2022年6月30日木曜日

2022.06.30 わが友に贈る

新たな歴史を築く時は今。
何ものも恐れぬ勇気と
誠実を貫く言論で
拡大の波動を起こそう!
地涌の友よ広布に走れ!

松野殿御返事 P1381
『聖人の唱えさせ給う題目の功徳と我れ等が唱へ申す題目の功徳と何程の多少候べきやと云云、更に勝劣あるべからず候』

【通解】
聖人が唱えられる題目の功徳と、私たちが唱える題目の功徳とでは、どれほどの違いがあるのでしょうか、とのご質問ですが、まったく勝劣はありません。

名字の言 未来部員会で担当者が手品をした訳 2022年6月30日
数十年前の未来部員会の思い出。担当者の男子部員が手品を行った。彼は文房具のクリップの箱から短い棒状の鉄を数本取り出し、「この棒がすごい力を発揮します」と言い、服のポケットにしまった▼再び出して箱に戻すとクリップがくっついた。2本、3本と棒を増やすと数多くのクリップが吸い寄せられてつながった。ポケットで同じ形の磁石にすり替えたというのが種明かし。参加者は"なぜ?"と驚いた▼彼が手品をしたのには訳がある。母親が入院中の少女部員を励ますためだった。彼は「手品で使った磁石のように、私たちでいえば、幸せを引き寄せる力が題目です。その力は団結するほどに強くなる。みんなで○○ちゃんとお母さんを応援しよう」と。以来、皆が唱題に挑戦した▼翌月の部員会には先の少女と、退院した母の姿も。「おかげで、おばちゃんは病気をやっつけたよ」と感謝され、部員たちは飛び上がって喜んだ。"本気の祈りは状況を変える"と子ども心に学んだ▼池田先生は語る。「最終的に勝敗を決するものは、一人また一人の胸の奥に刻み込まれた、金剛にして不壊なる一念という大感情であることをけっして忘れてはならない」。必死の一人が団結すれば、その力は計り知れない。

寸鉄 2022年6月30日
学生部こそ希望の未来を創る主役。大いなる理想を友に語れ!結成65周年
兵庫で大激戦続く。ここからが関西魂の見せ場!民衆の大連帯で金字塔を
「一日片時もたゆむことなく」御書。時を逃さぬ行動を。毎日が真剣勝負(新1698・全1226)
心の世界は、いくらでも変化する事を忘れるな—恩師。粘り強い対話こそ
公明、比例も押し上げに総力。全議員が全人脈に総当たり。皆で大応援!

〈社説〉 2022・6・30 きょう学生部結成65周年
◇"つながり"の価値を見つめる時
「Z世代」——1990年代後半から2000年代に生まれ、物心ついた時からネットやSNS(交流サイト)が発達した環境で育った世代を指す。まさに今の大学生が、このZ世代に当たる。
SNSは、ネット空間を通じて広く関係を構築でき、多様な情報を瞬時に得ることができる。その半面、相手の表情や感情が見えづらく、深い人間関係を築きにくい側面も指摘されている。一昨年に突如、世界を襲ったコロナ禍は、SNSが身近な若者にとって、"つながり"の価値を見つめ直す契機となった。
特に学生は、コロナ禍で授業がオンラインになり、キャンパスでの友人との関わりが著しく減少した。「リアル」で会う機会が増えてきたとはいえ、いまだ多くの学生が孤独感を抱えて暮らしている。
自らも現役学生であるNPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは、「望まない孤独」をなくす鍵は「多様なつながりをつくること」と強調する。そして「そのために特別なことをする必要はなく、縁している人に声を掛けていくことが大切」(創価新報6月15日付)と語る。人間は支え合って生きる存在である。リアルであれ、オンラインであれ、そうした支える、支えられるといった"つながり"自体が、生きる活力になると言えよう。
ある男子学生部の友は、アメリカへの留学を目指して大学に進学し、努力の末に交換留学を勝ち取った。しかし、コロナ禍によって長年の目標だった留学が中止に。失意の底にいた彼を学生部の同志が励まし続けてくれた。「悩みにじっと耳を傾けてくれる友の存在が、前を向く力になりました」と語る彼は、学生部のリーダーとして今度は"励ます側"に立ち、教育者を目指して努力を重ねる。
池田先生はつづっている。
「人に『生きる力』を与えるのは何か。それは、自分以外のだれかのために生きようという『人間の絆』ではないだろうか」
きょう6月30日は学生部結成65周年。今、男女学生部の友は、縁する友に励ましの声を送り、希望を持てる社会の構築へ正義の連帯を拡大している。その誠実な挑戦の中にこそ、広宣流布・立正安国という人間共和の理想は輝く。誰一人置き去りにしない"つながり"を一段と広げゆく、先駆の学生部の使命はいやまして大きい。

☆栄光の共戦譜 第6回 1965年(昭和40年)「勝利の年」
◇すべては「一人」から始まる
池田先生の第3代会長就任60周年を記念して発刊された年譜『栄光の共戦譜』には、黄金の"師弟の足跡"がとどめられている。本連載では、年譜を1年ごとに追いながら、現在の広布の活動に通じる"学会の原点"を確認していく。第6回は、「勝利の年」と銘打たれた1965年(昭和40年)を掲載する。

◇「1・15」中等部結成記念日
◇「9・23」少年少女部結成記念日
1964年(昭和39年)、池田先生は、青年部幹部との協議の場で語った。
「みんなが賛成ならば、高等部、中等部を結成しようと思う」
日本・世界の未来を見据えたとき、学会の使命は、中学・高校生を育成する範を示すことだと、先生は考えていた。
同年6月7日、高等部が結成を迎えた。池田先生の第3代会長就任後、最初に誕生した部となった。翌65年(同40年)1月15日には、全国各地で中等部が結成された。先生は中等部員に対し、「勤行をしっかりしましょう」「勉強をしっかりしましょう」「正しく、強く、明るい毎日を送りましょう」等の指針を贈った。
創価の後継たちへの育成が本格化し、8月には、「少年部をつくってはどうか」と提案。9月23日、少年部結成の集いが各地で開催され、この日が、少年少女部の結成記念日となったのである。
先生は決して、未来部員を子ども扱いしなかった。時に優しく、時に厳しく、"後継の宝"への薫陶を重ねた。
5年後の70年(同45年)、「言論問題」の嵐が吹き荒れた。困難な状況が学会を取り巻く中にあって、先生が絆を強めたのは、使命深き未来部員たちだった。
同年6月、未来部の代表と語らいながら、先生は「大阪事件」に言及。「民衆を守り、幸福にするために、みんな、しっかり勉強してほしい」と訴えた。
「言論問題」の渦中、先生は記者会見でこう宣言している。「学会がどうなるか、二十一世紀を見てください。社会に大きく貢献する人材が必ず陸続と育つでしょう。その時が、私の勝負です!」
後継者の育成は、学会の未来を決する。"創価の師子"たる未来部員、そして未来部出身者の成長の姿こそ、師弟勝利の証しである。

◇「7・15」聖教新聞の日刊化
「本紙日刊は、いよいよきょうから始まりました」——1965年(昭和40年)7月15日付の本紙で、聖教新聞の日刊化が告知された。
51年(同26年)4月20日、戸田先生が第2代会長に就任する直前に創刊された聖教新聞は、ブランケット判の月3回刊。発行部数は5千部だった。
広布の伸展とともに、64年(同39年)9月には200万部を突破。週3回刊となっていた。この年の秋から、日刊化に向けて準備が進められた。
当初、日刊化は翌65年10月から開始される予定だった。だが、広布の前進が加速していることから、3カ月早められたのである。
同年6月、聖教新聞社を訪問した池田先生は、急ピッチで作業に当たる職員たちを激励した。こまやかな新聞評も行い、「聖教は、思想と哲学の電源地であり、世界最強の言論城にしていかなければならない」と聖教の使命を訴えた。
日刊化によって、先生の言論の戦いは、さらに激しさを増した。65年元日から本紙でスタートしていた小説『人間革命』の連載回数は、週3回から週7回へと大幅に増えた。早朝や深夜に原稿用紙に向かう日が続いた。
やがて聖教新聞の発行部数は、三大紙と肩を並べるまでに飛躍的に増加。日刊化と相前後し、「ワールド・トリビューン」「ノーバ・エラ」(後のブラジル・セイキョウ)など、各国語の機関紙誌が世界各地で誕生し、"思想と哲学の光"は世界に広がっていった。
「日本中、世界中の人に読ませたい」——この戸田先生の熱願を継いだ池田先生の激闘によって、聖教新聞は大きく発展した。聖教電子版は現在、210を超える国と地域からアクセスされている。

◇「8・17」メキシコ初訪問
池田先生は、1965年(昭和40年)8月14日、北・中米訪問に出発した。この日は、その18年前、初めて出席した座談会で戸田先生と出会った日だった。
17日、池田先生はメキシコを初訪問した。先生にとって、同国訪問は特別な意味を持っていた。58年(同33年)3月、恩師は、病床で愛弟子に世界広布の構想を託した。亡くなる前月のことである。
「メキシコへ行った夢を見たよ。待っていた、みんな待っていたよ。日蓮大聖人の仏法を求めてな。行きたいな、世界へ。広宣流布の旅に……」「君の本当の舞台は世界だよ。世界は広いぞ……」
戸田先生がメキシコに関心を募らせたのは、牧口先生が『人生地理学』の中で同国について触れたことにあった。
戸田先生が夢にまで見たメキシコ訪問——。池田先生は恩師の思いを胸に、3日間の滞在で、一人一人の心に広布の灯をともしていった。
「さあ、メキシコ広布の新しい幕を開きましょう!」
「一つの火が燃えれば、野原を焼き尽くすように、すべては、一人から始まる」
先生が第一歩を刻んだ「8月17日」は後に「メキシコの日」となった。メキシコの同志は、その原点を節目として、友情の連帯を広げてきた。
昨年の同日には、メキシコ創価学会として、SGI(創価学会インタナショナル)とICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が共同制作した「核兵器なき世界への連帯——勇気と希望の選択」展のバーチャル展示会が、メキシコ創価学会のホームページ上で開幕。積極的な平和発信は大きな反響を呼んだ。
師と刻んだ原点を胸に、広布の"新しい幕"を開いていく——その連続闘争の中で、黄金の共戦譜は輝きを増す。

◆年表◆ 1965年
〈1月1日〉
聖教新聞で小説「人間革命」の連載を開始

〈1月15日〉
全国各地での中等部結成式に、勤行、勉学の大切さなど5つの指針を贈る

〈1月16日〉
九州・関西・中国・中部指導(〜20日。福岡、大阪、鳥取、岐阜、愛知)

〈3月7日〉
中国・関西・中部指導(〜12日。広島、大阪、兵庫、愛知、静岡、山梨)

〈5月3日〉
会長就任5周年の第28回本部総会(東京)

〈5月18日〉
東北第3本部落成入仏式(秋田)

〈5月28日〉
中国・関西・中部指導(〜6月2日。岡山、大阪、京都、愛知)

〈6月23日〉
関西・中部指導(〜26日。大阪、兵庫、愛知)

〈7月9日〉
関西・中部指導(〜10日。大阪、愛知)

〈7月11日〉
第8回学生部総会(東京)

〈7月15日〉
聖教新聞が日刊化

〈8月10日〉
高・中等部メンバーとの記念撮影の折、少年部の結成を提案(静岡)

〈8月14日〉
北・中米訪問(〜25日。アメリカ、メキシコ)

〈9月23日〉
全国各地で少年部が結成される

〈10月3日〉
関西・中部指導(〜4日。大阪、愛知)

〈10月19日〉
欧州訪問(〜31日。フランス、西ドイツ、イタリア、ポルトガル)
フランスでヨーロッパ本部事務所の開所式
ヨーロッパ総合本部の設置、アフリカ支部の結成を発表
遠路、各国から集った友の質問に答えつつ、欧州・アフリカ広布の伸展をたたえる(20日)

〈11月23日〉
第14回青年部総会(東京)

〈11月26日〉
第1回創価大学設立審議会(東京)

※年表は『栄光の共戦譜』から転載