「なにの兵法よりも
法華経の兵法」御聖訓。
強き誓願の祈りから
無限の智慧と生命力が!
不屈の勇気で前進!
(新1623・全1192)
祈祷抄 P1351
『かかるなげきの庭にても法華経の敵をば舌をきるべきよし座につらなるまじきよしののしり侍りき』
【通解】
このような嘆きのなかにあって、法華経の敵は舌を切るべきである。一座に列なるべきではないなどと大声で言い立てたのであった。
名字の言 「命こそ宝」の思潮を世界へ——あす沖縄の「慰霊の日」 2022年6月22日
幼少の頃に沖縄戦を体験したある女性が、終戦から3年目の冬、母に連れられ南部戦跡を訪れた。一帯は沖縄戦最後の激戦地である▼壕の中に高く積まれた遺骨は「頭蓋骨の二つの穴が天空をにらみつけているよう」に見えた。そのそばで涙を流し続ける"おばあ"たち。凄惨な地上戦の傷痕は、少女のまぶたに焼き付いて離れなかった▼1960年7月、米軍統治下の沖縄を初訪問した池田先生は南部戦跡へ。62年にも同戦跡へ足を運び、64年12月、沖縄で小説『人間革命』を書き起こした。「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない」と▼当時、ベトナム戦争が世界に暗い影を落とし、沖縄の基地からも爆撃機が飛び立った。小説の冒頭の一節はこう続く。「だが、その戦争はまだ、つづいていた。愚かな指導者たちに、率いられた国民もまた、まことに哀れである」。戦争で苦しむのは常に弱い人々だ。強大な武力の応酬を前に、民衆になすすべなどない▼今なお戦火が絶えない現実にあって、他者の不幸に思いを巡らせ、生命の尊厳を守る眼が閉ざされていけば、平和は見いだせない。あすは沖縄の「慰霊の日」。「命こそ宝」の思潮を世界へ——仏法者の使命を深く胸に刻みたい。
寸鉄 2022年6月22日
始めより終わりまで、いよいよ信心をいたすべし—御書。慈折広布に邁進(新2063・全1440)
味方をつくること自体が一切の勝利—戸田先生。ダイナミックに動き対話
学会には人と人とを強く結ぶ力が—議員。あの友この友に希望の語らいを
地震や大雨相次ぐ。災害で命を守る基本は自助。もしもの備えを今、確認
参院選が公示。難局続く日本の命運決する一票。公明よ大衆に尽くし働け
〈社説〉2022・6・22 あすから「男女共同参画週間」
◇一人一人の個性が輝く社会に
「『あなたらしい』を築く、『あたらしい』社会へ」——。
あす23日から始まる「男女共同参画週間」(29日まで)のキャッチフレーズだ。同週間は、性別や年齢にかかわらず、誰もが自身の能力を十分に発揮できる社会の形成を促すもの。
内閣府がまとめた2022年版の男女共同参画白書では、人生や家族のあり方が変わる一方で、男女の賃金格差や働き方の慣行などが依然として"昭和"のままになっていると指摘。女性の就労環境の整備など、時代の変化に応じた制度・政策の見直しが必要だとしている。
男女格差の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」(世界経済フォーラム)において、昨年、日本が156カ国中120位となったことからも、男女間の不平等が大きいことが分かる。
この背景の一つには、「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」「家事・育児は女性がするべきだ」といった、性別による無意識の偏見があると考えられている。
認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんは、本紙電子版で「無意識のうちに『最終的に、家事や育児は妻がやってくれるもの』という、ある種の甘えの構造が横たわっているのであれば、どこかでそれは変えないと永続してしまう」と語っている。
ただ、着実な変化であろう。同白書によると、20〜30代男性の7割以上は、家事と育児を「妻と半分ずつ分担したい」と希望している。この意欲を阻害しないためにも、企業を挙げた男性育休の促進や、テレワークなど柔軟な働き方を定着させることが重要だ。
池田先生は小説『新・人間革命』第28巻「革心」の章で、「社会のあらゆる分野で女性の能力を生かしていくことは、極めて重要なテーマ」と、女性の社会進出の重要性に触れた上で「その根本の第一歩こそ、男性の意識改革であろう。(中略)これまでの経験にばかり固執するのではなく、変化への対応能力を磨いていくことが、よりよく生きるための不可欠な要件となる」とつづった。
生活スタイルが多様化する今、一人一人の個性が輝く社会を実現するには何が必要か——。まずは自分から、身近な家庭や職場で性別役割分担の意識を見直し、互いに助け合い、特性を生かし合うことを心掛けていきたい。
☆御書と未来へ 第22回 人類を結ぶ菩薩の振る舞い
〈御文〉
『菩薩界とは、六道の凡夫の中において、自身を軽んじ他人を重んじ、悪をもって己に向け、善をもって他に与えんと念う者有り。』〈十法界明因果抄、新469・全433〉
〈通解〉
菩薩とは、六道の凡夫の中において、自身を軽んじて他人を重んじ、悪(苦しみ)は自分が引き受け、善(楽しみ)は他人に与えようと思う者のことをいう。
〈池田先生が贈る指針〉
菩薩は「国の宝・世界の宝」だ。"創価の菩薩の行動は、分断を超えて、幸と平和へ人類を結ぶ"と、ポーリング博士も信頼してくださった。
その鑑こそ、最も地道にして最も尊貴な貢献を貫く、団地部をはじめ地域本部の宝友なのだ。
仏に等しい慈悲と勇気の振る舞いで、わが団地、わが地域から、幸福城を築き広げてくれ給え!
☆みんなで学ぶ教学 第29回 一人立つ
◇周囲を照らす太陽に
どんな環境であっても、決意した「一人」が立ち上がり、信心に励んでいくならば、周囲を"希望の光"で、明るく照らしていくことができます。今回の「みんなで学ぶ教学」は、「一人立つ」がテーマです。近所を清掃し始めた新入会者のリホさんが、支部女性部長のユリコさんと話しています。
ユリコ 道がとってもキレイになったわ。ご近所の皆さんも、とても感謝していたのよ。本当にありがとう。
リホ それは良かったです。最近、この周辺はゴミのポイ捨てが増えたと話題になっていたんです。なかなか改善されないので、"それなら、自分がキレイにしよう"と思って、掃除するようにしたんです。
ユリコ 素晴らしいわ! まさに「一人立つ」精神ね。
リホ ただ、"皆の役に立てるなら、自分がやろう"って思っただけなんです。
そういえば、学会ではよく「一人立つ」という言葉を聞きますが、どういう意味でしたっけ?
ユリコ 「一人立つ」とは、"自分が今いる場所で、広宣流布の責任をもつ"ことといえるわ。"誰かがやるだろう"ではなく、"自分が"その地域の人々や社会の幸福のため、広布を前進させる主体者として、率先の行動を起こしていくことなのよ。
リホ なるほど。でもたった一人で、大きく変わるのでしょうか。
ユリコ 確かに、そう思うかもしれないわね。
日蓮大聖人は「はじめは日蓮一人が南無妙法蓮華経と唱えたが、そこから二人・三人・百人と次第に唱え伝えてきたのである。未来もまたそうであろう。これが地涌の義ではないだろうか」(新1791・全1360、通解)とつづられているの。
大聖人のごとく、一人が立ち上がれば、地涌の使命に目覚める人たちが、「二人・三人・百人と次第に」立ち上がり、広宣流布は必ず実現すると仰せなのよ。全ては一人から始まるのね。
リホ なるほど。
ユリコ 創価学会も、三代会長に脈打つ「一人立つ」精神で前進してきたのよ。
牧口先生は「勇気ある大善人が一人いれば、大事を成就することができる」と、戦時下の軍部政府に屈することなく戦い抜かれた。
その遺志を継いだ戸田先生が、戦後の焼け野原にたった一人立ち上がり、その戸田先生の大願を継承した池田先生が、世界中に創価の連帯を広げていったの。
リホ そうなんですね。感動しました。
ユリコ 私たち、学会員一人一人も、その精神を受け継ぎ、いかなる厳しい環境や、困難な状況にも一人立ってきたの。そして、自らの人間革命の姿で、地域や社会を太陽のように明るく照らしているのよ。リホさんのようにね!
リホ ありがとうございます。そんなに輝いてるかなあ……。
ユリコ あら、皆がリホさんの姿から勇気をもらっているわ。
池田先生は「自分が行動しても、それが本当に世界をよりよく変えられるのだろうか? 自分の力だけでは、何もすることができないのではないだろうか? こうした無力感や諦めを打ち破って、"世界を変える主役は、汝自身なり!"と、真実に目覚めるように教えたのが仏法です」とつづられているの。
今こそ、創価の希望の哲学が求められているんじゃないかしら。
リホ よく分かりました。自分から皆を明るくできるように、これからも頑張っていきます!
ユリコ 私も、さらなる決意で、"今日から""自分から"周囲に励ましを送っていくわ。