2022年6月9日木曜日

2022.06.09 わが友に贈る

「その国の仏法は貴辺に
まかせたてまつり候ぞ」
近隣を大事にしよう!
わが愛する地域に
希望の楽土の構築を!
(新1953・全1467)

神国王御書 P1524
『国主は理を親とし非を敵とすべき人にてをはすべきかいかがしたりけん諸人の讒言ををさめて一人の余をすて給う』

【通解】
国主というのは道理を親とし非道を敵とする人であるべきなのに、どうしたことか人々の讒言を受け入れて、ただ一人の日蓮を斥けられた。

名字の言 原爆の脅威を伝える"無言の語り部" 2022年6月9日
崩れた土間、砕けた瓦……。広島の「被爆遺構展示館」は、60〜90センチほど掘り下げた地中で発見された道路や住居跡を露出展示している▼戦後、壊滅した街には盛り土がされ、公園が整備された。近年の発掘調査で住居跡を発見。市民の要望を受け、保存することに。現在を生きる人々の願いによって、過去の"がれき"は、原爆の脅威を未来に伝える"無言の語り部"となった▼広島の女性部員は15歳の時、爆心地から約3キロで被爆し、地獄の光景を見た。後年、子どもが生まれても詳細は語らなかった。90歳になり、「被爆体験を聞きたい」との青年部の要望に初めて重い口を開いた。その勇気の声は証言集『75——未来へつなぐヒロシマの心』に収録。翌年、彼女は霊山へ旅立った。過去の忌まわしい記憶は平和の熱願となり、未来へ受け継がれる▼池田先生は本年の「SGIの日」記念提言で、日本で行われる来年のG7サミット(主要7カ国首脳会議)の時期に合わせ、「核兵器の役割低減に関する首脳級会合」の広島での実施を提案。折しも先月、同サミットの広島開催が決定した▼過去を悲劇だけで終わらせない。被爆者の心を継ぎ、不戦の未来を創る。その使命を果たす責任が私たちにはある。

寸鉄 2022年6月9日
激動の時代は足元を固めた人が勝者—戸田先生。全幹部が地区の最前線へ
男女学生部が結成の月を躍進。新時代開く旗手。勇み立正安国の言論戦を
「各もおずることなかれ」御書。信心は勇気の異名。堂々と創価の正義を語れ(新1939・全1455)
生活習慣の改善で寿命が長く—研究。賢き食事・睡眠等意識。多忙な時ほど
公明が豪雨被災地の声を国政に届けた—名誉教授議員網で政策実現を更に

☆御書と未来へ 第20回 仏法は最高の人間尊敬の思想
〈御文〉
『妙法蓮華経より外に宝塔なきなり。法華経の題目、宝塔なり。宝塔また南無妙法蓮華経なり。』〈阿仏房御書(宝塔御書)、新1732・全1304〉

〈通解〉
妙法蓮華経よりほかに宝塔はない。法華経の題目は宝塔であり、宝塔はまた南無妙法蓮華経である。

〈池田先生が贈る指針〉
佐渡流罪から満600年に、牧口先生は有縁の新潟に誕生され、御本仏の仰せのままに死身弘法された。先生が朱線を引き大事にされたのが、この御書だ。
創立の師父の勇気を胸に、我らも一対一の人間尊敬の対話を貫こう! 自他共の生命を最極の宝塔と林立させ、現実の社会に立正安国の宝処を築き広げるために。

☆6月度座談会拝読御書 四条金吾殿御返事(法華経兵法の事)
◇御文
『なにの兵法よりも法華経の兵法をもちい給うべし。「諸余の怨敵は、みな摧滅す」の金言むなしかるべからず。兵法・剣形の大事もこの妙法より出でたり。ふかく信心をとり給え。あえて臆病にては叶うべからず候。』(御書新版1623ページ9行目〜11行目、御書全集1192ページ15行目〜1193ページ2行目)

◇[池田先生の指針から]師匠と共に戦う弟子へ
広宣流布の師匠と心を合わせて、法華経の兵法で戦えば必ず勝てる! 勇気ある信心を貫けば、必ず正義を宣揚できる! 異体を同心とする善の団結を築けば、いかなる悪をも打ち破れる!
これが「絶対勝利の信心」の極意です。(中略)
全世界の皆さんが、和楽の道、幸福の道、栄光の道、健康の道、長寿の道、勝利の道を力強く歩んでいくことが、創価の三代の師弟の根本の誓願です。
創価学会は、永遠に師弟不二で絶対勝利の信心を貫き、凱歌の歴史を刻んでいくのです。(『創価学会 永遠の五指針』)
◇ ◇ ◇
どこまでも「師弟不二の心」で、「師弟一体の祈り」を貫き通していくことこそ、いかなる苦難や困難をも勝ち越えゆくための信心の要諦なのです。また、ここに「法華経の兵法」の肝要があります。
反対に、師弟の祈りが一致しなければ、真の力は出せません。(中略)
最初は"自分のための祈り"だったものが、そのまま"師と同じ誓願の祈り"へと発展していく。それは「師匠に守られる弟子」から、「師匠と共に戦う弟子」への一大転換劇ともいえるでしょう。
これは、「超越的絶対者に救済を求める宗教」とは異なります。「万人が民衆救済の慈悲(慈しみと同苦の仏の生命)の行動者」になるというのが、仏教の根幹の原理なのです。
「師弟」とは、目覚めた民衆の陣列を築く、師匠の「精神」と「行動」を共戦の弟子が継承していくことなのです。(『調和と希望の仏法——「人間の宗教」の時代へ』)

◇大確信の題目が障魔を打ち破る
[キーワード�]師弟一体の祈り
苦難や宿命の壁にぶつかった時、ともすれば、厳しい環境や状況を前に、打つ手なく立ちすくんでしまうことがあります。目の前の課題を解決しようと、小手先の"策"に走って、結局は右往左往してしまうこともあるでしょう。
"師匠がいるじゃないか!""信心があるじゃないか!"——。学会員一人一人は、困難に立ち向かう途上で、たとえどんなに打ちのめされたとしても、師との誓い、信心の原点に立ち返り、何度でも立ち上がってきました。
そしてわが心を奮い立たせ、「法華経の兵法」で人生の艱難辛苦を勝ち越えてきたのです。
「法華経の兵法」とは、"必ずかなう"との、大確信の祈りといえます。わが生命に湧き上がる無限の力で、不信の心を破る、絶対勝利の信心のことです。
拝読御文の直前には、「ただ、心こそが大切なのである。どれほど日蓮があなたのことを祈ったとしても、あなた自身が不信であるならば、濡れた火口に火を付けるようなものである」(新1623・全1192、通解)と仰せです。
門下の勝利を祈り待ってくださる、大聖人の大慈悲のお心を拝すことができます。そして、"師と同じ祈り、同じ心で立ち上がれ!"との師子吼が胸に迫ります。
あらゆる障魔を打ち破る「法華経の兵法」は、大聖人と同じ心、つまり「広宣流布の大願」に立った時に、わが身に脈打ちます。その心で御本尊に向かう"師弟一体の祈り"こそが、"最強の兵法"となるのです。

[キーワード�]勇気の信心貫く
日蓮大聖人が、"生きて帰ることは望めない"とされる佐渡流罪から御帰還された後、四条金吾は歓喜の決意に燃えて、主君である江間氏を折伏します。
しかし、江間氏は大聖人に敵対する極楽寺良観の信奉者でした。当時の状況を考えると、金吾の実践がどれほど勇気のいることであったのかは、計り知れません。
金吾は主君から法華経の信仰を捨てるように迫られ、同僚からも迫害を受けるようになります。
それでも金吾は、決して屈することなく、大聖人の御指導通りの実践を、勇敢に貫いたのです。
その後、江間氏からの信頼を回復し、新たな領地を受けるまでになった金吾を、嫉妬に狂う敵が襲撃します。
命の危機を乗り切った金吾に送られたのが本抄です。
大聖人は、法華経薬王品の「諸余の怨敵は、みな摧滅す」との文を引用し、一切の魔を粉砕する、妙法の偉大な力を示されます。
"どこまでも勇気ある強盛な信心で、邪悪な勢力の襲撃を防ぐのだ"との仰せです。
広宣流布は、仏と魔との闘争です。心に隙があれば魔が付け入ってきます。勢いよく前進している時こそ、より一層深く祈り、油断を排していくことが肝要となります。
その上で、あらゆる大難を悠然と勝ち越えられた大聖人は、「臆病であっては、何事も叶わない」と仰せです。
何ものをも恐れない、勇気ある信心を貫いていくならば、必ず勝利の実証を示すことができるのです。