新聞休刊日
盂蘭盆御書 P1430
『我が身は藤のごとくなれども法華経の松にかかりて妙覚の山にものぼりなん』
【通解】
我が身は藤のようでも法華経という松の木に懸かれば妙覚の山にも登ることができるのです。
☆出雲駅伝 創価大学 新たな歴史築く6位入賞
◇ムルワ選手が3区で区間新
「大学三大駅伝」が開幕!
第34回「出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)」が10日、島根・出雲市内で行われ、出雲大社正面鳥居前から出雲ドーム前までの6区間45・1キロのコースに20チームが参加した。
2年連続2度目の出場となった創価大学は2時間10分52秒で6位に入賞。3区のフィリップ・ムルワ選手(4年)が区間新記録をたたき出し、2年連続の区間賞に輝いた。
午後1時5分、多くの観衆の拍手に包まれながら、スタートの号砲が鳴り響いた。
1区は新家裕太郎選手(4年)が出走。先頭が区間新記録に迫るハイペースのレース展開の中、最後まで粘り抜き、10位で2区・葛西潤選手(同)へ。
葛西選手は故障明けの影響を感じさせない走りで、従来の区間記録を2秒上回る区間5位と力走。順位を三つ上げ、7位で3区のフィリップ・ムルワ選手につないだ。
3区は各大学の主力が並ぶ注目区間。ムルワ選手は序盤から積極的に攻め、上位校を猛追。4区の中継所目前で4位と1秒差に迫る執念の走りを見せ、チームを5位に押し上げた。3区の区間記録を10秒更新する快走だった。
4区の石丸惇那選手(1年)は初の出雲路にも臆することなく、区間7位をマーク。この時点で創大のチーム順位は7位に。
続く5区・石井大揮選手(3年)は向かい風の中で力強く走り抜き、区間5位と好走。7位をキープし、6区のアンカー・嶋津雄大選手(4年)にタスキを託した。
最長区間の6区を2年連続で任された嶋津選手。最上級生の自覚と誇りを胸に、区間5位の"魂の走り"でチーム順位を一つ上げ、6位でフィニッシュテープを切った。
創大は前回の7位を上回る成績で新たな歴史を築いた。
レース後、榎木和貴監督は力強く語った。「苦手としてきたスピード駅伝の出雲で、全員の力で上位にからむ走りができたことは評価したい。それを自信にして、全日本駅伝3位以上、箱根の総合優勝を目指し、チームみんなで頑張っていきたい」
☆質問BOX 「成仏」って特別な人になることですか?
◇答え
「成仏」とは、何か特別な存在になることや、死後に、次の一生で現実世界を離れた浄土に生まれることではありません。自身の内に何ものにも崩されない「絶対的幸福境涯」を築くことです。
それは、"そこにたどり着いたら終わり"というように、何か「ゴール」(終着点)があるようなものではありません。
池田先生は「戦い続ける人、すなわち、常に仏界を開いている人は、魔を寄せつけません。常に前進する人が、必ず偉大な境涯を築き上げることができる。そのための仏法です」とつづっています。
いかなる試練にも負けず、広布のため、人々の幸福のために尽くし抜く——。その人の胸中にこそ、「成仏」の境涯が現れるのです。
☆みんなで学ぶ教学 第31回 絶対的幸福境涯
◇"生きていること自体が楽しい"
信心に励んでいけば、何があっても揺らぐことのない幸福境涯が築かれていきます。今回の「みんなで学ぶ教学」は、「絶対的幸福境涯」がテーマです。忙しいのに生き生きしている支部女性部長のユリコさんを、新入会者のリホさんが不思議そうに見つめています。
ユリコ 不思議そうな顔をして、どうしたのかしら?
リホ ユリコさんって、どんな時も明るく楽しそうにしていますよね。私は、何かあるとすぐに"大変だ"ってあわてたり、落ち込んだりしてしまうので、すごいなあと思って……。
ユリコ あら、私だってうまくいかなくて、不安になることがあるわよ(笑)。
リホ そうなんですか?
ユリコ そうよ。でも、これまで学会活動に励んでくる中で、"どんなことがあっても必ず信心で乗り越えられる"という確信があるの。だから前向きに見えるのかもしれないわね。
リホ なるほど。そういうことだったんですね。確かに、座談会など、学会の会合では、皆が喜々として試練を乗り越えた信仰体験を語っていますね。
ユリコ 信心根本に、困難に挑む中でこそ、大きく人間革命していくことができるの。だから学会員は、たとえ苦難の中にあったとしても、負けることなく、むしろ楽しむように挑んでいくのよ。
私たちが目指す「一生成仏」とは、この一生のうちに、「絶対的幸福境涯」を築いていくことといえるわ。
リホ 絶対的幸福ですか……。どのような境涯なのでしょうか?
ユリコ 戸田先生は「絶対的幸福境涯」について、「どこにいても、生きている自体が楽しい、そういう境涯があるんです。腹のたつことがあっても、愉快に腹がたつ」と語られているわ。それは、御書からも拝することができるの。
日蓮大聖人は、「竜の口の法難」において、首を切られようとした時にも、門下の四条金吾に「これほどの悦びをばわらえかし」(新1231・全914)と仰せになられているわ。
また、佐渡流罪に遭い、食べるものや衣類にも事欠き、命も狙われる極寒の地にあっても、「当世日本国に第一に富める者は日蓮なるべし」(新101・全223)、「流人なれども喜悦はかりなし」(新1792・全1360)とつづられているの。
リホ すごいですね。
ユリコ 大聖人の偉大な御境涯は、いかなる大難にも微動だにしなかったの。むしろ、妙法を弘めることによって、経文の通りの難に遭い、法華経を身読できることに歓喜されていたのよ。
リホ 想像できません……。
ユリコ 「絶対的幸福」の反対が、「相対的幸福」なの。例えば、SNSにお気に入りの写真を投稿して、多くの人から評価されれば、うれしい気持ちになる。でも、もし、それがあまり受け入れられず、むしろ不評だったとしたら、悲しい気持ちになる。
環境や他者の評価によって揺れ動く幸福は、はかないものといえるわ。
リホ 確かにそうですね。
ユリコ 池田先生は、「人から幸福を与えられるのを待つのではない。わが生命から幸福をつかむ力を湧き立たせるのだ。軽薄な虚像の幸福を追いかけるのではない。わが生命の中から『歓喜の中の大歓喜』を躍動させていくのだ」とつづられているわ。
周囲がどうあれ、幸せを自分の中から創り出していくのが信心なのね。
リホ "幸せを自分の中から"……。ステキなことですね。分かりました。私も、ユリコさんみたいになれるよう、がんばります!
ユリコ 気付いていないのかもしれないけれど、学会活動に励みながら、多くのことに挑戦するリホさんは、いつも楽しそうよ。何ものにも壊されない「絶対的幸福境涯」を日々、築いていることは間違いないわ。