2022年6月24日金曜日

2022.06.24 わが友に贈る

多宝の友の奮闘ありて
広布の大道は盤石。
百戦錬磨の経験と行動が
後継の同志を鼓舞する!
幸福の凱歌を高らかに!

十字御書 P1491
『地獄と仏とはいづれの所に候ぞとたづね候へば或は地の下と申す経文もあり或は西方等と申す経も候、しかれども委細にたづね候へば我等が五尺の身の内に候とみへて候』

【通解】
地獄と仏とは、どこに存在するのかと探究したとき、あるいは地の下にあるという経文もあり、あるいは西方等にあるという経もあります。しかしながら、詳細に探究してみると、私達の五尺の身の内にあると説かれています。

名字の言 女性部員の「常勝の信心」 2022年6月24日
ある女性部員と語らい、話題は入会動機に。60年前、結婚した先は貧しかった。ある日、近所の学会員から「『冬は必ず春となる』(新1696・全1253)を実感できる信仰です」と聞き、入会したという▼「確かにその通りでした。ただ、夏と秋が過ぎれば、また冬が来るように苦難は続きまして……」と女性は苦笑し、しみじみと言葉を継いだ。「でも、そのたびに信心で乗り越え、何度も春をわが家に呼び込みましたよ」▼別の女性部員は、長女を出産した喜びもつかの間、その娘が大病を患っていると告げられた。それでも"信心で勝つ!"と唱題を重ねる中、幼い娘は過酷な手術や治療にも耐え、成長していった▼しかし、続いて次女、三女にも長女と同じ病が見つかった。"これでもか"と襲い掛かる試練に、女性部員は「常勝の信心」をより強く燃やし、立ち向かった。同志も一家を励まし続けた。娘二人の手術は成功。現在、子どもたちは皆、元気に日常生活を送っている▼難のない仏道修行など、あり得ない。一時は敗れたように見える事態が人生にはあっても、この信仰は「常勝の信心」である。「常勝」とは、途中のいかなる試練の冬も、"必ず"春に転じ、勝って咲くことである。

寸鉄 2022年6月24日
猛者の進んで大陣を破る—御書。いざ決戦の時。正義の壮年・男子よ頼む(新780・全123)
日本の要・愛知が対話の旋風!堅塁中部の団結で勝ち上がれ。皆がエール
福岡が激走!ここが正念場に。先駆の中の先駆の真骨頂を発揮し栄光掴め
埼玉が大攻勢。一人立つ勇者の連帯は無敵。果敢に攻め抜き堂々凱旋を!
燃料価格抑制など公明の提言が政府の対策に反映 暮らし守る政治を貫け!

〈社説〉 あすは「団地部の日」
◇地域との絆結ぶ先駆の行動
今、団地が注目を浴びている。
企業と都市再生機構(UR)がリノベーション(大規模改修)を手掛けた団地や、近隣の大学と協力してのコミュニティーづくりなどが話題を呼び、若者世代からも人気の団地が出ているという。
こうした明るい話題の一方、旧来の団地には課題も多い。その一つが居住者の高齢化である。
団地建設が盛んになったのは、1950年代後半。木造の家屋が大多数の時代にあって、コンクリートの外壁にステンレス製の流し台などを備えた団地は"暮らしの最先端"とされた。だが、半世紀以上が経過した今、単身高齢者も増え、孤独死などの問題を抱える。
こういった課題は団地に限らず、ゆくゆくは日本社会全体が抱えることになる。団地に暮らす人々は、"課題の最先端"を生きているといっても過言ではない。
その中で、存在感を増すのが団地部の友だ。担い手不足が深刻な自治会活動をはじめ、高齢者の見守りなど、多くの同志が近隣住民と手を取り合い、率先して地域のために献身の汗を流す。
多くの外国人が住むある団地では、ルール違反のゴミ出しや深夜の騒音が問題となり、周囲の日本人居住者は冷ややかな目で見ていたという。しかし、団地部の友は積極的に声を掛け、ゴミ捨てなどのルールを教える。その理由について「もし自分が同じ立場だったら、文化の違いに戸惑うこともあるでしょうし、周囲に知り合いがいなかったら孤独にも感じるでしょう。そう思うと、力になってあげたいんですよ」と語っていた。
無縁社会といわれる現代。そうした友の奮闘に「団地部の方々の団結があれば、団地が直面するさまざまな課題に立ち向かっていける」と期待を寄せる識者もいる。
1978年(昭和53年)6月25日、池田先生は団地部の第1回全国大会に出席し、訴えた。「社会は連帯である。その連帯の先端で結び合い、協調し合っていかねばならない団地部の皆さんこそ、革新の次元で活躍されている方々である」「社会の前駆を行く誇りを忘れないでいただきたい」
あす25日は、この事を淵源とする「団地部の日」。師との原点を胸に最先端の課題に立ち向かう団地で、目の前の一人と友情を結び、地域の絆を強める友の先駆の行動は、これからの社会を生き抜く上での大切な視点を教えている。

☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第13回 普賢の英知
◇御義口伝
『御義口伝に云わく、「勧発」とは、「勧」は化他、「発」は自行なり。「普」とは、諸法実相、迹門の不変真如の理なり。「賢」とは、智慧の義なり、本門の随縁真如の智なり。しかるあいだ、経末に来って本迹二門を恋法したまえり。詮ずるところ、今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、普賢菩薩の守護なり云々。』(新1084・全780)

◇勇気の指標
「勧発」とは、自分自身が信心を「発し」、その歓喜の生命で、他の人に「勧める」ことです。まさに、生命と生命の触発です。「普賢」とは、「普く」理論を究め、「賢く」智慧を発揮することです。人々に、安心と希望、確信と勇気を送る智慧です。
◆◇◆
歓喜踊躍の生命によってこそ、相手自身の仏性を目覚めさせ、涌現させることができるのです。相手のことを真剣に思う慈悲の一念から、無量の智慧が湧いてくるのです。
そして、誠心誠意の励ましです。広宣流布は、身近な一人一人への励ましの一歩から開かれていくのです。
◆◇◆
健気に戦う庶民を仏の如く敬い、抱きかかえていく。徹頭徹尾、この精神から離れない智勇の後継者が、わが誉れの学生部なのです。
◆◇◆
学生部は徹底して御書を学び、人間主義の仏法を探究し抜くとともに、真摯に学問に挑戦し、謙虚に古今東西の知の体系を吸収してほしい。心広々と、壮大にして深遠な仏法の大海と、一流の思想・哲学の水脈を結び、どこまでも民衆を守り切る普賢の力の輝きを放っていくことです。
それが世界宗教です。皆の鍛錬と成長が、「新しき世紀」を創るのです。

◇"民衆の時代"を勝ち開く 田島大樹 学生部長
法華経の最終章「普賢菩薩勧発品第28」に登場する「普賢菩薩」。
釈尊が妙法を説いていることを知り、説法の終わりかけた頃に、無数の人々を率いて駆け付け、法華経の行者を守護することを誓ったと説かれています。
池田先生は、このことに触れて、「学生部も、戸田先生の総仕上げの時に結成された部です。いよいよ、『民衆の時代』を開く重大な使命を託すために呼び出された"創価の普賢菩薩"といってよいでしょう」と期待を寄せてくださいました。
1957年(昭和32年)6月30日に学生部が結成されて本年で65周年。意義深い本年を勝ち飾ろうと、全国の学生部員は学問と広布の闘争に全力で挑んでいます。
「御義口伝」を拝し、学生部に託された使命を今一度、胸に刻んでいきましょう。

◇相手を思う一念から
「どこまでも、民衆と共に生き、民衆を守り抜き、民衆のために戦い切る、妙法の指導者に成長すること」——先生は学生部の使命について、このようにつづってくださっています。
長引くコロナ禍、ウクライナ危機、悪化する経済……分断や孤立が叫ばれ、先の見えない激動の社会で、多くの人が苦しんでいることを思うと激しく胸が痛みます。
生命尊厳の哲理を掲げる学生部こそが、必ずや力をつけて、誰一人置き去りにすることなく幸せを享受できる「民衆の時代」を勝ち開くのだと決意しています。
「デジタルネーティブ」と呼ばれる今の学生世代は、年長の世代にはないSNSを中心とした世界観を持っています。ネット空間では、物理的距離を超えて容易に他者と"つながり"を結べる一方で、その絆は希薄になりがちです。
池田先生は私たちがなすべき実践の根本について、御文に即して教えてくださっています。
「自分自身がまず御本尊に真剣に、強盛に祈り抜くことです。そこから、歓喜と充実で躍動し、自身の生命空間が必ず広がります」
「歓喜踊躍の生命によってこそ、相手自身の仏性を目覚めさせ、涌現させることができるのです。相手のことを真剣に思う慈悲の一念から、無量の智慧が湧いてくるのです」
題目根本に生命力をたたえ、友の幸せを祈り、勇気の対話に打って出ていく。その中で心通う深い"つながり"も築かれていくと確信します。
私自身も学生時代、勉学に挑みつつ、キャンパスの友人や教授に師匠の哲学を伝えようと、「SGIの日」記念提言や対談集を紹介して対話を重ねました。素っ気ない反応をされたこともありましたが、同志と共に祈ると、師と共に戦う歓喜がみなぎりました。徐々に、民衆の幸福のために身を粉にして行動されてきた先生の思想と生き方に共鳴し、行動を共にしてくれる友人も出てきました。結果として大学時代に3人の友を入会に導くことができ、学業では、五つの教員免許を取得。自身の師弟共戦の原点になっています。

◇人間尊敬の知性
「広宣流布を求めてやまない大情熱にこそ、人類の境涯を高め、豊かにする普遍の知性が現れるのです。誓願を掲げ、民衆を苦しめる悪とは断固、戦うからこそ、正義の知性が光るのです。眼前の一人の仏性を、絶対に確信するからこそ、人間尊敬の知性となるのです」
この先生の講義の通り、広布へのあふれる"熱量"をもって正義の陣列を拡大していきたいと思います。
ある友は先輩の励ましに奮起し、ツイッターを駆使して40人もの新しい友人を拡大。その後、実際に会い、友好を深めることができました。またある友はアカデミックハラスメントや、幼い頃からの持病に負けず、信念の対話に挑戦。弘教を実らせる中で病の寛解を勝ち取ることができました。
戸田先生が最後に結成され、池田先生が不惜身命で育んでくださった"普賢の英知"の連帯は今、大きく広がっています。
小説『新・人間革命』第2巻「先駆」の章で、山本伸一が学生部員に呼び掛けます。
「今、皆さんが成すべきことは、大情熱をたぎらせ、人の何倍も勉強し、信仰の実践に取り組むことです」
今こそ学生部が、新たな広宣流布を開きゆく使命を胸に、新しい発想と新しい挑戦で、正義を叫び切り、"民衆の時代"を勝ち開きます。

◇メモ
「御義口伝」は、日蓮大聖人が、身延で法華経の要文を講義され、それを日興上人が筆録したものと伝えられている。御文で大聖人は、普賢菩薩勧発品の「勧発」と「普賢」について、「勧」を化他行、「発」を自行に、「普」を「不変真如の理」、「賢」を「随縁真如の智」に配されている。