◇今週のことば
「皆、我が一念に納めたる
功徳・善根なり」
行動は即、境涯の革命だ。
共に大福運を積みながら
希望と安穏の社会を!
(新317・全383)
2022年6月20日
上野殿御返事 P1544
『今の時法華経を信ずる人あり或は火のごとく信ずる人もあり或は水のごとく信ずる人もあり、聴聞する時はもへたつばかりをもへどもとをざかりぬればすつる心あり、水のごとくと申すはいつもたいせず信ずるなり』
【通解】
今の時代に、法華経を信ずる人がいる。あるいは火の燃えるように信ずる人もあり、あるいは水が流れるように信ずる人もいる。教えを聴いた時は燃え立つばかりに思うが、遠ざかると、信心を捨てる心が起きてしまう。水のように信ずるとは、常に後退することなく信ずることをいう。
名字の言 小説『新・人間革命』は"信心の教科書" 2022年6月20日
都内のある地域の壮年部は「師弟常勝大学校」と銘打ち、小説『新・人間革命』を定期的に研さんしている。この春、新たに第7期生が入った▼先月、学んだのは第3巻と第4巻。各巻の内容を代表が紹介した後、5人ほどのグループに分かれて自由に意見交換する。当然ながら、同じ文章を読んでも感じ方や捉え方は十人十色。この違いが互いの刺激となる▼1961年のアジア平和旅が描かれた第3巻で、山本伸一は語る。「今回、訪問したほとんどの国に、わずかでもメンバーがいたというのは、大変なことです。『0』には、何を掛けても『0』だが、『1』であれば、何を掛けるかによって、無限に広がっていく。だから、その『1』を、その一人を、大切に育てあげ、強くすることです」(「平和の光」の章)▼ある壮年は思った。「次元は異なるが、仏縁を広げる私たちの対話は『一人』をつくる作業ではないだろうか」と。誰もがさまざまな人間関係の中で生きている。「一人」の真の友人ができれば、そこから共感の輪が大きく広がる▼『新・人間革命』は、単なる学会の歴史ではなく、広宣流布の不滅の方程式が示された"信心の教科書"。「今の自分」「今の活動」に生かせる"答え"がちりばめられている。
寸鉄 2022年6月20日
時代の先覚者には決然と進む覚悟が必要—恩師。立正安国の志高く対話へ
兵庫が反転攻勢へ。戦いは攻め抜いた方が勝つ。感激の同志と逆転勝利!
神奈川が一瀉千里の追走 正義の天地に栄光の旗を翻せ!総力戦で押し捲れ
世界難民の日。問題克服へ人道の連帯更に。誰も置き去りにしない未来を
物価高の今、公明主導の軽減税率が庶民生活守る—識者。輝く実績と行動
〈社説〉 2022・6・20 きょう「世界難民の日」
◇深刻な人道危機 克服へ連帯
"フルートを演奏した"という理由で、祖国・アフガニスタンを追われた青年がいる。命の危険におびえながら国境を越え、イランを経て日本へ。空港に到着した20歳を出迎えたのは、彼ら難民に光を当て、苦しみを取り除くために奔走してきた人々の笑顔だった。
創価学会平和委員会の「SDGsオンラインシネマシリーズ」にビデオメッセージを寄せた彼は、支援者に感謝しつつ、夢を語る。「美しい未来を実現するために多くの人と知り合い、良き友をつくっていきたい」。屈託のない笑顔には、失いかけた未来を再構築しようとする気概が脈打っていた。
ウクライナでは現在、1300万人超が国内外に逃れ、苦しい生活を強いられている。乳幼児や高齢者の手を引いて退避し、帰還の時を待つ母の心中はいかばかりか。日本でも、東京都が都営住宅を確保したり、日本財団が生活支援金を給付したりと、人道支援の輪が急ピッチで拡大。今後は、衣食住のサポートだけでなく"心のケア"も不可欠になる。
創価学会でも緊急人道支援として、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)をはじめ、ウクライナあるいはその周辺で支援に取り組む国際協力NGOなど、計5団体に寄付を実施。また、昨年からヨルダンで推進する音楽教育プロジェクト「音楽が私たちをつなぐ」のように、トラウマ(心的外傷)を抱える難民、避難民の子どもたちの精神的なサポートにも力を注いでいる。
世界の難民、避難民の総数は1億人を超えた。東南アジアや中東、アフリカの諸地域で続く人道危機も、今なお深刻である。戦争や紛争だけでなく、気候変動に伴う災害などで住む場所を失う「気候難民」も増加。こうした悲劇を生み出す「地球的問題群」は決して人ごとではなく、私たちは当事者の視点で関わっていくことが、いやまして求められていよう。
池田先生は、「誰も置き去りにしない」世界を築くために、「厳しい状況に置かれている人々の目線」に立つ大切さを訴えている。難民という状態に陥った方々が、どういう人生を送りたいと願っているのか、そこに心を寄せ、共に考えることが支援の出発点となろう。
きょうは「世界難民の日」。悲惨な紛争の一日も早い終息を祈りつつ、差別や偏見、無関心を共に乗り越える民衆の連帯を広げたい。
☆法華経に勝る兵法なし 千葉への指針から 第7回 広布のために「歩く」功徳は絶大
◇広布のために「歩く」功徳は絶大
次に「歩く」ことの意義に少々、ふれておきたい。「歩き」すなわち「ウオーキング」は、現在、もっとも身近で効果の高い健康法として、あらためて注目を集めている。
それはそれとして、仏教でも「歩行」は重視されている。
たとえば「経行」は、体調を整えるための一種の運動法で、釈尊時代から僧俗ともに、これを行った。法華経にも何回も出てくる。
(中略)
「経行」の功徳として、まとめると、だいたい次の五点が挙げられている。�体が鍛えられる(体力がつく)�病気が少ない�消化がよい�よく思索できる�意志が強くなる——こうした効果である。
(中略)
学会活動は、こうした面からも、日々、大きな価値を生んでいることを自覚していただきたい(拍手)。まして広布のために歩くことは、これ以上、尊き行動はない。
釈尊も、インドの大地を、よく歩かれた。足が鉄板のようになるほど歩いたといわれる。日蓮大聖人もまた、歩きに歩かれた。すべて弘法のため、一切の民衆のための行動であられた。
ゆえに、現実に広宣流布のために歩き、動かれている皆さま方こそ、大聖人の真実の門下であり、また釈尊以来の仏教の本流を実践している方々なのである。(1990年5月、第2回千葉県記念総会でのスピーチ、『池田大作全集』第74巻所収)
◇動いた分だけ平和と幸福が広がる
庶民の智慧ほど偉大にして賢いものはない。学者よりも政治家よりも賢明だ。
新しい発想が、新しい力を引き出す。我らの千葉には、新しき"何か"を生み出す土壌がある。
二百年ほど前、初めて正確な日本地図を作った伊能忠敬も千葉の出身だ。
九十九里に生まれ、佐原の名家を再興した彼は、五十歳で江戸に出て測量技術を学び始めた。五十五歳の時、幕府の許可を得て、蝦夷地の測量に出発。以来、二十年もの歳月を「大日本沿海輿地全図」の作製に捧げていった。
(中略)
伊能忠敬は、後半生のすべてを賭けて、自身の夢の完成のために、日本中を歩きに歩いた。その距離は実に四千万歩ともいわれる。
広宣流布も行動で決まる。
自ら動いた分だけ、歩いた分だけ、語った分だけ、わが地域の"平和の地図"は拡大する。祈りに祈り、心を砕いた分だけ、"幸福の地図"は光を放っていくのだ。(「随筆 新・人間革命」〈昇りゆく千葉の旭日〉、『池田大作全集』第133巻所収)
☆学ぼう「黄金柱の誉れ」Q&A 第27回 【栄光への指針】
◇「勝つ!」と決めて祈る
日蓮大聖人は、「仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり」(全992・新1346)と断言なされている。
人間は、世間を離れて生きることはできない。しかし、世間に振り回され、翻弄される人生は不幸だ。絶対に強く賢くあらねばならない。
「体」とは、個人でいえば「信心」である。
何があろうと、信心を奮い起こして、頭を上げ、胸を張ることだ。
いかなる局面にあっても、「絶対に勝つ!」と決めて祈り切ることだ。
これこそ、最強無敵の「法華経の兵法」なのである。
(『池田大作全集』第137巻、「随筆 人間世紀の光」)
◇祈って、祈って、勝つ
現実は厳しい。一番いけないのは無責任です。「御本尊を拝んでいるから、なんとかなるだろう」というのは信心利用です。祈ったならば、全力をあげて、全身全霊で、それを実現していくために戦うのが、まことの信心です。
社会で勝ち、「実証」を示してこそ、一家の勝利もあるし、広布の伸展もある。不可能を可能にする信心で、「湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に」(全1132・新1539)祈って、祈って、勝つのです。
(『池田大作全集』第31巻、「法華経の智慧」)
◇柱は倒れてはならない
壮年部の先達ともいうべき四条金吾が、主君から"法華経を捨てよ"と責められ、所領を没収される危機にあった時、日蓮大聖人は、烈々たる気迫で指導された。
——もし、あなたが倒れたならば、敵はそれに乗じて、鎌倉の同志を皆、退転させてしまうだろう、と。
負けるな! 柱は、絶対に倒れてはならないのだ!
「一生はゆめ(夢)の上・明日をご(期)せず・いかなる乞食には・なるとも法華経にきずをつけ給うべからず」(全1163・新1583)
彼は勇敢に戦い抜いた。信心の究極は「人の振舞」なりと誠実を貫き、あらん限りの知恵を働かせた。身を慎み、周囲に細かい注意と配慮を怠らなかった。
そして、苦難を耐え抜き、蓮祖の指南通りに「法華宗の四条金吾・四条金吾」と、人びとに讃えられる勝利者となっていったのだ。
「仏法は勝負」である。
壮年部は、一家の柱、社会の柱、そして広宣流布の偉大なる黄金柱だ。皆様が厳然としているからこそ、婦人部も男女青年部も、安心して戦える。
(『池田大作全集』第133巻、「随筆 新・人間革命」)