2022年9月10日土曜日

2022.09.10 わが友に贈る

「賢者はよろこび
愚者は退く」御聖訓。
試練の時こそ境涯を開き
一段と飛躍する好機だ!
師子王の魂で進もう!
(新1488・全1091)

御義口伝巻下 P787
『自身の仏乗を悟つて自身の宮殿に入るなり所謂南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり』

【通解】
自身の内なる妙法を悟って、自身の宮殿に入るのである。南無妙法蓮華経と唱えていくことは自身の宮殿に入っていくのである。

名字の言 中秋の名月に願いを込めて 2022年9月10日
夜空に中秋の名月が輝いていた。45年前の1977年9月27日、池田先生は少年少女部のメンバーと"月見の会"に参加し、完成したばかりの詩「お月さまの願い」を披露した。先生の朗読に、子どもたちは真剣に耳を傾けた▼この詩をもとに先生は創作童話『お月さまと王女』を執筆。鼓笛隊のメンバーが詩に曲を付けた。「母さま 大事にしてますか」「正しく 育ってくださいね」。少年少女たちを優しく見守る"月"の願いが込められた歌は、多くの友に愛されている▼宇宙と人間——その関係は古くから論じられてきた。天文学者のフレッド・ホイル博士は、池田先生との会見で語った。「祈りの本質とは『宇宙へのメッセージ』ではないかと思うのです。果てしなき宇宙に向かって、自分のメッセージを送り、そして宇宙の"声"に耳を澄ませて、その返事を聴くということです」▼仏法では「外なる大宇宙」と、自身を指す「内なる小宇宙」は"不可分の関係"と説く。宇宙に包まれる自分が、わが一念の中に宇宙を包み返していく。博士の言葉にならえば、この双方向の交信を成り立たせる力が「祈り」である▼きょうは中秋の名月。壮大な天空を仰ぎ、清新な決意で信心根本に成長の歩みを進めたい。

寸鉄 2022年9月10日
「祈りのかなわぬことはあるべからず」御書。信強き人に諸天の加護は厳然(新592・全1352)
偉人は希望に生き、決して屈しない—恩師。広布の大目的に心定め前進!
好奇心や"新しい挑戦"で中高年の脳も成長—医師 若々しい多宝の友が手本
南極の氷河融解が予想以上に進行、災害リスク増と。人類の知恵結集急げ
クレジット不正利用被害10年間で4倍超。企業の偽サイト等多く。警戒を

〈社説〉 2022・9・10 12日は「宇宙の日」
◇世界市民としてできる一歩を
明後12日は「宇宙の日」。国際宇宙年である1992年の同日、宇宙飛行士の毛利衛さんが米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルで飛び立ったことにちなみ日本で制定された。今年で30周年。この日に合わせ、例年、宇宙関連の科学館、博物館ではイベントや講演会などが開催される。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が13年ぶりに宇宙飛行士を募集し、前回の4倍以上、4千人超もの応募者があるなど、宇宙への関心は広がりを見せている。
興味深いことに、大気圏外の世界を実体験した、多くの宇宙飛行士たちの目は、反転するかのように故郷の地球に向けられてきた。生命を育む奇跡の星、"宇宙の中の地球"への気づきである。
NASAの教育プログラム「アースカム」——。国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されたカメラを地上から遠隔操作して地球の写真を撮影する。関西創価学園は、この取り組みに2000年から参加して76回。現在世界一の参加回数となっている。森林伐採や海洋汚染など、地球の"今"を目にした関西校の生徒たちは、自分たちに"何ができるか"を話し合う。その後、環境意識に関する啓発ポスターの作製や展示会への出展などの実践につなげている。そこには、より宇宙的な視点で地球の現状を捉え、何ができるかを思索し、身近な行動へつなげていく「世界市民」教育の光がある。
毛利さんは、宇宙から地球を見て「国境は見えません」(『宇宙からのことば』学研プラス)と表現し、「国を超えて力を合わせる声が高まっているのは、地球規模での難題を乗り越える必要があるから」(同)とつづった。宇宙から見れば、地球に住む人間に国家や人種の差異は存在しない。戸田先生が提唱した「地球民族主義」の理念とも共鳴し合う。
大切にしたいのは、地球規模で起こっている平和・環境・人権などの問題を"ひとごと"にせず、いかに"自分のこと"として向き合えるか。この一念の変革と、自分にできる行動を起こすことが「世界市民」への第一歩ではないか。
池田先生は、ロシアの宇宙飛行士・セレブロフ氏との対談で、「宇宙から地球を見れば、まさに人類は宇宙船『地球号』の乗客であり、運命共同体である」と語った。
「地球号」の乗客の自覚で身近にできる一歩を踏み出そう。

☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第19回 富める者
◇開目抄
『当世日本国に第一に富める者は日蓮なるべし。命は法華経にたてまつり、名をば後代に留むべし。大海の主となれば、諸の河神皆したがう。須弥山の王に諸の山神したがわざるべしや。法華経の六難九易を弁うれば、一切経よまざるにしたがうべし。』(新101・全223)

◇勇気の指標
極限の境遇にあって、大聖人は「当世日本国に第一に富める者」と御断言されたのです。なんと偉大な御境涯でしょうか。
なぜ「第一に富める者」であるのか。
それは、末法広宣流布の時に生まれ、「法華経の行者」として、命を妙法に捧げられてきたからです。不惜身命で法華経を受持し、法華経の弘通に生き、法華経を身読する——この世に生を受けた人間にとって、これ以上の富はないからです。
いかなる苦難、大難の嵐にも屈しない金剛不壊の「心の財」こそ、真実の富である。その究極が仏の境涯です。
◆◇◆
今、仏法西還という大聖人の未来記の実現のため、世界の平和、民衆の幸福のために、地涌の使命に目覚め、不撓不屈の信念で戦う人もまた、まことの生命の充実、歓喜に包まれた「富める者」でありましょう。それは妙法と共に、学会と共に生き抜く同志にほかなりません。この一人一人の実証輝く奮闘が、後代に語り継がれていくことも間違いないのです。
◆◇◆
信心を持つ私たちは、生命の次元においては即、師子王です。王者です。最後は必ず勝つことができるのです。

◇師子王は最後は必ず勝つ 沖縄総県女性部長 照屋清子
「世界で最初の広宣流布の地帯に」——この池田先生のご期待に応えるため、沖縄の同志は、自分が今いる場所で、人間革命の挑戦を起こしています。
長引くコロナ禍で、経済的な窮地に立たされている方や、病と闘う友もいらっしゃいます。
今回、日蓮大聖人が、佐渡流罪という絶体絶命の苦境にあって、御自身のことを「第一に富める者」と言い切られた、「開目抄」の大確信の御文を拝していきましょう。

◇原点に戻りなさい
池田先生はこの御文について、「いかなる苦難、大難の嵐にも屈しない金剛不壊の『心の財』こそ、真実の富である。その究極が仏の境涯です」と講義されています。
1985年(昭和60年)、次男が重度の口蓋裂で生まれました。医師からは「心臓に穴が開いているかもしれない」と。最初は現実を受け止めきれず、"なんで?"と動揺しました。すぐに、信心を教えてくれた祖父に電話して事情を伝えると、すぐさま力強い言葉が返ってきました。
"ああ、その子は本当にすごい使命のある子だよ。願兼於業だね。親が迷いの命だったらいけないよ。もう一回、信心の原点に戻りなさい"
祖父の確信に圧倒され、"そうだ。この子と共に宿命転換して、仏法の偉大さを証明できるような体験を積んでいくんだ"と、腹を決めました。
退院後、時間の限り、唱題に唱題を重ね、迎えた1カ月後の検査。心臓に異常はなく、生後3カ月の時には口蓋裂の手術も成功しました。「題目に勝るものはない」と命に刻みました。
同じ頃、夫が金銭トラブルに巻き込まれ、莫大な負債を抱えていました。これでもかという宿命の連続で、苦しみのただ中にいた92年(平成4年)、沖縄を訪問された池田先生との出会いが。"何があっても生涯、学会と共に歩んでいくんだよ"と励ましていただきました。
夫婦で祈りに祈り、一つ一つの広布の戦いに全力を注ぐなか、経済革命を果たすことができたのです。
その後も長男の非行や自身の病など、苦難の連続でした。そのたびに驚きはしましたが、決して動揺することはありませんでした。"私には師匠がいる。信心がある。だから絶対に負けるわけがない"と確信していたからです。

◇"難が来た!"と喜んで
先生はさらに、次のように述べられています。
「世界の平和、民衆の幸福のために、地涌の使命に目覚め、不撓不屈の信念で戦う人もまた、まことの生命の充実、歓喜に包まれた『富める者』でありましょう。それは妙法と共に、学会と共に生き抜く同志にほかなりません」
経済苦や病などは、世間的に見れば、大変な状況かもしれません。しかし、師匠と共に広布に生き抜くという使命に立つ私たちは、どんな苦境にあっても、最高に「富める者」であると確信します。
沖縄世界県のある女性部の友は4年前、がん検診で医師から"影がある"との言葉が。その方は恐怖心よりも、"難が来た! これで信心を深めることができる"との喜びの方が大きかったといいます。祈り抜き、対話拡大に全力で挑戦。臆病な自分を乗り越え、大歓喜の中で受けた再検査の結果は「異常なし」。
本年、再び大きな宿命の嵐に直面した彼女は、"必ず信心で乗り越える"と決意し、夫婦して地域の友人と会い、立正安国の対話に奔走。「大悪おこれば大善きたる」(新2145・全1300)の御聖訓を胸に、師匠の期待にお応えしようと、題目の師子吼を轟かせながら、信頼の輪を大拡大されています。
こうした同志の活躍に私自身も大きな勇気をいただいています。

◇広宣流布は足元から
さあ、沖縄の天地に平和の連帯を勝ち広げる時は今です。沖縄を幸福島へと転換する主役は、私たち一人一人です。
広宣流布、立正安国は、足元から。"自分にできること"に勇気をもって朗らかに挑戦し抜いていきましょう! その中で、どんな悩みにも揺るがない自分自身を、必ず築いていけます。
沖縄広布と人生の新たな勝利を開いていきましょう!

◇メモ
「開目抄」は、佐渡流罪中、塚原で御述作になり、文永9年(1272年)2月、門下一同に与えられた書。日蓮大聖人こそが主師親の三徳を具えた末法の御本仏であることを明かされている。