"竹の節を一つ割れば
他の節も割れていく"
私の勇気の一歩が
皆に勢いを与える。
さあ飛躍の6月を!
(新1420・全1046)
諸法実相抄 P1359
『たえて弘めん者をば衣を以て釈迦仏をほひ給うべきぞ、諸天は供養をいたすべきぞかたにかけせなかにをふべきぞ大善根の者にてあるぞ』
【通解】
(三類の強敵による大難に)耐えて、妙法を弘める人を、釈迦仏は必ずや衣で覆い守ってくださるであろう。諸天は必ず、その人に供養するであろう。また肩にかけ、背中に負って守るであろう。その人こそ、大善根の人である。
【先生の指導から】
大聖人と「同じ心」で折伏をする人は、一国の指導者よりも、はるかに偉大である。人々を正しく導く真実の指導者であるとの仰せである。
また、折伏をする人は、真の意味で現世は安穏となり、未来には、生々世々、最高の善き場所に生まれてくると、大聖人は御約束である。
名字の言 「かりゆしウエア」の生みの親 2022年6月1日
地球温暖化対策の一環で始まった"クールビズ"。その先駆けは沖縄の「かりゆしウエア」だ。ハワイのアロハシャツを参考に作られ、2000年の九州・沖縄サミットで各国首脳が着用した。きょうは「かりゆしウエアの日」である▼生みの親は"沖縄観光の父"と呼ばれた宮里定三氏。県内初の観光ホテルを開業し、戦後の米国統治下から本土復帰後の激動期を生き抜いた。ホテル旅館組合を設立し、観光で戦後の復興に尽くす▼全国への誘客運動など、苦境打開の先頭に立つ一方で、氏が重視したのは人材育成。青年研修を実施し、観光業を学ぶ学生支援の基金も創設した。"人材育成なくして沖縄観光の発展なし"——この信念が、世界に誇る観光立県の礎を築いた▼1974年2月、池田先生は沖縄へ。本土復帰後、初となる訪問で、真っ先に励ましたのは未来部の友だった。皆の成長のためならいかなる試練も恐れないとの真情で、"次代の指導者"へ語った。「労苦は自身を磨く研磨剤であり、最大の財産です」「苦難に挑み、雄々しき師子の道をたくましく進みきってもらいたい」▼未来への最大の布石は、後継の育成にある。その礎は、共に成長し、歩み続ける、大人の挑戦によって築かれる。
寸鉄 2022年6月1日
「求めて師とすべし」御書 学会は大聖人直結。異体同心の信心で勝利の夏へ(新111・全230)
師子は吠えてこそ師子—恩師。破邪顕正の叫びが時代動かす。青年が先駆
躊躇の損失は如何に大きいか—詩人ボードレール。今できる事に全力。共に歴史築かん
きょうから「線状降水帯」予測開始。命守る重要情報。家庭の備えも忘れず
空調等の出火事故が多発と。原因は電動機の劣化や埃。使用前に必ず点検
〈社説〉 2022・6・1 "核の脅威展"40周年
◇奥に隠された爪をもぎ取る
"来年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)を広島で"——公明党の山口代表は先月、岸田首相に提言した。
先週、首相はG7サミットの広島開催の方針を、来日した米国のバイデン大統領に伝え、大統領も支持を表明。被爆地でサミットを開催する意義は大きい。
現今の世界情勢を受け、核兵器に関する議論が一部で盛んになっている。
"核兵器への恐怖心が、わが国の安全をもたらす"とでも言わんばかりの主張もある。
このような思想の「奥に隠されているところの爪をもぎ取りたい」との第2代会長・戸田城聖先生の叫びが、1957年(昭和32年)に発表された「原水爆禁止宣言」だ。
"核兵器の使用という、人類全体を人質にするような蛮行は、どんな論理や理屈も超えて絶対に許してはならない"との、やむにやまれぬ思いがほとばしっている。
この価値観を持つ人々の輪を、今こそ広げねばならない。
恩師の師子吼から25年後、82年(同57年)6月、創価学会は国連広報局、広島市、長崎市と協力し、「核兵器——現代世界の脅威」展を米ニューヨークの国連本部で開催した。今年で40周年となる。
国連での展示は、利害の異なる各国への配慮が求められ、厳格な審査が行われる。さまざまな調整を重ね、広島・長崎の被爆の実態を伝える展示が実現した。
同展は第2回国連軍縮特別総会の期間中、約1カ月間、国連本部のロビーで開催され、各国の大使など20万人を超す見学者が訪れた。
焦土と化した街の写真や被爆した品々、諸行事やインタビューに勇気を奮って臨んだ生存者たちの証言などを海外の30近いメディアが報道した。
"核の脅威"を目の当たりにした来場者は、「人間がここまで恐ろしいことができたとは信じられない」ともらした。
同展はインド、カナダ、中国、ソ連(当時)と、88年の第3回国連軍縮特別総会まで世界を巡回。その後も、各地で"核の脅威"を伝える展示活動を続けている。
池田先生は「『爪をもぎ取る』とは、自らの心の中に『他者』を復活させ」ることであり、それは「我々の身近な"一歩"に始ま」ると語っている。
他者との対話で、自己を磨く——広宣流布のための一つ一つの活動は、世界平和に直結していることを銘記したい。
☆大白蓮華巻頭言2022年6月号 先師のごとく大確信の対話を
「源に水あれば流れかわかず」と、御書に仰せである。
偉人なる創立の源流を抱く誉れは、何ものにも代え難い。
六月は、我らの先師・牧口常三郎先生の生誕の月だ。
先生が座右の御書に線を引かれていた御聖訓がある。
それは、「大悪は大善の来るべき瑞相なり。一閻浮提うちみだすならば、『閻浮提内、広令流布(閻浮提の内に、広く流布せしむ)』は、よも疑い候わじ」との一節である。
第二次世界大戦という「前代未聞の大闘諍」の渦中にあっても、この御本仏の師子吼のままに、「よも疑い候わじ」と、牧囗先生は広布大誓願の如説修行を貫き通された。
学会草創の座談会は、「大善生活法実証」と謳われた。
先生は一対一の対話を重ね、どんな人生の大悪にも怯まぬ勇気を送り、自他共の幸福という大善の価値を創造する妙法の実証へ、一人また一人と導いていかれたのだ。
太平洋戦争勃発の一月前にも、関西の兵庫を経由して福岡をはじめ九州の各地へ足を運び、信念の対話を展開された。
法難の過酷な獄中からは、大聖人の佐渡での御苦労を偲ばれつつ、「何の不安もない」「何の不足もない」「何の煩悶もない」「心一つで地獄にも楽しみがある」等と書き送られている。
この「喜悦はかりなし」の心を継ぎ、一人の人間革命から一国さらに全人類の宿命をも転換しゆく道を開いてきたのが、戸田城聖先生を先頭とする創価の地涌なのである。
我ら師弟には、いつ、いかなる時にも、「大悪は大善の来るべき瑞相なり」と言い切れる哲理があり、実践があり、そして平和・文化・教育の大連帯があるではないか。
「試練に行き当たった時こそ、前進の炎をさらに燃え上がらせて、生きて生きて、生き抜くのだ」と先師は言われた。
さあ、先師のごとく、大確信の対話を、いよいよ勇敢に!
声仏事
誓い貫く
確信で
幸の勇舞
凛と広げよ
☆6月の学会史
◎6・4「世界池田華陽会の日」
2009年(平成21年)6月4日、池田大作先生ご夫妻が東京・信濃町の現・創価池田華陽会館を初訪問し、「池田華陽会 永遠の五指針」を贈った。この日を慶祝して、「世界池田華陽会の日」が制定された。
◎6・6「初代会長・牧口常三郎先生誕生日」
1871年(明治4年)6月6日、初代会長の牧口常三郎先生が、現在の新潟県柏崎市荒浜に生まれた。1928年(昭和3年)に日蓮大聖人の仏法に帰依。30年(同5年)11月18日、『創価教育学体系』第1巻を発刊。この日が創価学会(当時は創価教育学会)の創立記念日となった。戦時下、軍部政府による弾圧に抗して信仰を貫き、44年(同19年)11月18日、獄中で73歳の生涯を閉じた。
※参考資料=小説『新・人間革命』第2巻「勇舞」、第15巻「開花」
◎6・7「高等部結成記念日」
1964年(昭和39年)6月7日、東京の各本部(当時)で高等部結成式が行われた。東京第2本部の男子高等部結成式には池田先生が出席し、参加者と共に勤行を。
※参考資料=『新・人間革命』第9巻「鳳雛」
◎6・10「婦人部結成記念日」
1951年(昭和26年)6月10日、第2代会長に就任したばかりの戸田城聖先生のもとに、婦人の代表52人が集い、結成された。戸田先生は席上、「白ゆりの/香りも高き/集いかな/心の清き/友どちなれば」との和歌を詠み贈った。昨年の5月3日、70年の歴史を昇華し、婦人部が女性部として新出発した。
※参考資料=『人間革命』第5巻「随喜」
◎6・25「団地部の日」
1978年(昭和53年)6月25日、団地部の第1回全国大会が開催。これを記念して、「団地部の日」に定められた。
※参考資料=『新・人間革命』第24巻「灯台」
◎6・27「未来会の日」
1970年(昭和45年)6月27日、現・神奈川研修道場に高等部・中等部・少年少女部の代表が集い、東京未来会第1期が結成。以後、全国に未来会が誕生していった。
※参考資料=『新・人間革命』第14巻「大河」
◎6・30「学生部」結成65周年
1957年(昭和32年)6月30日、戸田先生のもと、東京で学生部結成大会が行われた。北海道で人権闘争の指揮を執っていた池田先生が祝電を寄せた。本年は結成65周年の節目。
※参考資料=『人間革命』第8巻「学徒」、第11巻「夕張」