「仏を敬うがごとく」
一人を大切にしていく。
これが仏法者の振る舞い。
座談会に参加する友を
最大の真心で迎えよう!
(新1374・全1017)
三世諸仏総勘文教相廃立 P566
『一切の法は皆是れ仏法なりと通達し解了する是を名字即と為す名字即の位より即身成仏す』
【通解】
一切の法は皆これ仏法であると通達し解了するのを名字即とするのである。名字即の位から即身成仏する。
名字の言 「那覇大綱挽」で旗頭を掲げる旗持ち 2022年10月21日
全長200メートル、総重量は40トン——「世界一のわら綱」としてギネスブックに認定されている沖縄の伝統行事「那覇大綱挽」。コロナ禍で規模は縮小されたが、今月、3年ぶりに開催された。例年、20万人以上が訪れ、数万人で大綱を引き合う一大行事だ▼この熱戦を盛り上げるのが、14旗の「旗頭」。大きいものでは高さ10メートルもあり、引き手を鼓舞する。その旗持ちを、20年以上務めた壮年部員が教えてくれた▼旗頭の重さはいずれも50キロ前後で、持ち上げられる時間はせいぜい数分。だから旗持ちは何人もいて、交代で掲げ続ける。その間、常に周囲の人々が旗頭を支えるという。「"たとえ、一人になっても倒さない"という責任感。"皆の力があって掲げられる"という感謝と団結の心。これが、旗持ちに必要な精神です」▼あらゆるリーダーが心すべき姿勢だろう。勝敗や成否を分けるのは、断じて戦い抜こうとする中心者の熱き一念であり、同志一人一人を大切にする強き心だ。日蓮大聖人は「軍には大将軍を魂とす」(新1688・全1219)、「心固ければ、則ち強し」(新1320・全979)と仰せである▼さあ、勇気の信心で生命を磨き輝かせよう。宝の友と人生勝利の大旗をひるがえすために。
寸鉄 2022年10月21日
学会は皆が互いに尊重し力を合わせ社会に貢献—アメリカ博士。良き市民の大連帯
山口県青年部の日。一人立つ開拓魂で対話を拡大 わが青春の勝利譜つづれ
僕ら一人一人がかけがえのない存在—詩人ホイットマン。全員に使命が。励ましを強く
"私は若い"という意識は健康を増進—研究。生涯求道の多宝の同志が実感
「がん教育」が小中高で全面実施—公明推進。早期発見の意義等、更に周知
〈社説〉 2022・10・21 "エジソンの挑戦"に学ぶ
◇「平和のあかり」照らす対話を
きょう10月21日は「あかりの日」。1879年同日、アメリカの発明家トーマス・エジソンが、世界で初めて実用的な白熱電球を完成させた日だ。1万回以上の試行錯誤の末、実験が成功したことは有名だろう。何度失敗しても、前進し続けたエジソン。彼はなぜ歩みを止めなかったのか。
エジソンの人生は、幼少から苦難の連続だった。学校は3カ月で行かなくなる。難聴も患った。落ち込む彼を支えたのが、母ナンシーだ。ホームスクールを実施し、自ら息子と共に自然に触れ、考えることを楽しんだ。思うような結果が出なくても"やり直せばよい、失敗を通じて賢くなればよい"と笑い飛ばした。どれだけ失敗しようと、エジソンを包んだ母の姿が、何ものにも負けないエジソンの心を養ったのだ(講談社『天才エジソンの秘密』)。
白熱電球の実用化によって、今や世界中の街が、明るく照らされている。夜景やイルミネーションなど、光に心動かされる場面も少なくない。反対に、災害による停電で突然の暗闇に不安を感じることも。「あかり」とは、単に「照明器具から放たれた光」ではなく、人の心に安心感や希望を与えるものなのかもしれない。
かつて池田先生は、戦争が終わった時の実感を、こう語った。「(平和とは)『こんなに明るいものか』と思いました。戦争中は夜でも灯火管制といって、家も街も暗かった。母は『明るいねえ。電気がついたよ。明るいね』と声をはずませて夕食の支度をしてくれました」(『未来対話』)と。戦後の人々の心を、希望の光で照らした「あかり」は、平和の象徴でもあった。
創価学会は世界のいずこであれ、地域に根ざした平和運動を行ってきた。それは一人一人の心に「平和のあかり」をともす作業だ。戦争、核兵器、環境問題など直面する課題が山積する中、"一人との対話"から着実に歩みを進めることこそ、平和への近道となる。
エジソンにとって、失敗は成功までの「道のり」だった。挑戦の結果に対して、失敗と位置づけて落ち込むのか、成功の途上だと捉え直すのか——そこに勝利への分かれ道がある。
エジソンが白熱電球で世界を明るく照らしたように、私たちも諦めない信念の対話で、「平和のあかり」を照らし続けたい。
☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第22回 信心修行の道場
◇御義口伝
『御義口伝に云わく、「此人」とは、法華経の行者なり。法華経を持ち奉る処を、「当詣道場」と云うなり。ここを去ってかしこに行くにはあらざるなり。「道場」とは、十界の衆生の住所を云うなり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者の住所は、山谷曠野、皆、寂光土なり。これを「道場」と云うなり。』(新1086・全781)
◇勇気の指標
日蓮大聖人の仏法は「現実変革の宗教」です。千差万別の生活の上に明確なる実証を示し、誰もが人生を最高に充実させ、幸福になっていける力のある宗教です。
◆◇◆
現実の社会は熾烈です。試練や困難は必ずある。やりやすい環境など、どこにもありません。それでも、同志は歯を食いしばり、わが国土を仏国土にしようと、一歩ずつ勇敢な戦いを起こしてきました。
環境に左右されるのではなく、自らが変革の主体者となるのだ! この覚悟の信心に立って、道を切り開いてきたのです。
◆◇◆
戸田先生は、こうも語られていました。
「どのような状況にあっても、自分自身が、深く『偉大な信心』に立てば、すべてを開いていける。自分が『変わり』、自分が『成長』し、自分が『責任』を持てば、一切に『勝利』できるのだ。要は自分だ」と。
こうした一人立つ勇者が世界各地に広がり、皆が「よき市民」「よき国民」たらんと、自分が今いる場所で立ち上がったがゆえに、現実に仏法は192カ国・地域へと広まり、壮大な連帯となったのです。未来を担う青年の皆さんは、鋭くこの一点を忘れず、さらに地球規模の「人間共和」の世界を広げていっていただきたい。これが私たちの願いです。
◇今いる場所が誓願果たす宝土 奥村正宣団地部長
明年の結成50周年へ。団地部の友は、人間共和の理想郷を築こうと、日夜わが地域の繁栄を願い、対話と貢献の活動に汗を流しています。
今回は、「御義口伝」の一節を拝し、池田先生が、団地部の誉れの使命と地域広布の実践のあり方について講義してくださった指針を学んでいきましょう。
◇師弟直結とは
"自分が今いる場所こそが「信心修行の場」であり「一生成仏への道場」である"と、仰せになられている御文です。
大学1年の時、一家が経済的な苦境に直面。私はバイトを掛け持ちし、早朝から深夜まで働きづめの生活に。収入は家の借金の返済と光熱費の支払いで消え、心も体も疲れ果て、どん底の状態でした。そんな時、学生部の先輩がじっくり話を聞いて、確信を込めて励ましてくれました。
温かな創価の心に触れ、発心。毎日、友人に仏法対話し、小説『人間革命』を学ぶ中で、荒んだ心が、いつしか、"とにかく頑張っていこう"という前向きな気持ちに変わっていたのです。なんとか大学も卒業し、就職。その後、経済苦も乗り越えることができました。
厳しい現実から逃げず、信心で苦境を打開できたこの体験が、自身の大きな原点となっています。
その後、結婚し、最初に暮らした住まいが集合住宅でした。質素なわが家でしたが、近隣の方と友情を結びながら、男子部の会場として、広布の思い出を刻むことができました。
また、青年部時代、池田先生との懇談の場で、"師弟直結で戦ってまいります"と決意を披歴した方に、先生がこう指導されたことが忘れられません。
"直結とは、今、自分がいる場所で全力で戦うということだよ"と。
御文にもあるように、どこか彼方に理想を求めるのではなく、今いる場所こそが、"師弟共戦の本舞台"であるということを打ち込んでくださったのだと思います。
◇信頼と友情を拡大
「創価の同志は、自分のいる大地こそ、自身の誓願を果たす、わが宝土なりとの信念に生き抜いてきました」——先生は講義の中で、このようにたたえてくださっています。
全国の団地部の友は、まさにこの信念で、地域に信頼と友情を広げています。
九州・福岡の副支部長の壮年は、住んで45年となる団地で防犯委員などを歴任。本年4月、多くの住民に推されて自治会長に就任しました。400世帯近くの居住者の生活相談に奔走する毎日です。
これまで団地内の青年部や、学会員ではない青年世代とも協議し、力を合わせ、"団地おこし"に尽力してこられました。また、支部総会には、団地内の50人以上の友人が参加し、皆が楽しみにする"団地行事"となっています。同じ棟に住む友人に弘教も実らせてきました。"わが団地を、元気な青年が集うモデル地域に"と奮闘されています。
また、大阪のある女性部の友は、府営住宅に入居して27年。地域サークルの世話役として、催し物の運営などに、長年活躍してこられました。
学会活動が大好きで、折伏に本紙の購読推進にと、いつも明るく広布に走る姿は、周囲に希望を広げています。現在、美容師だった経験を生かし、ボランティアで友人の髪のカットも。多くの方に喜ばれています。
そんな彼女ですが、実は団地に入居する少し前、多発性筋炎との診断を受けました。"題目と折伏で必ず克服する"と決め、3人のお子さんと共に、宿命転換を懸けて学会活動に励んでこられたのです。
今、約30年を経て、日常生活には何の支障もなく、地域に友情と対話の花を咲かせておられます。
◇希望を広げよう!
先生はつづってくださいました。
「わが地域に希望を広げよう! その一念を込めた誠実な対話の積み重ねによって、広宣流布の現実の土台は築かれる。そして、それが、そのまま、地域の発展に連動していくのだ」
地域社会の希望と輝く皆さんと共に、私自身も、わが地域で、信頼を結ぶ対話に挑戦してまいります。
◇メモ
「御義口伝」は、日蓮大聖人が、身延で法華経の要文を講義され、それを日興上人が筆録したものと伝えられている。上下2巻からなる。御文は、「普賢品六箇の大事」の「第六 『此人不久当詣道場(この人は久しからずして当に道場に詣るべし)』の事」の冒頭の御文である。