、どれほど誉め讃えてくださっていることか。
私の胸には、『未来までの・ものがたりなに事か・これにすぎ候べき』(P1086)との御文が、東北の団結への御賞讃として響いてきます。
「信心は東北に学べ!」という時代が来ました。
御聖訓には『蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり』『心の財をつませ給うべし』(P1173)と仰せです。
「心の財第一」で生き抜かれてきた東北家族の福徳は無量無辺です。